論文詳細

人文社会科学系 経済科学部 #紀要論文

社債の発行条件における財務上の特約の利用と役割

AI解説:
本論文は、日本の社債発行市場における「財務上の特約」の設定状況とその役割に焦点を当てている。2021年の日本の普通社債発行額は14兆円を超え、企業にとって社債が重要な資金調達手段であることを示している。財務上の特約(または財務制限条項、Covenants)は、企業が社債を発行する際に社債権者の利害を守るために設定される条件である。本研究の目的は、適債基準撤廃後の社債発行市場において、会計数値を利用した財務上の特約がどのように発行企業と社債権者の利害調整に役立っているかを調査・分析することである。
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著者名:
稲村 由美
掲載誌名:
新潟大学経済論集
巻:
113
ページ:
103 - 125
発行日:
2022-09
著者による要約:
本研究では、日本の社債発行市場に焦点を当て、適債基準撤廃後の1997年4月~2020年3月の計23年間に、日本国内で発行された普通社債の発行条件を調査した。具体的には、財務上の特約(会計ベース条項)の設定状況を調べた上で、財務上の特約と他の発行条件(金利スプレッド、社債管理会社の設置、社債管理手数料)との関係について調査・分析した。得られた結果は、会計情報が日本の社債発行市場において、確かに企業と債権者間の利害調整に役立てられていることを示すものであった。
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