論文詳細
医歯学系
大学院医歯学総合研究科(歯)
#紀要論文
最近5年間における長岡赤十字病院歯科口腔外科新患患者の臨床統計的検討
- AI解説:
- 長岡赤十字病院歯科口腔外科は、新潟県中越地区における急性期病院として、地域がん診療連携拠点病院や総合周産期母子医療センターなど、さまざまな機能を有しています。本研究の目的は、2011年から2015年の5年間における新患患者の動向を臨床統計的に分析し、地域医療における同病院の歯科口腔外科の役割を明らかにすることです。また、過去の2006年から2010年のデータと比較することで、最近5年間の変化を評価することを目的としています。
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医歯学系
大学院医歯学総合研究科(歯)
#紀要論文
最近5年間における長岡赤十字病院歯科口腔外科新患患者の臨床統計的検討
AI解説
- 背景と目的:
-
長岡赤十字病院歯科口腔外科は、新潟県中越地区における急性期病院として、地域がん診療連携拠点病院や総合周産期母子医療センターなど、さまざまな機能を有しています。本研究の目的は、2011年から2015年の5年間における新患患者の動向を臨床統計的に分析し、地域医療における同病院の歯科口腔外科の役割を明らかにすることです。また、過去の2006年から2010年のデータと比較することで、最近5年間の変化を評価することを目的としています。
- 主要な発見:
-
本研究の結果、2011年から2015年の新患患者数は10,056名と、過去5年間と比べて14.1%増加しました。特に60歳以上の患者が増加し、2012年以降は60歳代が最も多かったことが明らかになりました。また、紹介率が年々増加し、2015年には85.6%に達しました。疾患別では、歯の疾患が最も多く、年々増加していた一方で、口腔外科疾患は各年700名程度と安定していました。これらの結果から、長岡赤十字病院歯科口腔外科が地域における重要な医療拠点として機能していることが示されました。
- 方法論:
-
2011年1月から2015年12月の5年間に当科を初診した新患患者を対象にし、新患数の年次推移、性別、年齢、居住地、紹介医療機関、疾患分類を調査しました。疾患分類は、日本口腔外科学会口腔外科疾患調査の分類に準じて行い、過去の2006年1月から2010年12月のデータと比較しました。
- 結論と意義:
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本研究の結果、長岡赤十字病院歯科口腔外科は、中越地区全域から幅広く受診されていることが分かりました。特に、専門的な治療が必要な疾患や口腔機能管理が重要な周術期患者が増加しており、地域における高次医療機関としての役割が強化されていることが示唆されました。これにより、今後も医科歯科連携や病診連携の強化が重要であることが示されました。
- 今後の展望:
-
今後、がん患者は増加することが予想され、地域がん診療連携拠点病院としての役割がさらに重要になります。それに伴い、周術期口腔機能管理や医科歯科連携の強化を進める必要があります。また、地域包括ケアシステムの普及に対応するため、かかりつけ医との連携や病院機能分化も推進されるべきです。高度な専門性を維持しつつ、地域全体の医療ニーズに応えるための取り組みが求められます。
- 背景と目的:
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長岡赤十字病院歯科口腔外科は、新潟県中越地区の重要な病院で、がん治療や母子医療など様々な機能を持っています。この研究の目的は、2011年から2015年の新しい患者さんのデータを分析し、地域医療での歯科口腔外科の役割を明らかにすることです。また、2006年から2010年のデータと比較して、最近の変化を評価することも目的としています。
- 主要な発見:
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2011年から2015年の間に、新しい患者さんは10,056人で、過去5年間と比べて14.1%増加しました。特に60歳以上の患者さんが増え、2012年以降は60歳代が最も多かったです。また、紹介率も年々増加し、2015年には85.6%に達しました。病気の種類では、歯の病気が最も多く、年々増加していました。一方で、口腔外科疾患は各年700名程度で安定していました。これらの結果から、長岡赤十字病院歯科口腔外科が地域における重要な医療拠点として機能していることが示されました。
- 方法論:
-
2011年1月から2015年12月の5年間に長岡赤十字病院歯科口腔外科を初めて受診した新しい患者さんを対象にしました。新患数の年次変化、性別、年齢、居住地、紹介された医療機関、病気の種類を調べました。病気の種類は、日本
の分類に従いました。また、2006年1月から2010年12月のデータと比較しました。口腔外科学会 ( 口腔(口の中)や顎の病気やけがの治療に関する学会です。)
- 結論と意義:
-
この研究の結果、長岡赤十字病院歯科口腔外科は中越地区全域から幅広く患者さんを受け入れていることが分かりました。特に、専門的な治療が必要な病気や手術前後の口腔ケアが重要な患者さんが増え、地域における高次医療機関としての役割が強化されています。これにより、今後も医科と歯科の連携や病院と診療所の連携を強化することが重要であることが示されました。
- 今後の展望:
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今後、がん患者さんが増加すると予想され、地域がん治療の中心であるこの病院の役割がさらに重要になります。それに伴い、手術前後の口腔ケアや医科と歯科の連携を強化する必要があります。また、地域全体の医療ニーズに応えるために、かかりつけ医との連携や病院の役割分担も進めるべきです。高度な専門性を維持しながら、地域全体の医療ニーズに応える取り組みが求められます。
- 何のために?:
-
長岡赤十字病院の歯医者さんは、新潟県の中でとても大事な病院です。がんの
治療 や赤ちゃんのお世話などをしています。この研究は、2011年から2015年までの新しい患者 さんのデータを調べて、歯医者さんの役割 を知ることが目的 です。2006年から2010年のデータとも比 べて、変化 を見ます。
