論文詳細

人文社会科学系 法学部 #紀要論文

Local public entities in distress : a critical analysis of the Japanese approach

AI解説:
本稿は、財政的に困窮した地方公共団体に対する日本の法的・制度的対応を批判的に検討するものであり、地方公共団体の財政の健全化に関する法律(Local Financial Soundness Act)の対象となる市町村および公営企業に焦点を当てる。まず、この論点を日本のより広い倒産法制の中に位置づける。日本の倒産法制は民間主体に対して複数の清算手続・再生手続を提供する一方、法的理解としては、地方公共団体は法人格が解散し得るものとみなされず、また公共機能を支える中核的財産を清算できないため、破産や民事再生を利用できないとされる。こうした背景のもと、本稿の目的は、日本が代替的に行政法上のメカニズムによって地方財政を規律し、「再建」している仕組みを説明することにある。具体的には、旧・地方財政再建促進法から、2007年改革で導入された二段階の枠組み(早期の是正措置に続く、より強力な再生段階)への変遷をたどり、夕張市の事例も用いながら、この枠組みが実務でどのように機能しているかを評価する。
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著者名:
今本 啓介
掲載誌名:
法政理論
巻:
56
号:
1
ページ:
88 - 119
発行日:
2023-06
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