論文詳細
医歯学系
大学院医歯学総合研究科(歯)
#紀要論文
新潟中央病院整形外科入院患者の歯科受診の実態調査
- AI解説:
- 本研究は、超高齢社会における高齢者の整形外科入院患者が増加している現状を背景に行われました。高齢者は運動器疾患に伴う動作制限により口腔ケアが後回しにされがちであり、結果として口腔内環境が悪化する傾向があります。整形外科と歯科の関連性がますます密接になる中で、整形外科入院患者の歯科的問題点や治療の需要についての実態を把握することを目的として、新潟中央病院整形外科入院中に歯科口腔外科を受診した患者を対象に実態調査を行いました。
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医歯学系
大学院医歯学総合研究科(歯)
#紀要論文
新潟中央病院整形外科入院患者の歯科受診の実態調査
AI解説
- 背景と目的:
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本研究は、超高齢社会における高齢者の整形外科入院患者が増加している現状を背景に行われました。高齢者は運動器疾患に伴う動作制限により口腔ケアが後回しにされがちであり、結果として口腔内環境が悪化する傾向があります。整形外科と歯科の関連性がますます密接になる中で、整形外科入院患者の歯科的問題点や治療の需要についての実態を把握することを目的として、新潟中央病院整形外科入院中に歯科口腔外科を受診した患者を対象に実態調査を行いました。
- 主要な発見:
-
調査結果では、整形外科入院患者の歯科受診者数は年々増加しており、特に高齢者の割合が高まっていることが確認されました。整形外科入院患者の主要な疾患は骨折と脊椎・脊髄疾患であり、これらが全体の約8割を占めています。歯科疾患に関しては、歯疾患が最も多く、次いで喪失歯および補綴物の適合不全、歯周疾患が多くみられました。また、処置内容では抜歯が最多であり、治療終了率が約58.7%に達しました。これらの結果から、整形外科入院患者に対しては積極的な口腔ケアが必要であることが示唆されました。
- 方法論:
-
本研究は新潟中央病院整形外科に入院中の患者のうち、2007年1月から2012年12月までの間に歯科口腔外科を受診した680名の患者を対象としました。研究方法としては、カルテをもとに後ろ向きに調査を行い、性別、年齢、整形外科および歯科疾患の分類、既往歴、処置内容、転帰、主治医からの紹介理由について臨床的に検討しました。さらに、統計データを用いて年次推移などの分析を行い、整形外科入院患者の歯科的問題点を明らかにしました。
- 結論と意義:
-
本研究を通じて、整形外科入院患者における歯科的問題が多く存在し、特に高齢者においてその需要が増加していることが明らかになりました。整形外科疾患の治療遂行において、良好な口腔内環境を維持することが重要であり、歯科の積極的な介入が必要であると結論づけられました。これにより、全身麻酔前の口腔内精査や摂食嚥下機能評価などがますます重要視されるようになり、整形外科と歯科の連携が今後も強化されることが期待されます。
- 今後の展望:
-
今後は、整形外科疾患患者の多様な病態に対応するため、よりきめ細かな歯科的介入が求められます。特に高齢者における口腔ケアの重要性を認識し、院内外での連携を強化することが必要です。また、ビスフォスフォネート製剤内服患者に対する抜歯などの侵襲的処置についても、より安全で効果的な方法を確立するための研究が重要となります。整形外科と歯科が連携し、患者の全身状態を考慮した包括的なケアを提供することが、今後の課題として挙げられます。
- 背景と目的:
-
この研究は、
がたくさんいる社会で、骨や関節の病気で病院に入院するお年寄りが増えている中で行われました。高齢者は運動が難しいため、歯のケアがあまりされず、口の中の環境が悪くなることがあります。そこで、高齢者 ( 65歳以上の人たちのこと。年を取るにつれて増える病気やケアの必要性がある。) に入院している人たちの歯の問題や治療の必要性を調べることを目的とし、新潟中央病院の患者さんを対象に調査を行いました。整形外科 ( 骨や関節、筋肉などの運動器官の病気やけがを治療する医療の分野。)
- 主要な発見:
-
調査の結果、
に入院している患者さんの中で歯科を受診する人が年々増えており、特に整形外科 ( 骨や関節、筋肉などの運動器官の病気やけがを治療する医療の分野。) が多いことがわかりました。主な病気は骨折や背骨の病気で、これらが全体の約8割を占めていました。歯の病気では、歯そのものの病気が一番多く、その次に入れ歯の問題や歯ぐきの病気が多く見られました。また、治療内容では抜歯が最も多く、治療が終わった人の割合は約58.7%でした。この結果から、整形外科に入院する患者さんには積極的な口のケアが必要であることが示されました。高齢者 ( 65歳以上の人たちのこと。年を取るにつれて増える病気やケアの必要性がある。)
- 方法論:
-
この研究では、新潟中央病院に2007年1月から2012年12月までに
に入院して歯科を受診した680人の患者さんを対象にしました。カルテをもとにデータを集め、性別、年齢、整形外科や歯科の病気の種類、過去の病歴、治療内容、結果、主治医からの紹介理由などを調べました。さらに、統計データを使って年ごとの変化を分析し、整形外科に入院している患者さんの歯の問題点を明らかにしました。整形外科 ( 骨や関節、筋肉などの運動器官の病気やけがを治療する医療の分野。)
- 結論と意義:
-
この研究を通じて、
に入院している患者さんには歯の問題が多く、整形外科 ( 骨や関節、筋肉などの運動器官の病気やけがを治療する医療の分野。) の歯のケアの需要が増えていることがわかりました。骨や関節の病気の治療をするためには、口の中の環境をよく保つことが重要で、歯科の積極的な対応が必要であると結論づけられました。これにより、高齢者 ( 65歳以上の人たちのこと。年を取るにつれて増える病気やケアの必要性がある。) の前の口の中の検査や飲み込みの機能評価が重要視され、整形外科と歯科の協力が今後も強化されることが期待されます。全身麻酔 ( 手術のときに使う、体全体の感覚をなくす薬。手術中の痛みを感じなくする。)
- 今後の展望:
-
これからは、
の患者さんのいろいろな状態に対応するために、より細やかな歯のケアが必要です。特に整形外科 ( 骨や関節、筋肉などの運動器官の病気やけがを治療する医療の分野。) の口のケアの重要性を意識し、病院内外での協力を強化することが求められます。また、特定の薬を飲んでいる患者さんに対する抜歯などの安全で効果的な方法を確立するための研究が重要です。整形外科と歯科が協力して、患者さんの全身の健康を考えた包括的なケアを提供することが今後の課題として挙げられます。高齢者 ( 65歳以上の人たちのこと。年を取るにつれて増える病気やケアの必要性がある。)
- 何のために?:
-
この研究は、お
年寄 りが増 えている で行われました。お社会 ( 人々が集まって生活している場やその構造 です。) 年寄 りは骨 や関節 の病気で入院することが多いです。運動が難 しいので、歯のケアがあまりできません。そこで、新潟中央病院で入院している人たちの歯の問題を調べました。
- 何が分かったの?:
-
