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医学部保健学科 医歯学系 #紀要論文
非アルコール性脂肪肝炎関連肝細胞がんにおける活性型p70S6キナーゼの解析
- 著者名:
- 松田 康伸, 若井 俊文, 廣瀬 雄己, 坂田 純, 小林 隆, 大澤 まみ, 藤巻 隼, 窪田 正幸
- 発行日:
- 2014-03
- 掲載誌名:
- 新潟大学保健学雑誌
- AI解説:
- 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、近年急速に増加している原因不明の肝疾患であり、肝がんの要因として注目されています。肝細胞がんは予後不良な悪性疾患であり、NASHがその一因となることが指摘されています。本研究の目的は、NASH肝がんにおいて、肝がん治療に有効とされる分子標的薬ラパマイシンの標的シグナルであるp70S6キナーゼが病態にどのように関与しているかを明らかにすることです。特に、p70S6キナーゼの活性化レベルがNASH肝がんの予後や再発に与える影響を検討しました。
AI解説を見る医学部保健学科 医歯学系 #紀要論文非アルコール性脂肪肝炎関連肝細胞がんにおける活性型p70S6キナーゼの解析
AI解説
- 背景と目的:
-
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、近年急速に増加している原因不明の肝疾患であり、肝がんの要因として注目されています。肝細胞がんは予後不良な悪性疾患であり、NASHがその一因となることが指摘されています。本研究の目的は、NASH肝がんにおいて、肝がん治療に有効とされる分子標的薬ラパマイシンの標的シグナルであるp70S6キナーゼが病態にどのように関与しているかを明らかにすることです。特に、p70S6キナーゼの活性化レベルがNASH肝がんの予後や再発に与える影響を検討しました。
- 主要な発見:
-
本研究では、NASH肝がん22例中12例(54.5%)がリン酸化型p70S6キナーゼを高発現していることが示されました。また、リン酸化p70S6キナーゼの高発現は、組織未分化度と有意に相関しており(p = 0.047)、さらに高発現群は外科切除後3年以内の再発率が有意に高いことが明らかになりました(p = 0.045)。これらの結果は、p70S6キナーゼがNASH肝がんの再発に関連していることを示唆しています。
- 方法論:
-
22例のNASH肝がん患者の病変組織を用いて、リン酸化型p70S6キナーゼの免疫組織化学染色を行いました。染色結果を基に、臨床病理因子や予後との関連性を比較検討しました。具体的には、免疫染色データと臨床病理因子の相関をFisherの直接確率法で解析し、術後早期のがん再発率や生存率についてはKaplan-Meier法およびLog-rank testを用いて検討しました。
- 結論と意義:
-
本研究の結果、NASH肝がんの約半数でp70S6キナーゼが活性化しており、その高発現が再発頻度の高さと関連していることが示されました。このことは、ラパマイシンや他のp70S6キナーゼ阻害薬がNASH肝がんの再発防止に有効である可能性を示唆しています。また、残りの半数の症例ではp70S6キナーゼの活性化が見られず、ラパマイシン投与の意義が少ない可能性も示唆されました。これらの結果から、p70S6キナーゼの活性化レベルを指標としたテーラーメイド医療が、効率的で安全性の高いがん治療に寄与する可能性が示されました。
- 今後の展望:
-
今後の研究では、さらに多くの症例を対象としてp70S6キナーゼの活性化とNASH肝がんの再発リスクの関連性を詳細に検討することが求められます。また、ラパマイシン以外のp70S6キナーゼ阻害薬の有効性についても検討する必要があります。これにより、NASH肝がんに対する新しい治療法の開発や、既存治療の最適化に寄与することが期待されます。さらに、分子標的薬の効果を高めるためのバイオマーカーの探索も重要な課題とされます。
- 背景と目的:
-