- 何が分かったの?:
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2011年から2015年までに、新しい
患者 さんは10,056人でした。これは過去 5年間と比 べて14.1%増 えました。特 に60歳 以上 の人が増 えていて、2012年からは60歳 の人が一番多かったです。ほかの病院から紹介 される率 も増 えて、2015年には85.6%になりました。歯の病気が一番多く、年々増 えていました。口の手術 が必要 な病気は毎年700人くらいで安定していました。この結果 から、長岡赤十字病院がとても大切な病院だとわかりました。
- どうやったの?:
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2011年1月から2015年12月までに長岡赤十字病院で
初 めて診 てもらった新しい患者 さんを調べました。新しい患者 さんの数や、性別 、年齢 、住んでいる場所、紹介 してくれた病院、病気の種類 を調べました。病気の種類 は、日本 学会の口腔 外科( 歯や口の中の病気を手術 で治 す分野です。) 方法 で調べました。2006年1月から2010年12月のデータとも比 べました。
- 研究のまとめ:
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この研究で、長岡赤十字病院の歯医者さんが広い
地域 からたくさんの患者 さんを迎 えていることがわかりました。特 に、特別 な治療 が必要 な人や、手術 の前後にお世話が必要 な人が増 えています。これからも、他の病院や診療所 と協力 することが大事だとわかりました。
- これからどうする?:
-
これからは、がんの
患者 さんが増 えると予想されています。そのため、この病院の役割 がもっと重要 になります。手術 の前後の口のお世話や、他の病院と協力 することが大切です。地域 全体の医療 のニーズに応 えるために、かかりつけ医との協力 や病院の役割 も進めるべきです。高い専門性 を保 ちながら、みんなの医療 に応 えることが求 められます。
- 著者名:
- 成松 花弥, 小林 孝憲, 飯田 明彦, 上野山 敦士, 山田 瑛子, 大貫 尚志, 齋藤 太郎, 安楽 純子, 高木 律男
- 掲載誌名:
- 新潟歯学会雑誌
- 巻:
- 47
- 号:
- 1
- ページ:
- 17 - 21
- 発行日:
- 2017-07
- 著者による要約:
- A clinico-statistical study of new outpatients during the 5 years from 2011 to 2015 was performed, and the results were compared with the data from the previous 5 years (2006 to 2010). The results were as follows: 1. The number of new outpatients was 10,056 in the last 5 years. Compared with the previous 5 years, the number increased by 14.1%. 2. From 2012, the number of patients over 60 years old continued to increase. In contrast, the number of patients under 60 years old remained stable. 3. The number of the patients from the Chuetsu area accounted for 97.0%: the number from Nagaoka City was 6,286 (62.5%) and from the Chuetsu area excluding Nagaoka City was 3,473 (34.5%). 4. The number of referral patients increased gradually in the last 5 years, and the referral rate was 85.6% in 2015. 5. Patients with dental disease were most common, and the number increased. The number of patients with oral and maxillofacial disease remained around 700 annually. These results indicated that our department might play an important role in the management of oral and maxillofacial disease in the Chuetsu area because the referral rate was increasing and the demand for specialized medical services for oral and maxillofacial disease was stable. In addition, acceptance of cases requiring perioperative oral management from the medical department influenced this survey greatly. It was, therefore, concluded that a further enhancement of the collaboration with the general dentists and the medical department is important.
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/0002000717
