論文詳細

医歯学系 大学院医歯学総合研究科(医) #学位論文

脳血管疾患の既往および耐糖能とその組み合わせがその後の脳血管疾患発症に与える影響

AI解説:
脳血管疾患(cerebrovascular disease: CVD)は、健康寿命と生活の質を大きく低下させ、長期介護に高い費用を要するため、依然として主要な公衆衛生上の問題である。脳卒中死亡率は低下しているものの、脳卒中発症率の低下は比較的小さく、日本では脳卒中後の障害(例:麻痺、構音障害)と、脳卒中後ケアに伴う経済的負担が依然として大きい。CVDの既往は再発リスクを強く高めることが知られており、国際的なメタ解析および日本のコホートの双方で高い再発率が報告されている。糖尿病(diabetes mellitus)もCVDの確立した修正可能な危険因子である一方で、「境界型血糖」(borderline glycemia:糖尿病前段階の高血糖)に関するエビデンスは一貫していない。著者らは、境界型血糖が冠動脈疾患に及ぼす影響は冠動脈疾患既往と比べて小さいという先行研究を踏まえ、大規模な日本の実臨床データを用いて、血糖状態(正常血糖、境界型血糖、糖尿病)とCVD既往が、その後の新規CVD発症にどのように共同して関連するか、またそれらの影響が加算的に見えるかを明らかにすることを目的とした。
AI解説を見る
著者名:
大江 桃子
新潟大学学術リポジトリリンク: