論文詳細
経済科学部
#紀要論文
観光ウェブサイトにおけるツーリズム談話の特徴とそこに見られるコロナ禍の影響 : 新潟県内の日本語表記のイベント情報を例として
- AI解説:
- 地方の人口減少対策や地域活性化の一環として訪日外国人旅行者の誘致が進められてきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、状況が一変した。国内外の移動が制限される中で、地域経済の活性化を目指して様々な観光支援事業が実施されている。こうした背景の中で、観光ウェブサイトが果たす役割は大きく、特にイベント情報がどのように言語表現を用いて発信されているか、そしてコロナ禍の影響がどのように現れているかを分析することが重要である。本研究は新潟県内の観光ウェブサイトを対象に、日本語表記のイベント情報を通じてツーリズム談話がどのように構築されているかを明らかにすることを目的としている。
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経済科学部
#紀要論文
観光ウェブサイトにおけるツーリズム談話の特徴とそこに見られるコロナ禍の影響 : 新潟県内の日本語表記のイベント情報を例として
AI解説
- 背景と目的:
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地方の人口減少対策や地域活性化の一環として訪日外国人旅行者の誘致が進められてきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、状況が一変した。国内外の移動が制限される中で、地域経済の活性化を目指して様々な観光支援事業が実施されている。こうした背景の中で、観光ウェブサイトが果たす役割は大きく、特にイベント情報がどのように言語表現を用いて発信されているか、そしてコロナ禍の影響がどのように現れているかを分析することが重要である。本研究は新潟県内の観光ウェブサイトを対象に、日本語表記のイベント情報を通じてツーリズム談話がどのように構築されているかを明らかにすることを目的としている。
- 主要な発見:
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コロナ禍にあるか否かに関わらず、「開催」や「イベント」などの一般的な語と、具体的な参加形態を示す「体験」の使用頻度が高いことがわかった。また、形容詞が使用される際には「楽しい」や「美味しい、 おいしい」といった肯定的な評価を表すものが多く用いられる傾向が見られた。コロナ禍の影響としては、ウェブサイト閲覧者に非日常的空間を喚起させる言語表現の使用頻度が低下し、感染症予防対策に関する協力を呼びかける文の割合が増加していたことが挙げられる。
- 方法論:
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新潟県内の30市町村の観光協会や自治体の観光ウェブサイトからイベント情報を収集し、日本語表記のテキストを分析対象とした。2019年と2020年のイベント情報を、計量テキスト分析ソフトKH Coderを用いて形態素解析し、頻出語や共起関係を解析した。また、手作業で収集したデータを基に、イベントに関する言語表現の使用状況やその変化を詳細に分析した。特に、beforeコロナとwithコロナの状況を比較し、ツーリズム談話に現れる言語的特徴を明らかにした。
- 結論と意義:
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本研究により、新潟県内の観光ウェブサイトのイベント情報において、「開催」や「イベント」、「体験」といった語が頻出し、肯定的な評価を表す形容詞が多用されることが明らかになった。また、コロナ禍においてはウェブサイト閲覧者に非日常的空間を喚起させる言語表現の使用が減少し、感染症予防対策を呼びかける文の増加が見られた。これにより、観光ウェブサイトにおける言語表現が、その時期の社会情勢に応じて柔軟に変化していることが示された。こうした知見は、地域活性化や観光客誘致のためのウェブサイト運営において有益な指針となる。
- 今後の展望:
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今後は、コロナ禍後の社会情勢の変化に伴うツーリズム談話の変遷についての研究が必要である。また、外国人旅行者向けに日本語以外の言語で表記されたイベント情報がどのように言語表現を用いているかを分析し、日本語のツーリズム談話との共通点や相違点を明らかにすることも重要な課題である。これにより、より効果的な観光情報発信の手法を確立し、地域の観光振興に寄与することが期待される。
- 背景と目的:
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地方の人口が減っている問題を解決するために、外国人旅行者を呼び込もうとしていましたが、新型コロナウイルスの影響で状況が大きく変わってしまいました。国内外の移動が難しくなったため、地域経済を盛り上げるためにいろいろな観光支援が行われています。このような中で、
がどんな役割を果たしているのか、特にイベント情報がどのように伝えられているのかを調べることが重要です。この研究では、新潟県の観光ウェブサイトを見て、日本語で書かれたイベント情報を通して観光についての会話がどのように作られているかを明らかにすることを目的としています。観光ウェブサイト ( 観光地やイベントの情報をインターネット上で提供するサイトのことです。)
- 主要な発見:
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コロナの影響があるかないかに関係なく、「開催」や「イベント」といった言葉がよく使われていて、具体的な参加方法を示す「体験」という言葉も多く使われていることが分かりました。また、「楽しい」や「美味しい」といったプラスのイメージを与える形容詞が多いことも分かりました。コロナの影響によっては、非日常的な空間を感じさせる表現が減り、感染症予防を呼びかける文が増えていることが分かりました。
- 方法論:
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新潟県の30の市町村の観光協会や自治体の
