論文詳細

医歯学系 大学院医歯学総合研究科(医) #学位論文

1次医療機関や専門医療機関での、病因に基づいた慢性肝疾患のスクリーニングとフォローアップ

AI解説:
本論文は、慢性肝疾患および肝細胞癌(hepatocellular carcinoma: HCC)の原因が近年変化していることを背景としている。C型肝炎に対するdirect-acting antivals(DAAs)により持続的ウイルス学的著効がほぼ100%達成され、B型肝炎も核酸アナログ(nucleoside analogs)と予防戦略により制御可能になった結果、肝硬変の原因はウイルス性肝炎から、アルコール性脂肪性肝炎(alcoholic steatohepatitis: ASH)および非アルコール性脂肪性肝炎(non-alcoholic steatohepatitis: NASH)へと移行しつつある。著者らは、ASH/NASHの患者はB型肝炎ウイルス(hepatitis B virus: HBV)やC型肝炎ウイルス(hepatitis C virus: HCV)の患者に比べて誤診されやすく、十分な経過観察も受けにくいため、HCCがより進行した段階で発見されやすいことに寄与していると主張する。NAFLDでは線維化が転帰を強く規定し、慢性肝疾患管理の中心でもあることから、本研究は、原因(etiology)を明確に考慮した、効率的で段階的な非侵襲的スクリーニングとフォローアップの方法を開発することを目的とした。想定するワークフローでは、一次診療所(迅速・低コストのリスク同定)と病院(専門的・詳細なフォローアップ)の役割を分け、リスク層別化に基づくサーベイランスによってHCCの早期発見を改善し、不要な追加画像検査の負担を減らす必要性にも対応する。
AI解説を見る
著者名:
小川 雅裕
新潟大学学術リポジトリリンク: