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医歯学系 大学院医歯学総合研究科(歯) #紀要論文

口腔扁平上皮癌・上皮内癌の側方浸潤先端と非癌上皮部とが形成する界面の病理組織学的検討とプロテオーム解析

AI解説:
1953年にSlaughterらが提唱したフィールド発がん(field cancerization)の概念は、口腔扁平上皮癌(SCC)の発生と進展において重要な役割を果たすとされています。この概念は、上皮内癌(CIS)が粘膜上皮層を側方に進展し、同時多発や再発を特徴とすることに基づいています。一方、細胞生物学の進展により、「細胞競合(cell competition)」という現象が注目されるようになりました。細胞競合は、異なる遺伝子変異を持つ細胞同士が接触することで優劣関係が生じ、劣った細胞が排除される現象です。本研究では、口腔がんの進展を細胞競合の視点から再評価し、側方浸潤界面でのがん細胞と非がん細胞の相互作用を詳細に解析することを目的としました。
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著者名:
阿部 達也
掲載誌名:
新潟歯学会雑誌
巻:
46
号:
2
ページ:
101 - 102
発行日:
2016-12
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