論文詳細

人文社会科学系 経済科学部 #紀要論文

地域プラットフォームのライフサイクルと伝播の把握

AI解説:
最近、多くの地域では人が少なくなったり、産業が停滞したりして問題が増えています。これらの問題を解決するために、SDGs(持続可能な開発目標のことで、国連が設定した2030年までに達成すべき目標です。)(持続可能な開発目標)にあるように、色々な人たちが協力することが重要です。この研究では、地域での多様な人たちの協力がどのように新しい価値を生み出すかを探ります。特に、企業、政府、大学が連携する枠組み、その進化、課題、そして具体的な事例を通じて、地域プラットフォーム(多様な人たちが参加し、新しい価値を生み出すための基盤となる場や仕組みのことです。)の意義と協力の実態を明らかにすることを目的としています。
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著者名:
長尾 雅信, 山崎 義広, 八木 敏昭
掲載誌名:
新潟大学経済論集
巻:
113
ページ:
57 - 74
発行日:
2022-09
著者による要約:
地域プラットフォームを理解するために,本研究ではコラボレーション理論のレビューとケース分析を行った。レビューでは,コラボレーションのライフサイクルの精緻化にむけて,その転換点や再生,地域プラットフォームの伝播の把握に照射した。その後INS(岩手ネットワークシステム)のケース分析を行い,ライフサイクルの構造と伝播の把握を試みた。これにより,ライフサイクルの様々な段階において,新たなプラットフォームの伝播を見受けることができた。ミームの伝え手への照射は,本研究に新たな研究課題をもたらした。その上で,本研究はアクターの多重関与性という視座を持ち,地域プラットフォームを捉える意義を提示した。
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