論文詳細

人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

Reinterpretation of the German Chancellors : Focusing on the Drafters of the Weimar Constitution

AI解説:
本論文は、ワイマール共和国研究に繰り返し見られる傾向として、共和国の崩壊を決定論的な「原因探し」によって説明しようとする枠組み、とりわけ憲法上の「内在的問題」を、国会(Reichstag)と国家元首である帝国大統領(Reich president)の二項対立に位置づける見方(例:第48条と第53条/第54条のどちらがより決定的だったか)を批判的に扱う。ワイマール研究における「文化論的転回(cultural turn)」を認めつつも、著者は、なお残存する分析上の習慣が、重要に見えるものを説明原理として持ち上げることで結論を強引に導いてしまうと論じる。こうした背景のもと、本論文は第三のアクターとして帝国首相(Reich chancellor)を前景化する再解釈を提案する。首相職を歴史的に位置づけ(北ドイツ連邦の1867年憲法から、ドイツ帝国(Kaiserreich)を経て、1918年10月の変更まで)、そのうえでワイマール憲法起草者の意図、とくにPreußとWeberの考えに立ち返る。中心的な目的は、起草者が行政のリーダーシップをどのように構想したのかを(とりわけ第56条「die Richtlinien der Politik」を通じて)再構成し、選択した事例により、首相がワイマールの権力三角形の中で国会と帝国大統領の「あいだ」で実際にどのように行動したかを検証することである。
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著者名:
Hong Boye
掲載誌名:
現代社会文化研究
巻:
74
ページ:
109 - 124
発行日:
2022-02
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