論文詳細
医歯学系
大学院医歯学総合研究科(歯)
#紀要論文
新潟大学医歯学総合病院口腔再建外科において,粘膜・皮膚疾患に分類された外来初診患者の臨床統計的検討
- AI解説:
- 新潟大学医歯学総合病院口腔再建外科における口腔粘膜疾患の現状を把握するために、2009年1月から2014年12月までの6年間に外来初診または再初診で粘膜・皮膚疾患と分類された患者578名について臨床統計的に検討を行った。この研究は、口腔粘膜疾患の診断が複雑であり、同一疾患でも症状が異なるため診断が難しいことから、その現状を明らかにすることを目的としている。
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医歯学系
大学院医歯学総合研究科(歯)
#紀要論文
新潟大学医歯学総合病院口腔再建外科において,粘膜・皮膚疾患に分類された外来初診患者の臨床統計的検討
AI解説
- 背景と目的:
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新潟大学医歯学総合病院口腔再建外科における口腔粘膜疾患の現状を把握するために、2009年1月から2014年12月までの6年間に外来初診または再初診で粘膜・皮膚疾患と分類された患者578名について臨床統計的に検討を行った。この研究は、口腔粘膜疾患の診断が複雑であり、同一疾患でも症状が異なるため診断が難しいことから、その現状を明らかにすることを目的としている。
- 主要な発見:
-
この研究の主要な発見として、578名の患者のうち、角化性病変(口腔白板症や口腔扁平苔癬など)が最も多く232例(39.6%)を占めたことが挙げられる。次いで、アフタなどの潰瘍性病変が146例(24.9%)、舌の病変が108例(18.4%)であった。また、精査を行った症例においては、異なる粘膜病変や扁平上皮癌、上皮内癌などの腫瘍性病変も認められた。
- 方法論:
-
対象は2009年1月から2014年12月までの6年間に新潟大学医歯学総合病院口腔再建外科を受診した外来初診・再初診患者10,625名のうち、粘膜・皮膚疾患に分類された578名である。粘膜・皮膚疾患に分類されたものを、國領らの疾患分類に準拠して、角化性病変、細菌・真菌感染、舌の病変、潰瘍性病変、薬理・物理化学病変、口唇の病変、ウィルス性病変、膠原病、色素異常、水疱性疾患、その他に分類して検討した。
- 結論と意義:
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この研究の結論として、口腔粘膜疾患の診断には生検などの精査を積極的に行うことが重要であることが示された。特に、臨床診断と鑑別診断が異なる場合や、局所生検と切除生検で病理組織診断が異なることが少なくないため、精査が必要であることが強調された。これにより、口腔粘膜疾患の正確な診断と適切な治療が可能となる。
- 今後の展望:
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今後の展望として、口腔粘膜疾患の診断精度をさらに向上させるための研究が必要である。また、各施設の特徴による診断や治療の違いを明らかにし、標準化された診断プロトコルの確立が求められる。さらに、多施設共同研究を通じてデータを集積し、口腔粘膜疾患の包括的な理解と治療法の改良を目指すことが望まれる。
- 背景と目的:
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新潟大学の医歯学総合病院の口腔再建外科で口の中の粘膜の病気について調べました。2009年から2014年の6年間に初めて来た患者さんや再診を受けた患者さんの中から、粘膜や皮膚の病気と診断された578人を対象にしました。この研究の目的は、口の中の粘膜の病気の診断が難しいため、その現状を明らかにすることです。
- 主要な発見:
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578人の患者さんの中で、口腔白板症や口腔扁平苔癬といった
が最も多く、232例(39.6%)ありました。その次に多かったのは、アフタなどの角化性病変 ( この病気は、口の中の粘膜に角質がたまって白くなる病気です。例としては、口腔白板症や口腔扁平苔癬があります。) で146例(24.9%)、舌の病気が108例(18.4%)でした。また、詳しく調べた症例では、他の粘膜病変や潰瘍性病変 ( 口の中にできる痛みを伴う傷や潰瘍(かいよう)のことです。アフタなどがこの病気に含まれます。) 、扁平上皮癌 ( 口の中の粘膜にできる一般的ながんの一種です。早期発見が重要です。) などの腫瘍性病変も見つかりました。上皮内癌 ( 口の中の粘膜の表面にできる初期のがんです。早期に発見することで治療がしやすくなります。)
- 方法論:
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対象は2009年1月から2014年12月までの6年間に新潟大学の医歯学総合病院の口腔再建外科を受診した患者10,625名のうち、粘膜や皮膚の病気と分類された578名です。これらの患者を
、細菌・真菌感染、舌の病変、角化性病変 ( この病気は、口の中の粘膜に角質がたまって白くなる病気です。例としては、口腔白板症や口腔扁平苔癬があります。) 、薬理・物理化学的病変、口唇の病変、ウイルス性病変、膠原病、色素異常、水疱性病変、その他に分類して調べました。潰瘍性病変 ( 口の中にできる痛みを伴う傷や潰瘍(かいよう)のことです。アフタなどがこの病気に含まれます。)
- 結論と意義:
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この研究では、口の中の粘膜の病気の診断には、
(病気の部分をとって詳しく調べること)などの詳しい検査が重要であることが分かりました。特に、診断が難しい場合や、局所生検と切除生検で診断が異なることがあるため、詳しい検査が必要です。これによって、正確な診断と適切な治療が可能となります。生検 ( 病気の部分をとって詳しく調べる検査のことです。病気の診断にとても重要です。)
- 今後の展望:
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今後、口の中の粘膜の病気の診断の精度をさらに向上させるための研究が必要です。また、施設ごとの診断や治療の違いを明らかにし、標準化された診断方法を確立することが求められます。さらに、多くの施設が協力してデータを集め、口の中の粘膜の病気についての理解を深め、治療法を改善することが望まれます。
- 何のために?:
-
新潟大学の病院で、口の中の病気を調べました。2009年から2014年までに来た578人の
患者 さんを調べました。この研究は、口の中の病気をもっとよく知るために行いました。
- 何が分かったの?:
-
578人の中で、口の中の白い
斑点 やかさぶたが232人(39.6%)で一番多かったです。次に多かったのは、口の中の で146人(24.9%)でした。潰瘍 (かいよう)( 皮膚 や粘膜 がただれてしまうことです。) 舌 の病気は108人(18.4%)でした。ほかにも、がんなどの病気も見つかりました。
- どうやったの?:
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2009年から2014年までに新潟大学の病院に来た10,625人のうち、578人を調べました。その中で、いろいろな病気に分けて調べました。
例 えば、感染症 やかいよう、薬の影響 などです。
- 研究のまとめ:
-
この研究で、口の中の病気を調べるためには、
生検 (細かく調べる検査 )が大事だと分かりました。生検 をすると、正しい診断 と治療 ができます。
- これからどうする?:
-
これからも、口の中の病気をもっとよく知るための研究が
必要 です。いろいろな病院で同じ方法 で診断 をすることが大事です。みんなで協力 して、もっと良 い治療 を考えることが望 まれます。
- 著者名:
- 芳澤 享子, 新美 奏恵, 三上 俊彦, 船山 昭典, 鈴木 一郎, 小林 正治
- 掲載誌名:
- 新潟歯学会雑誌
- 巻:
- 45
- 号:
- 2
- ページ:
- 67 - 72
- 発行日:
- 2015-12
- 著者による要約:
- 新潟大学医歯学総合病院口腔再建外科における口腔粘膜疾患の現状を把握する目的で,外来初診時に粘膜・皮膚疾患と分類された患者について臨床統計的に検討した。対象は2009年1月から2014年12月までの6年間に当科を受診した外来初診・再初診患者10,625名のうち,粘膜・皮膚疾患に分類された578名である。今回は粘膜・皮膚疾患に分類されたものを,國領らの疾患分類に準拠して疾患別に分類して検討した。症例は男性230名,女性348名で女性に多く,年齢は男女とも60歳代がピークであった。疾患別では口腔白板症や口腔扁平苔癬などの角化性病変が232例(39.6%)と最も多く,次いでアフタなどの潰瘍性病変が146例(24.9%),舌の病変108例(18.4%),細菌・真菌感染29例(4.9%),ウィルス性病変22例(3.7%),色素異常12例(2.0%),口唇の病変10例(1.7%),水疱性疾患4例(0.7%),薬理・物理化学的病変2例(0.3%),その他22例(3.7%)であった。各疾患について行った精査と確定診断について調査したところ,異なる粘膜病変や扁平上皮癌,上皮内癌などの腫瘍性病変も認められた。そのため,口腔粘膜疾患の診断には生検などの精査を積極的に行うことが重要と考えられた。
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/0002000536