は、最近急に増えている原因不明の肝臓の病気で、肝臓がんの要因として注目されています。肝臓がんは治りにくい悪性の病気で、NASHがその一因になることが指摘されています。本研究の目的は、NASHによる肝臓がんで、肝臓がん治療に使われる薬非アルコール性脂肪肝炎(NASH) ( アルコールを飲んでいないのに、脂肪肝や炎症が起きる病気です。) のターゲットであるラパマイシン ( がん治療に使われる薬で、特定のタンパク質の働きを抑えることでがん細胞の成長を止めます。) という分子がどのように病気に関与しているかを明らかにすることです。特に、p70S6キナーゼの活性化レベルがNASHによる肝臓がんの予後(治療後の経過)や再発(病気がまた現れること)にどのような影響を与えるかを調べました。p70S6キナーゼ ( タンパク質合成に関わる酵素で、細胞の増殖に重要な役割を果たします。)
- 主要な発見:
-
本研究では、調べた22例のNASHによる肝臓がんのうち、12例(54.5%)が
型リン酸化 ( 酵素が活性化される状態を指し、特定の分子にリン酸が加わることです。) という活性化された形を高く発現していることが分かりました。また、リン酸化p70S6キナーゼの高発現は、がんの悪性度が高いことと関係があり(p = 0.047)、さらに高発現している群は手術後3年以内の再発率が高いことが分かりました(p = 0.045)。これらの結果から、p70S6キナーゼがNASHによる肝臓がんの再発に関連していることが示唆されました。p70S6キナーゼ ( タンパク質合成に関わる酵素で、細胞の増殖に重要な役割を果たします。)
- 方法論:
-
22例のNASHによる肝臓がん患者の病変組織を使って、
型リン酸化 ( 酵素が活性化される状態を指し、特定の分子にリン酸が加わることです。) をp70S6キナーゼ ( タンパク質合成に関わる酵素で、細胞の増殖に重要な役割を果たします。) という方法で調べました。染色結果を基に、免疫組織化学染色 ( 特定のタンパク質を染色して、顕微鏡で観察する方法です。) や予後との関係を比較しました。具体的には、免疫染色データと臨床病理因子の関係をFisherの直接確率法で解析し、手術後の早期再発率や生存率についてはKaplan-Meier法とLog-rank testを用いて検討しました。臨床病理因子 ( 病気の進行や特性を表す指標で、病理学的な検査結果と臨床的な情報を合わせたものです。)
- 結論と意義:
-
本研究の結果、NASHによる肝臓がんの約半数で
が活性化しており、その高発現が再発頻度の高さと関連していることが分かりました。これにより、p70S6キナーゼ ( タンパク質合成に関わる酵素で、細胞の増殖に重要な役割を果たします。) や他のp70S6キナーゼ阻害薬がNASHによる肝臓がんの再発防止に有効である可能性が示唆されました。また、残りの半数の症例ではp70S6キナーゼの活性化が見られず、ラパマイシンの効果が少ない可能性も示唆されました。これらの結果から、p70S6キナーゼの活性化レベルを指標とした個人に合った治療が、効率的で安全性の高いがん治療に役立つ可能性があります。ラパマイシン ( がん治療に使われる薬で、特定のタンパク質の働きを抑えることでがん細胞の成長を止めます。)
- 今後の展望:
-
今後の研究では、さらに多くの症例を対象にして
の活性化とNASHによる肝臓がんの再発リスクの関連性を詳しく調べることが必要です。また、p70S6キナーゼ ( タンパク質合成に関わる酵素で、細胞の増殖に重要な役割を果たします。) 以外のp70S6キナーゼ阻害薬の有効性についても検討する必要があります。これにより、NASHによる肝臓がんに対する新しい治療法の開発や、既存の治療法の最適化に役立つことが期待されます。さらに、分子標的薬の効果を高めるためのバイオマーカー(治療の効果を予測するための指標)の探索も重要な課題です。ラパマイシン ( がん治療に使われる薬で、特定のタンパク質の働きを抑えることでがん細胞の成長を止めます。)
- 何のために?:
-
は、お酒を飲まない人でもなる非 アルコール性 脂肪 肝炎 (NASH)( お酒を飲まない人でもなる、肝臓 に脂肪 がたまる病気。) 肝臓 の病気です。NASHは、 の肝臓 がん( 肝臓 にできる、治療 が難 しい悪性 の腫瘍 (しゅよう)。) 原因 になることが分かっています。肝臓 がんは治 すのが難 しい病気です。この研究は、NASHが原因 で肝臓 がんになる理由を調べています。特 に、 という分子がどうp70S6キナーゼ ( 肝臓 がんの進行に関 わることがある特定 の分子。) 関 わっているかを調べました。
- 何が分かったの?:
-
私 たちは、22人のNASHによる の肝臓 がん( 肝臓 にできる、治療 が難 しい悪性 の腫瘍 (しゅよう)。) 患者 を調べました。そのうち12人(54.5%)は、 という分子がたくさんありました。p70S6キナーゼが多い人は、がんが悪くなることが多いです。この人たちは、p70S6キナーゼ ( 肝臓 がんの進行に関 わることがある特定 の分子。) 手術 後3年以内 に再 びがんが現 れやすいことも分かりました。
- どうやったの?:
-
22人のNASHによる
の肝臓 がん( 肝臓 にできる、治療 が難 しい悪性 の腫瘍 (しゅよう)。) 患者 の肝臓 の部分を調べました。 がどれくらいあるかを、p70S6キナーゼ ( 肝臓 がんの進行に関 わることがある特定 の分子。) 特別 な染色 方法 で見ました。その結果 をもとに、がんの進み具合や手術 後の様子を比 べました。
- 研究のまとめ:
-
NASHによる
の肝臓 がん( 肝臓 にできる、治療 が難 しい悪性 の腫瘍 (しゅよう)。) 約 半分の人に、 が多くありました。そして、この分子が多いと、がんがp70S6キナーゼ ( 肝臓 がんの進行に関 わることがある特定 の分子。) 再 び現 れやすいことが分かりました。 という薬や、他のp70S6キナーゼをラパマイシン ( p70S6キナーゼを抑 えることで、がんの治療 に役) 抑 える薬が使えるかもしれません。でも、p70S6キナーゼが少ない人には、ラパマイシンはあまり効 かないかもしれません。p70S6キナーゼの量 を調べることで、一人ひとりに合った治療 ができるかもしれません。
- これからどうする?:
-
今後もっと多くのNASHによる
の肝臓 がん( 肝臓 にできる、治療 が難 しい悪性 の腫瘍 (しゅよう)。) 患者 を調べる必要 があります。 がたくさんあると、がんがp70S6キナーゼ ( 肝臓 がんの進行に関 わることがある特定 の分子。) 再 び現 れやすいかどうかを詳 しく調べます。また、ラパマイシン ( p70S6キナーゼを抑 えることで、がんの治療 に役) 以外 の薬も試 してみる必要 があります。これにより、新しい治療 法 を見つけることが期待されます。さらに、治療 の効果 を予測 するための もバイオマーカー ( 治療 の効果 を予測 するための指標 。) 探 します。
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人文学部 #紀要論文
アルバム単位で見た伊藤家絵葉書資料の概要について(新潟大学人文学部GP授業の成果、卒論より)
- 著者名:
- 佐藤 将太
- 発行日:
- 2011-11
- 掲載誌名:
- にいがた地域映像アーカイブ
- AI解説:
- 本研究は、伊藤家に保存されている複数の絵葉書アルバムを分析し、その編纂者の意図や時系列の特性を探ることを目的としています。これらのアルバムは、主に1900年代初頭から1910年代初頭にかけてのもので、送信者と受信者の関係性や絵葉書の内容・保存方法に注目しています。背後にある目的は、絵葉書を通じて当時の交友関係や文化的背景を明らかにし、絵葉書の保存方法に見られる編纂者(真砂)の意図を解明することです。
AI解説を見る人文学部 #紀要論文アルバム単位で見た伊藤家絵葉書資料の概要について(新潟大学人文学部GP授業の成果、卒論より)
AI解説
- 背景と目的:
-
本研究は、伊藤家に保存されている複数の絵葉書アルバムを分析し、その編纂者の意図や時系列の特性を探ることを目的としています。これらのアルバムは、主に1900年代初頭から1910年代初頭にかけてのもので、送信者と受信者の関係性や絵葉書の内容・保存方法に注目しています。背後にある目的は、絵葉書を通じて当時の交友関係や文化的背景を明らかにし、絵葉書の保存方法に見られる編纂者(真砂)の意図を解明することです。
- 主要な発見:
-
分析の結果、各アルバムにおいて受信者の多くが真砂であり、送信者の最多は成治であることが確認されました。また、絵葉書の内容としては、美人絵葉書や風景絵葉書、社寺・仏閣絵葉書が多く含まれており、特に絵画絵葉書の比率が高いことがわかりました。さらに、アルバムの編集において時系列順に配置されていない箇所が多く見られ、これは編纂者が絵柄の関連性を重視してアルバムを作成していたことを示唆しています。
- 方法論:
-
