論文詳細

人文社会科学系 経済科学部 #紀要論文

地域プラットフォームのライフサイクルと伝播の把握

AI解説:
昨今、多くの地域では人口流出や産業の停滞により疲弊しており、これらの社会課題を解決するためには、SDGsに掲げられるように、多様なアクターのコラボレーションが求められています。本研究では、地域プラットフォームの定義に基づき、地域における多様なアクターの相互作用によって新たな価値が創出される基盤としての役割を探求します。特に、産官学連携の枠組みとその進化、課題、そして具体的な事例を通じて、地域プラットフォームの意義とそのコラボレーションの実態を明らかにすることを目的としています。
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著者名:
長尾 雅信, 山崎 義広, 八木 敏昭
掲載誌名:
新潟大学経済論集
巻:
113
ページ:
57 - 74
発行日:
2022-09
著者による要約:
地域プラットフォームを理解するために,本研究ではコラボレーション理論のレビューとケース分析を行った。レビューでは,コラボレーションのライフサイクルの精緻化にむけて,その転換点や再生,地域プラットフォームの伝播の把握に照射した。その後INS(岩手ネットワークシステム)のケース分析を行い,ライフサイクルの構造と伝播の把握を試みた。これにより,ライフサイクルの様々な段階において,新たなプラットフォームの伝播を見受けることができた。ミームの伝え手への照射は,本研究に新たな研究課題をもたらした。その上で,本研究はアクターの多重関与性という視座を持ち,地域プラットフォームを捉える意義を提示した。
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