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自然科学系 農学部 #紀要論文

キュウリ果実のアポプラストには高濃度の内生植物ホルモンが存在する

AI解説:
アポプラスト(apoplast: AP)—細胞壁や維管束空間を含む細胞外の連続体—は、phytohormone(植物ホルモン)を含む低分子シグナル分子の輸送における重要な区画として提案されている。abscisic acid(ABA)に関する先行研究では、水ストレスなどの環境条件が細胞内pHを変化させ、その結果、組織全体のABAが上昇する前にAP溶液中のABAが増加し得ることが示唆されており、ホルモン作用が細胞膜の外側で開始されるという考えと整合的である。これを補うように、細胞表面での植物ホルモンの受容または活性を示す報告も複数ある。具体的には、孔辺細胞においてAP側に向いたABA結合部位があること、細胞外のABA conjugates(抱合体)によりABA応答性遺伝子が誘導されること、細胞外で作用するindole-3-acetic acid(IAA)類縁体が応答を引き起こし得るという証拠、さらにアリューロン組織で細胞膜に面したgibberellin(GA)受容体が報告されていること、である。こうした背景のもと、本論文は、キュウリ果実のAP溶液に特異的なphytohormone濃度を明確にすることを目的とする。液体クロマトグラフィー–質量分析(liquid chromatography–mass spectrometry: LC–MS)を用い、果実の異なる組織(pulp/fleshおよびplacenta)のAP溶液とシンプラスト(symplast: SY)溶液、ならびにpericarpの測定を行い、IAA、ABA、活性型cytokinins(CKs; tZおよびiP)、活性型GAs(GA1およびGA4)を定量することに焦点を当てた。
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著者名:
児島 清秀
掲載誌名:
新潟大学農学部研究報告
巻:
75
ページ:
7 - 12
発行日:
2023-03
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