本研究は、各アルバムに収録されている絵葉書の送信者・受信者・内容・保存方法などを詳細に分析しました。特に、年代や送信者・受信者の関係性を中心にデータを整理し、絵葉書の種類や配置方法に注目しました。アルバム間での共通点や相違点を比較することで、編纂者の意図や保存方法の特徴を明らかにしようとしました。
- 結論と意義:
-
本研究の結論として、伊藤家の絵葉書アルバムは、編纂者真砂の凡帳面な性格や美的センスが反映されていることが明らかになりました。特に、絵柄の関連性を重視した配置や、再読を意識して美麗な状態で保存する努力が見受けられます。また、絵葉書の送受信関係からは、当時の伊藤家の交友関係や文化的背景が浮かび上がりました。この研究は、絵葉書を通じて当時の社会や文化を理解する上で重要な資料を提供します。
- 今後の展望:
-
今後の研究では、今回分析したアルバム以外の未整理の絵葉書アルバムについても詳細な調査を行い、1910年~1911年の絵葉書の空白を埋めることが期待されます。また、他の送信者からの絵葉書をまとめたアルバムの存在も考慮し、より包括的な分析を進めることで、更なる文化的・歴史的背景の解明が可能となるでしょう。さらに、同時期の他の家庭や地域の絵葉書アルバムとも比較し、一般的な保存方法や編纂の特徴を明らかにすることが求められます。
- 背景と目的:
-
この研究は、伊藤家に保管されている絵葉書
を分析し、そのアルバムを作った人の考えや、時系列の特徴を探ることを目的としています。これらのアルバムは1900年代初頭から1910年代初頭にかけてのもので、送られてきた人と受け取った人の関係や、絵葉書の内容・保存方法に注目しています。絵葉書を通じて当時の交友関係や文化的背景を明らかにし、アルバムを作った人の意図を解明することが目的です。アルバム ( 絵葉書などをまとめて保存するための本のようなものです。編纂者の意図が見え隠れし、時系列に沿って保存されていることが特徴ですが、この研究では絵柄の関連性を重視してアルバムが作られています。)
- 主要な発見:
-
分析の結果、各
で多くの絵葉書の受信者が真砂であり、送信者の最多は成治であることがわかりました。絵葉書の内容としては、美人が描かれた絵葉書や風景が描かれた絵葉書、神社や仏閣が描かれた絵葉書が多く含まれており、特に絵画の絵葉書の割合が高いことがわかりました。また、アルバムの編集においては、時系列順に配置されていない箇所が多くあり、これはアルバムを作った人が絵柄の関連性を重視してアルバムを作成していたことを示しています。アルバム ( 絵葉書などをまとめて保存するための本のようなものです。編纂者の意図が見え隠れし、時系列に沿って保存されていることが特徴ですが、この研究では絵柄の関連性を重視してアルバムが作られています。)
- 方法論:
-
この研究では、各
に収録されている絵葉書の送信者・受信者・内容・保存方法を詳しく分析しました。特に、年代や送信者・受信者の関係性を中心にデータを整理し、絵葉書の種類や配置方法に注目しました。アルバム間での共通点や違いを比較することで、アルバムを作った人の意図や保存方法の特徴を明らかにしようとしました。アルバム ( 絵葉書などをまとめて保存するための本のようなものです。編纂者の意図が見え隠れし、時系列に沿って保存されていることが特徴ですが、この研究では絵柄の関連性を重視してアルバムが作られています。)
- 結論と意義:
-
この研究の結論として、伊藤家の絵葉書
には、アルバムを作った真砂の几帳面な性格や美的センスが反映されていることが明らかになりました。特に、絵柄の関連性を重視した配置や、再び読むことを意識して美しい状態で保存する努力が見られます。また、絵葉書の送受信関係からは、当時の伊藤家の交友関係や文化的背景が浮かび上がりました。この研究は、絵葉書を通じて当時の社会や文化を理解する上で重要な資料を提供します。アルバム ( 絵葉書などをまとめて保存するための本のようなものです。編纂者の意図が見え隠れし、時系列に沿って保存されていることが特徴ですが、この研究では絵柄の関連性を重視してアルバムが作られています。)
- 今後の展望:
-
今後の研究では、今回分析した
以外の未整理の絵葉書アルバムについても詳細な調査を行い、1910年~1911年の絵葉書の空白を埋めることが期待されます。また、他の送信者からの絵葉書をまとめたアルバムの存在も考慮し、より包括的な分析を進めることで、更なる文化的・歴史的背景の解明が可能となるでしょう。さらに、同時期の他の家庭や地域の絵葉書アルバムとも比較し、一般的な保存方法やアルバム作成の特徴を明らかにすることが求められます。アルバム ( 絵葉書などをまとめて保存するための本のようなものです。編纂者の意図が見え隠れし、時系列に沿って保存されていることが特徴ですが、この研究では絵柄の関連性を重視してアルバムが作られています。)
