論文詳細

人文社会科学系 教育学部 #紀要論文

Identification of the place of origin producing earthenware pottery based on chemical analysis of volcanic glass contained in ceramic paste : Example for Usulután-type pottery in Chalchuapa, El Salvador, Central America

AI解説:
本研究は、土器(earthenware pottery)の産地推定(provenance research)において根強く残る難点を扱う。標準的な鉱物学的手法およびバルク化学的手法(例:偏光顕微鏡、X-ray diffraction、fluorescent X-ray analysis)は、候補となる生産地が既知で、かつ原材料に明瞭な特徴がある場合には有益である。しかし、供給源が不明な場合や、地域の土壌が十分に識別的でない場合には、生産地を一意に特定できないことが多い。土器では焼成温度が低いことが一般的で、そのため胎土(paste)中の不均質性が保たれやすく、未融解の砂粒サイズの混和材(temper)が残存し、これが「平均的な」バルク組成を支配して元の粘土の特徴を覆い隠し得るため、この問題はさらに深刻化する。
しかし火山地域では、混和材として加えられた火山灰に、噴火ごとに特有の化学組成をもち、地理的に限られた範囲に分布する火山ガラス(volcanic glass)が含まれ得るため、より強力な産地指標となる可能性がある。既存のテフラ層序(tephra stratigraphy)と、エルサルバドルおよび隣接地域に関する先行WDSデータセットを踏まえ、本論文は—明確に「第一段階」として—Chalchuapa(La Cuchilla zone)で出土したUsulután-style土器片2点について、土器胎土に含まれる火山ガラス片(volcanic glass shards)を化学的に特徴づけ、既知のテフラと相関させることで、もっとも可能性の高い生産地を同定することを目的とする。
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著者名:
Kitamura Shigeru
掲載誌名:
新潟大学教育学部研究紀要 人文・社会科学編
巻:
14
号:
2
ページ:
189 - 202
発行日:
2022-02
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