調査 の結果 、 に入院する整形外科 ( 骨 や関節 の病気を治 す診療科 です。) 患者 さんの中で を歯科 ( 歯や口の中の病気を治 す診療科 です。) 受診 する人が増 えていました。特 にお年寄 りが多かったです。主な病気は や骨折 ( 骨 が折 れることです。) の病気で、多くの人がこれらの病気でした。歯の病気では、歯そのものの問題が一番多かったです。次に背骨 ( 体を支 える骨 です。) の問題や歯ぐきの病気が見られました。入れ歯 ( 歯がないところに入れる人工の歯です。) 治療 では が一番多く、抜歯 ( 歯を抜 くことです。) 治療 が終わった人は約 58.7%でした。これから、入院している人には積極的 な口のケアが必要 だとわかりました。
- どうやったの?:
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この研究では、新潟中央病院に2007年1月から2012年12月までに
に入院した680人の整形外科 ( 骨 や関節 の病気を治 す診療科 です。) 患者 さんを対象 にしました。カルテをもとにデータを集めました。性別 、年齢 、病気の種類 、過去 の病気、治療 内容 、結果 、主治医 からの紹介 理由などを調べました。さらに、年ごとの変化 を分析 し、患者 さんの歯の問題を明らかにしました。
- 研究のまとめ:
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この研究で、
に入院している整形外科 ( 骨 や関節 の病気を治 す診療科 です。) 患者 さんには歯の問題が多いとわかりました。特 にお年寄 りの歯のケアの需要 が増 えています。骨 や関節 の病気を治 すためには、口の中の環境 を良 く保 つことが大切です。 の歯科 ( 歯や口の中の病気を治 す診療科 です。) 積極的 な対応 が必要 だという結論 になりました。 の前の口の中の全身 麻酔 ( 体全体を眠 らせる麻酔 です。) 検査 や飲 み込 みの評価 が重要 で、整形外科と歯科の協力 が期待されます。
- これからどうする?:
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これからは、
の整形外科 ( 骨 や関節 の病気を治 す診療科 です。) 患者 さんのいろいろな状態 に対応 するために、細やかな歯のケアが必要 です。特 にお年寄 りの口のケアの重要性 を意識 し、病院内外での協力 を強化することが求 められます。特定 の薬を飲んでいる患者 さんに対する などの安全な抜歯 ( 歯を抜 くことです。) 方法 を研究することが大切です。整形外科と が歯科 ( 歯や口の中の病気を治 す診療科 です。) 協力 して、患者 さんの全身の健康 を考えたケアを提供 することが今後の課題 です。
- 著者名:
- 大貫 尚志, 鶴巻 浩, 黒川 亮, 勝見 祐二
- 掲載誌名:
- 新潟歯学会雑誌
- 巻:
- 44
- 号:
- 2
- ページ:
- 99 - 105
- 発行日:
- 2014-12
- 著者による要約:
- A total of 680 patients who consulted the Department of Dentistry and Oral Surgery during orthopedic hospitalization at Niigata Central Hospital between January 2007 and December 2012 are enrolled in this study. The purpose of this study is to clarify the demand for dental treatment among the patients who were hospitalized in an orthopedics department. The results obtained were as follows: 1.The number of patients who consulted our department tended to increase every year, and the proportion of elderly patients showed the highest tendency to increase. 2.The majority (80%) of the patients requiring orthopedic hospitalization had bone fractures, back injuries and/or spinal cord disease. 3.The majority of patients (77.4%) had some systemic diseases. 4.Dental disease (35.3%), denture problems (25.9%) and periodontal disease (23.2%) were the most common problems, and were found in 84.4% of the patients who consulted our department. 5.Tooth extraction was the most frequent treatment, followed by denture treatment. 6.A total of 58.7% of the patients finished their dental treatment, and 21.6% of the patients were referred to another family dental clinic. 7.The main reason why these patients were referred to our department by the orthopedist was a close intraoral inspection before performing orthopedic surgery. These results suggest that the overall oral hygiene status of orthopedic inpatients is generally poor, and the demand for dental treatment such as tooth extraction among such patients who are hospitalized in the orthopedic department is high. In addition to treatment of the underlying disease, it is important for the patients to maintain good oral health, and developing a system by which the Department of Dentistry could intervene in various inpatient situations would be helpful.
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/0002000523