- 何のために?:
-
この研究は、伊藤さんの家にある絵葉書(えはがき)
を調べます。アルバムを作った人の考えや、時代の流れを知りたいです。絵葉書は1900アルバム ( 写真や絵葉書などを整理して保存 するための本のようなもの。) のはじめに作られました。送りあった人たちの年代 ( ある時代や時期を示 す単語 。ある期間の特定 の時間を示 す。) 関係 や、絵葉書の内容 、 のしかたを見ます。絵葉書を通して、昔の友だち保存 ( 物を長い間損 なわないように守ること。) 関係 や文化を知ります。
- 何が分かったの?:
-
調べたところ、たくさんの絵葉書が真砂さんに
届 いていました。一番多く送ったのは成治さんでした。絵葉書には、きれいな女性 や景色 、神社やお寺がよく写っています。特 に絵の絵葉書が多かったです。 の中のアルバム ( 写真や絵葉書などを整理して保存 するための本のようなもの。) 順番 は、時間の順 ではありませんでした。絵柄 のつながりを大事にしていたようです。
- どうやったの?:
-
この研究では、絵葉書の送り主、受け取り主、
内容 、 の仕方を保存 ( 物を長い間損 なわないように守ること。) 詳 しく調べました。特 に、 や送り主と受け取り主の年代 ( ある時代や時期を示 す単語 。ある期間の特定 の時間を示 す。) 関係 に注目しました。絵葉書の種類 や並 べ方についても見ました。 どうしをアルバム ( 写真や絵葉書などを整理して保存 するための本のようなもの。) 比 べることで、アルバムを作った人の考えや保存 のしかたがわかりました。
- 研究のまとめ:
-
この研究から、真砂さんはとても
(きちょうめん)で、美しいものが几帳面 ( 細かいことに注意を払 い、きちんと物事を行う様子。) 好 きだとわかりました。絵柄 のつながりを大事にしたり、きれいに しようとしていました。また、絵葉書の送りあいから、昔の伊藤さんの家族や友だち保存 ( 物を長い間損 なわないように守ること。) 関係 、文化が見えてきました。この研究は、絵葉書を通して昔の社会や文化を知るために大切な資料 を提供 します。
- これからどうする?:
-
これからは、ほかの絵葉書
も調べます。1910年から1911年の絵葉書の空白をアルバム ( 写真や絵葉書などを整理して保存 するための本のようなもの。) 埋 めることが期待されます。また、ほかの人からの絵葉書アルバムも見ます。さらに、同じ時代のほかの家や地域 の絵葉書アルバムと比 べます。一般的 な のしかたやアルバム作りの保存 ( 物を長い間損 なわないように守ること。) 特徴 を知ることができます。
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医歯学系 大学院医歯学総合研究科(歯) #紀要論文
フィリピン国マンダウエ市における小児の公私立学校就学による齲蝕有病,成長発育および食習慣の違いとそれらの相互関連
- 著者名:
- 西川 敦子, 山賀 孝之, 小川 祐司, 宮﨑 秀夫
- 発行日:
- 2017-07
- 掲載誌名:
- 新潟歯学会雑誌
- AI解説:
- 本研究は、フィリピンのマンダウエ市において、公立学校と私立学校に通う学童の齲蝕有病状況、成長発育、口腔保健状況および食習慣の違いを調査することを目的としています。齲蝕は先進国では減少傾向にありますが、開発途上国では依然として深刻な問題です。フィリピンでは小児の齲蝕有病率が高く、特に公立学校就学児においてその状況が顕著です。しかし、私立学校就学児についてのデータは限られており、この研究はそのギャップを埋めることを目指しています。公立学校と私立学校の就学児の間で齲蝕有病状況にどのような差異があるか、またそれに影響を与える要因(例:親の学歴、家庭の経済状況など)を明らかにすることが本研究の背景および目的です。
AI解説を見る医歯学系 大学院医歯学総合研究科(歯) #紀要論文フィリピン国マンダウエ市における小児の公私立学校就学による齲蝕有病,成長発育および食習慣の違いとそれらの相互関連
AI解説
- 背景と目的:
-
本研究は、フィリピンのマンダウエ市において、公立学校と私立学校に通う学童の齲蝕有病状況、成長発育、口腔保健状況および食習慣の違いを調査することを目的としています。齲蝕は先進国では減少傾向にありますが、開発途上国では依然として深刻な問題です。フィリピンでは小児の齲蝕有病率が高く、特に公立学校就学児においてその状況が顕著です。しかし、私立学校就学児についてのデータは限られており、この研究はそのギャップを埋めることを目指しています。公立学校と私立学校の就学児の間で齲蝕有病状況にどのような差異があるか、またそれに影響を与える要因(例:親の学歴、家庭の経済状況など)を明らかにすることが本研究の背景および目的です。
- 主要な発見:
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研究の結果、齲蝕有病状況において公立学校就学児が私立学校就学児よりも有病率が高いことが判明しました。しかし、私立学校就学児も先進国と比較すると有病状況は良好とは言えません。成長発育においては、私立学校就学児の方が身長が高く、成長が進んでいることが示されましたが、私立学校就学児は肥満傾向があることも分かりました。さらに、口腔保健に対する意識や知識に関しても公立学校就学児およびその保護者が私立学校就学児およびその保護者よりも低いことが示され、その差は保護者の方が大きいことが確認されました。
- 方法論:
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フィリピン共和国マンダウエ市の公立学校および私立学校に通う6歳児と12歳児を対象に、歯科検診、身体測定、および質問紙調査を行いました。調査対象は、公立学校就学児が83名、私立学校就学児が97名です。歯科検診は1名の歯科医師がWHOの基準に従って実施し、身長と体重を測定してBMIを算出しました。質問紙調査は保護者に対しては自記式、12歳児に対しては聞き取り式で行い、口腔保健行動、食習慣、齲蝕に関する知識などの情報を収集しました。統計解析にはStata14を用い、平均値の比較には対応のないt検定、割合の比較にはカイ二乗検定を使用しました。
- 結論と意義:
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本研究の結果、フィリピンの公立学校就学児は私立学校就学児に比べて齲蝕有病率が高く、成長発育も遅れていることが明らかになりました。私立学校就学児の齲蝕有病状況も先進国と比較して良好とは言えず、フィリピン全体として歯科保健対策が十分でない現状が示されました。口腔保健に対する意識や知識量についても、私立学校就学児およびその保護者が公立学校就学児およびその保護者よりも高く、その差は保護者の間でより大きいことが確認されました。これらの結果は、経済状況や教育環境が齲蝕有病状況や健康意識に影響を与えることを示唆し、保健政策の改善が求められます。
- 今後の展望:
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今後の研究では、公立学校や私立学校におけるフッ化物洗口の実施状況や保健指導の情報を詳細に収集し、さらに広範なサンプル数を用いた実態調査を行うことが求められます。フィリピン全土での包括的なデータ収集と分析を通じて、より正確な齲蝕有病状況の実態とその要因を明らかにすることが重要です。また、保護者の教育や経済状況に基づいた効果的な介入プログラムの開発と実施、及び公衆衛生政策の強化が必要です。将来的には、フィリピン全体で小児齲蝕の有病率を低減させるために、政策レベルでの取り組みが求められます。
- 背景と目的:
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この研究は、フィリピンのマンダウエ市で公立学校と私立学校に通う子どもたちの虫歯の状況、成長、歯の健康状態、食習慣の違いを調べることを目的としています。虫歯は先進国では減ってきていますが、開発途上国ではまだ深刻な問題です。フィリピンでは特に公立学校に通う子どもたちの虫歯が多いですが、私立学校の子どもたちについてのデータは少ないので、この研究でそのギャップを埋めることを目指しています。
- 主要な発見:
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研究の結果、公立学校の子どもたちは私立学校の子どもたちよりも虫歯の割合が高いことが分かりました。しかし、私立学校の子どもたちも先進国と比べるとそれほど良い状況ではありませんでした。また、私立学校の子どもたちの方が背が高く、成長が進んでいる一方で、肥満の傾向があることも分かりました。さらに、歯の健康に対する意識や知識についても公立学校の子どもたちやその保護者が私立学校の子どもたちやその保護者よりも低いことが分かりました。
- 方法論:
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フィリピンのマンダウエ市で、公立学校と私立学校に通う6歳と12歳の子どもたちを対象に、歯科検診、身体測定、質問紙調査を行いました。公立学校からは83名、私立学校からは97名が参加しました。歯科検診は1名の歯科医師が
の基準に従って行い、身長と体重を測定してWHO ( 世界保健機関のことです。国際的な公衆衛生の問題に取り組んでいる組織です。) を計算しました。質問紙調査は保護者には自分で記入してもらい、12歳の子どもたちには聞き取り調査を行い、歯の健康に関する行動や食習慣、虫歯に関する知識を集めました。BMI ( ボディ・マス・インデックスの略で、身長と体重から計算される体格指数です。肥満や低体重を判断する基準になります。)
- 結論と意義:
-
この研究で、公立学校の子どもたちは私立学校の子どもたちに比べて虫歯が多く、成長も遅れていることが分かりました。私立学校の子どもたちも先進国と比べると、虫歯の状況は良くありませんでした。また、歯の健康に対する意識や知識も私立学校の子どもたちやその保護者の方が高いことが分かりました。これらの結果から、経済状況や教育環境が虫歯の状況や健康意識に影響を与えていることが示されています。
- 今後の展望:
-
今後の研究では、公立学校や私立学校でのフッ化物洗口の実施状況や保健指導の情報を詳しく調べ、さらに多くのサンプルを使って実態調査を行うことが必要です。フィリピン全体でのデータ収集と分析を通じて、より正確な虫歯の状況とその要因を明らかにすることが重要です。また、保護者の教育や経済状況に基づいた効果的な介入プログラムの開発と実施、公衆衛生政策の強化が求められます。将来的には、フィリピン全体で子どもの虫歯を減らすために、政策レベルでの取り組みが必要です。
- 何のために?:
-
この研究は、フィリピンのマンダウエ市で学校に通う子どもたちの歯の
健康 を調べるものです。公立学校と私立学校 の子どもたちの虫歯の違 いや、食べ物の習慣 についても調べました。虫歯は、日本などでは減 っていますが、フィリピンなどではまだ多いです。特 に公立学校の子どもたちには虫歯が多いので、私立学校 の子どもたちの状況 も知ろうとしています。
- 何が分かったの?:
-
研究では、公立学校の子どもたちの方が
私立学校 の子どもたちよりも虫歯が多いことが分かりました。でも、私立学校 の子どもたちの方が成長 が早く、背 が高いことも分かりました。ただし、私立学校 の子どもたちは太り気味の傾向 があります。また、公立学校の子どもたちや親は、歯の健康 についての知識 が少ないことも分かりました。
- どうやったの?:
-
6
歳 と12歳 の子どもたちを対象 に、歯の検査 や、身長と体重の測定 、質問 をしました。公立学校からは83人、私立学校 からは97人が参加 しました。歯の検査 は1人の歯医者さんが行いました。質問 は、保護者 には紙に答えてもらい、12歳 の子どもたちには口頭で聞きました。
- 研究のまとめ:
-
この研究で、公立学校の子どもたちは
私立学校 の子どもたちよりも虫歯が多く、成長 が遅 れていることが分かりました。また、私立学校 の子どもたちは、歯の健康 についての知識 が多いことも分かりました。これらの結果 から、お金や教育の違 いが、虫歯や健康 に影響 していることが分かりました。
- これからどうする?:
-
これからの研究では、もっと多くの学校や子どもたちを調べることが大切です。フィリピン全体で、虫歯の
状況 を詳 しく調べる必要 があります。また、保護者 の教育や経済 状況 に基 づいた対策 が必要 です。将来的 には、政策 を強化し、フィリピン全体で子どもの虫歯を減 らすための取り組みが求 められます。
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