論文詳細
教育学部
#紀要論文
イギリス(バロック)式ソプラノリコーダーの有用性と導入指導 : 小学校第3学年での実践
- AI解説:
- 小学校第3学年から始まるソプラノリコーダーの学習は、多くの児童にとって習熟度に個人差が生じやすく、学習意欲の低下を招くことがあります。特に技術注入主義の傾向が強まり、子供たちの自主的な取り組みが阻害されがちです。また、リコーダーの種類によっても学習の難易度が異なり、小学校でドイツ式(ジャーマン式)を習得した児童が中学校でイギリス式(バロック式)に移行する際に困難を感じることが多いと指摘されています。本研究は、リコーダーの使用状況を調査し、イギリス式ソプラノリコーダーの有用性を明らかにすると共に、意欲喚起と技能習熟を目指した導入指導について実践を試みることを目的としています。
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教育学部
#紀要論文
イギリス(バロック)式ソプラノリコーダーの有用性と導入指導 : 小学校第3学年での実践
AI解説
- 背景と目的:
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小学校第3学年から始まるソプラノリコーダーの学習は、多くの児童にとって習熟度に個人差が生じやすく、学習意欲の低下を招くことがあります。特に技術注入主義の傾向が強まり、子供たちの自主的な取り組みが阻害されがちです。また、リコーダーの種類によっても学習の難易度が異なり、小学校でドイツ式(ジャーマン式)を習得した児童が中学校でイギリス式(バロック式)に移行する際に困難を感じることが多いと指摘されています。本研究は、リコーダーの使用状況を調査し、イギリス式ソプラノリコーダーの有用性を明らかにすると共に、意欲喚起と技能習熟を目指した導入指導について実践を試みることを目的としています。
- 主要な発見:
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調査の結果、日本全国ではドイツ式リコーダーが9割近く採用されている一方で、イギリス式の使用率は非常に低いことが明らかになりました。しかし、新潟県では過去にイギリス式の使用率が高く、現在でも一定の割合で採用されています。イギリス式を採用する理由としては、中学校のアルトリコーダーにつなげるためや音色の良さが挙げられますが、選定理由が明確でない学校も多く存在します。また、リコーダー指導において「ファ」の運指が複雑であることが最大の課題であり、それがイギリス式リコーダーの普及を妨げる一因となっています。
- 方法論:
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新潟大学教育学部の学生や小学校の音楽主任を対象にアンケート調査を実施し、リコーダーの使用状況や選定基準、指導における課題を明らかにしました。また、イギリス式ソプラノリコーダーの授業実践として、第3学年の児童を対象に運指の習得を中心とした指導を行い、児童のつまずきの実態や学習効果を検証しました。具体的には、簡単な楽曲を使用して段階的に運指を習得させるプログラムを設計し、意欲を喚起しながら技能を向上させることを目指しました。
- 結論と意義:
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本研究の結果、イギリス式リコーダーがドイツ式に比べて音程の安定性や運指の応用性に優れていることが確認されました。特に「ファ」の運指の克服方法を工夫することで、児童がスムーズにイギリス式リコーダーを習得できることが実証されました。また、リズムリレーや可視化・イメージ化による指導法が効果的であり、児童の学習意欲を高めることができました。これにより、リコーダー学習において意欲喚起と技能習得を両立させるための効果的な指導方法が示されました。
- 今後の展望:
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今後は、今回の研究で得られた知見を基に、さらに中学校までの視野に立ったリコーダー教育の実践研究を継続することが重要です。具体的には、芸術楽器としてのリコーダーの可能性を追求し、リコーダー教育の質を向上させるための指導法や教材の開発を進めることが求められます。また、リズム習得済の短い楽曲を再検討し、四分音符や二分音符中心の楽曲の選定や「ファ」の運指指導の継続指導を行うことで、全県にわたる効果的な導入指導法を発信していくことが期待されます。これにより、子供たちが楽しみながら確実に技能を習得できるリコーダー教育の普及が進むでしょう。
- 背景と目的:
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小学校3年生から始まる
の学習では、子供たちの間で上達の差が出やすく、やる気がなくなることがあります。特に、技術を強制的に教えようとするやり方が多く、自発的に取り組むことが難しくなっています。また、リコーダーの種類によっても学習の難しさが異なり、小学校でドイツ式を習った子が中学校でイギリス式に変わるときに困難を感じることがよくあります。この研究は、リコーダーの使われ方を調べ、イギリス式ソプラノリコーダーの良さを明らかにし、やる気と技術の上達を両立させるための方法を試すことを目的としています。ソプラノリコーダー ( 小学校で使われることが多い、高音域のリコーダーのことです。)
- 主要な発見:
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調査の結果、日本ではドイツ式リコーダーがほとんど使われているのに対し、イギリス式はあまり使われていないことがわかりました。しかし、新潟県では過去にイギリス式が多く使われ、今でも一部の学校で採用されています。イギリス式を使う理由としては、中学校のアルトリコーダーに続けるためや音色が良いからという理由が挙げられますが、理由が特にない学校も多いです。また、リコーダーの指導では「ファ」の
が複雑であることが大きな課題で、これがイギリス式リコーダーの普及を妨げています。運指 ( 楽器を演奏するための指の動かし方のことです。)
- 方法論:
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新潟大学の学生や小学校の音楽担当の先生にアンケートを実施し、リコーダーの使われ方や選定基準、指導における課題を明らかにしました。また、イギリス式
の授業を3年生の子供たちを対象に行い、指の動かし方の習得を中心に指導し、その効果を調べました。具体的には、簡単な曲を使って段階的に指の使い方を学ばせ、やる気を引き出しながら技術を向上させるプログラムを設計しました。ソプラノリコーダー ( 小学校で使われることが多い、高音域のリコーダーのことです。)
- 結論と意義:
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研究の結果、イギリス式リコーダーがドイツ式に比べて音の安定性や指の応用性に優れていることがわかりました。特に「ファ」の指の使い方を工夫することで、子供たちがスムーズにイギリス式リコーダーを習得できることが確認されました。また、リズムリレーや視覚的な説明による指導法が効果的で、子供たちのやる気を高めることができました。これにより、リコーダー学習でやる気と技術の上達を両立させるための効果的な指導方法が示されました。
- 今後の展望:
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今後は、今回の研究で得られた知見を基に、中学校まで見据えたリコーダー教育の研究を続けることが重要です。具体的には、リコーダーの可能性を追求し、教育の質を上げるための指導法や教材の開発を進めることが求められます。また、子供たちが楽しみながら確実に技術を身につけられるように、リズム習得済の短い楽曲を再検討し、「ファ」の指の使い方の指導を続けていくことが期待されます。
- 何のために?:
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小学3年生からソプラノリコーダーの練習が始まります。うまくできない子はやる気をなくしてしまいます。教え方が
難 しいこともあります。また、リコーダーの種類 でも難 しさが変 わります。小学校でドイツ式を習った子が中学校でイギリス式に変 わると困 ることがあります。この研究は、リコーダーの使い方やイギリス式の良 い点を調べることを目的 としています。
- 何が分かったの?:
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調べた
結果 、日本ではドイツ式リコーダーが多く使われています。でも、新潟県ではイギリス式リコーダーも使われています。イギリス式は中学校のアルトリコーダーに続 けやすいからです。また、音が良 いことも理由です。でも、「ファ」の音を出すのが難 しく普及 しにくいです。
- どうやったの?:
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新潟大学の学生や小学校の先生にアンケートを取りました。リコーダーの使い方や
指導 の問題を聞きました。そして、3年生にイギリス式リコーダーの授業 を行いました。簡単 な曲を使って指の動かし方を教えました。子供 たちのやる気も高めるために工夫 しました。
- 研究のまとめ:
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イギリス式リコーダーはドイツ式より音が安定しています。指の使い方がうまくできれば、イギリス式も
習得 しやすいことがわかりました。リズムリレーや視覚的 な説明 が効果的 でした。これにより、やる気と技術 の上達 を両立できる方法 が示 されました。
- これからどうする?:
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今後は、中学校でも使えるリコーダーの教育を研究します。リコーダーの
可能性 を広げ、指導 法 や教材 を開発します。子供 たちが楽しみながら技術 を身につけられるようにします。短い曲を使って「ファ」の指の使い方を教え続 けます。
- 著者名:
- 平出 久美子, 金澤 伊織, 森下 修次
- 掲載誌名:
- 新潟大学教育学部研究紀要 人文・社会科学編
- 巻:
- 14
- 号:
- 2
- ページ:
- 283 - 293
- 発行日:
- 2022-02
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/0002000393
