論文詳細

自然科学系 理学部 #紀要論文

A discinid shell on Ikarashi beach, Niigata, Japan

AI解説:
本論文は、もとの生息環境を直接観察できない場合でも、漂着した生物由来の物質を記録する手法としてのビーチコーミング(beachcombing)が、浅海の生物多様性や生物地理学的動態を間接的に把握するのに有用であると位置づける。この動機は、とりわけ多様性や分布の実証が不十分になりがちな小型の底生動物にとって重要である。日本海に面する五十嵐浜(新潟県)には、対馬暖流によって運ばれた可能性のある漂着物が多く到達し、著者らはこの沿岸で底生分類群の分布が変化している可能性にも言及する。こうした文脈のもと、本研究は、discinid科の属*Discradisca*に言及できそうな、近年発見されたリンガ型腕足類(linguliformean brachiopod)の背殻(dorsal valve)1点を報告する。日本海沿岸でのdiscinid殻のビーチ報告は、これまで詳細な形態記載を欠くものが多かったため、著者らは種同定に向けた予備段階として当該標本の外部・内部形態を記載し、さらに、日本周辺における現生*Discradisca*の形態変異と分布という広い観点からこの発見を位置づけることを目的としている。
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著者名:
Ishizaki Yoshino, Shiino Yuta
掲載誌名:
Science reports of Niigata University. (Geology)
巻:
38
ページ:
1 - 16
発行日:
2023-03
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