からイベント情報を集めて、日本語で書かれたテキストを分析しました。2019年と2020年のイベント情報を分析ソフト観光ウェブサイト ( 観光地やイベントの情報をインターネット上で提供するサイトのことです。) を使って調べ、どんな言葉がよく使われているかを分析しました。また、手作業でデータを集めて、イベントに関する言語表現がどう変わったかを詳しく調べました。KH Coder ( 文章を分析するためのソフトウェアです。テキストの中でどの言葉がよく使われているかを調べることができます。)
- 結論と意義:
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この研究によって、新潟県の
のイベント情報には「開催」や「イベント」、「体験」といった言葉がよく使われ、プラスのイメージを持つ形容詞が多いことが分かりました。また、コロナの影響で、非日常的な空間を感じさせる表現が減り、感染症予防を呼びかける文が増えていることも分かりました。これにより、観光ウェブサイトの言語表現がその時の社会の状況に応じて変わっていることが分かりました。これらの知見は、地域を活性化させたり、観光客を呼び込むためのウェブサイト運営に役立つでしょう。観光ウェブサイト ( 観光地やイベントの情報をインターネット上で提供するサイトのことです。)
- 今後の展望:
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今後は、コロナ後の社会の変化に伴う観光についての会話の変化について調べる必要があります。また、外国人向けに日本語以外で書かれたイベント情報がどのように伝えられているのかを分析し、日本語の観光についての会話との違いや共通点を明らかにすることも重要です。これにより、もっと効果的な観光情報の発信方法を確立し、地域の観光を盛り上げることが期待されます。
- 何のために?:
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地方の人が少なくなる問題を
解決 するために、外国の旅行者を呼 ぼうとしていました。でも、 で旅行ができなくなりました。そのため、新型 コロナウイルス ( 新しいタイプの風邪 のウイルスで、世界中で広がり、多くの人が病気になっています。) 地域 の経済 を助けるためにいろいろな観光 の支援 が行われています。この研究では、新潟県の を見て、観光 サイト( 旅行や観光 についての情報 が載 っているウェブサイトです。) がどうイベント 情報 ( お祭りや特別 な行事などの情報 のことです。) 伝 えられているのかを調べることが目的 です。
- 何が分かったの?:
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コロナがあってもなくても、「
」や「イベント」という言葉がよく使われています。「どうやって開催 ( イベントやお祭りなどが行われることです。) 参加 するか」を教える「 」という言葉も多いです。また、「楽しい」や「美味しい」といった、体験 ( 実際 にやってみて感じることや学ぶことです。) 良 い気持ちになる言葉もたくさん使われています。コロナの影響 で、「特別 な場所」を感じさせる言葉が減 り、「 」を感染症 予防 ( 病気の広がりを防 ぐための対策 のことです。) 呼 びかける言葉が増 えています。
- どうやったの?:
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新潟県の30の市町村の
から観光 サイト( 旅行や観光 についての情報 が載 っているウェブサイトです。) を集めました。2019年と2020年のイベント 情報 ( お祭りや特別 な行事などの情報 のことです。) イベント 情報 を を使って調べ、どんな言葉がよく使われているかを特別 なソフト( 特定 の目的 に使うために作られたコンピュータプログ) 分析 しました。また、手作業でデータを集めて、言葉の使い方がどう変 わったかを詳 しく調べました。
- 研究のまとめ:
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この研究で、新潟県の
の観光 サイト( 旅行や観光 についての情報 が載 っているウェブサイトです。) には「イベント 情報 ( お祭りや特別 な行事などの情報 のことです。) 」や「イベント」、「開催 ( イベントやお祭りなどが行われることです。) 」という言葉がよく使われていることが分かりました。また、「楽しい」気持ちになる言葉もたくさん使われています。コロナの体験 ( 実際 にやってみて感じることや学ぶことです。) 影響 で、「特別 な場所」を感じさせる言葉が減 り、「 」を感染症 予防 ( 病気の広がりを防 ぐための対策 のことです。) 呼 びかける言葉が増 えています。このことから、観光 サイトの言葉が社会の状況 に応 じて変 わっていることが分かりました。これらの発見は、地域 を元気にしたり、旅行者を呼 び込 むために役立つでしょう。
- これからどうする?:
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今後は、コロナ後の社会の
変化 によって、観光 についての言葉がどう変 わるかを調べます。また、外国の人向けに他の言葉で書かれた がどうイベント 情報 ( お祭りや特別 な行事などの情報 のことです。) 伝 わっているかを調べます。これにより、もっと効果的 な観光 情報 の伝 え方 を見つけ、地域 の観光 を盛 り上 げることが期待されます。
- 著者名:
- 山田 陽子, 岸 保行
- 掲載誌名:
- 新潟大学経済論集
- 巻:
- 110
- ページ:
- 17 - 34
- 発行日:
- 2021-03
- 著者による要約:
- 本稿は,日本語の観光ウェブサイトにおいてイベント情報を発信する際に言語表現がどのように使われ,ツーリズム談話が構築されているのか,また,コロナ禍の影響がツーリズム談話にどのように現れているのかを考察する。新潟県内の観光ウェブサイトにおける日本語表記のイベント情報をテキストデータとし,計量テキスト分析ソフトを用いた分析と,手作業による分析とを併用して分析を行った。その結果,コロナ禍にあるか否かに関わらず,「開催」,「イベント」などイベントに関する一般的な語とイベントへの参加形態を具体的に表している語「体験」の頻出度が高い傾向,そして形容詞が使用されるときは,「楽しい」,「美味しい,おいしい」が使用される傾向が見られた。他方,コロナ禍の影響は,ウェブサイト閲覧者に非日常的空間を喚起させる言語表現の使用頻度の低下と,ウェブサイト閲覧者に働きかける文の割合の増加となって現れた。
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/0002000075
