論文詳細
医歯学系
大学院医歯学総合研究科(医)
#学位論文
自閉症スペクトラムと社会的コミュニケーション障害のスクリーニングにおける自閉症スペクトラム指数(AQ)の有用性
- AI解説:
- DSM-5(2014年改訂)は、それまで別々であった診断(autistic disorder、Asperger’s disorder、unspecified pervasive developmental disorder)をautism spectrum disorder(ASD)に統合した。さらにsocial (pragmatic) communication disorder(SCD)を導入し、ASDの中核である限定的・反復的な行動、興味、活動のパターン(restricted, repetitive patterns of behavior, interests, or activities: RRBs)を伴わずに、社会的コミュニケーションと社会的相互作用に困難を示すものと定義した。ASDとSCDの概念上の境界は依然として論争があるものの、DSM-5では両者は異なる診断実体として扱われている。そのため、両者を鑑別できるか、またその鑑別が予後や併存症のパターンと関連しうるかを検討することは臨床的に重要である。Autism Spectrum Quotient(AQ)は、知的能力が典型的な成人における自閉スペクトラム特性の自己記入式スクリーニング指標として広く用いられている。AQ得点分布に関する先行研究は多いが、DSM-5のASDに対するAQのカットオフを検討した研究は少なく、AQ得点をSCDのスクリーニングに用いられるかを評価した研究は存在しない。そこで本研究は、日本語版AQ(AQ-J)の合計得点が、ASD、SCD、ならびにneurotypical(NT)群を識別できるかを検証することを目的とした。
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医歯学系
大学院医歯学総合研究科(医)
#学位論文
自閉症スペクトラムと社会的コミュニケーション障害のスクリーニングにおける自閉症スペクトラム指数(AQ)の有用性
AI解説
- 背景と目的:
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DSM-5(2014年改訂)は、それまで別々であった診断(autistic disorder、Asperger’s disorder、unspecified pervasive developmental disorder)をautism spectrum disorder(ASD)に統合した。さらにsocial (pragmatic) communication disorder(SCD)を導入し、ASDの中核である限定的・反復的な行動、興味、活動のパターン(restricted, repetitive patterns of behavior, interests, or activities: RRBs)を伴わずに、社会的コミュニケーションと社会的相互作用に困難を示すものと定義した。ASDとSCDの概念上の境界は依然として論争があるものの、DSM-5では両者は異なる診断実体として扱われている。そのため、両者を鑑別できるか、またその鑑別が予後や併存症のパターンと関連しうるかを検討することは臨床的に重要である。Autism Spectrum Quotient(AQ)は、知的能力が典型的な成人における自閉スペクトラム特性の自己記入式スクリーニング指標として広く用いられている。AQ得点分布に関する先行研究は多いが、DSM-5のASDに対するAQのカットオフを検討した研究は少なく、AQ得点をSCDのスクリーニングに用いられるかを評価した研究は存在しない。そこで本研究は、日本語版AQ(AQ-J)の合計得点が、ASD、SCD、ならびにneurotypical(NT)群を識別できるかを検証することを目的とした。
- 主要な発見:
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群間比較では、ASD、SCD、NT参加者の間で、IQおよびAQ-Jの合計得点・下位尺度得点に有意差が認められた(すべてのオムニバス検定でp < 0.001)。事後解析では、ASDとSCDはAQ-J合計得点と4つの下位尺度(attention switching、attention to detail、communication、imagination)で有意に異なった。ASDとNTは、IQおよびAQ-J合計得点と5つすべての下位尺度で異なった。SCDとNTは、IQおよびAQ-J合計得点と4つの下位尺度(social skills、attention switching、communication、imagination)で異なったが、attention to detailでは差がなかった。著者らは、この所見を、SCDがRRBs関連の特徴を欠くことと整合的だと解釈している。Receiver operating characteristic(ROC)解析では、ASDとNTの識別は強く(AUC = 0.96)、最適なAQ-Jカットオフは23であった(sensitivity 92.9%、specificity 85.7%、PPV 94.4%、NPV 82.3%)。SCDとNTの識別も比較的強く(AUC = 0.89)、最適カットオフは22であった(sensitivity 84.6%、specificity 85.7%、PPV 86.3%、NPV 84.0%)。一方、ASDとSCDの識別はより控えめで(AUC = 0.74)、最適カットオフは32であった(sensitivity 67.7%、specificity 71.1%、PPV 85.1%、NPV 52.6%)。男性に限定した解析でも、同様のパターンが得られたと報告されている。
- 方法論:
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参加者は新潟大学医歯学総合病院の外来患者であり、経験豊富な精神科医がDSM-5基準に基づいてASDまたはSCDと診断した。診断には、患者および家族への非構造化面接、臨床観察、医療記録(AQ得点を含む)を用いた。臨床サンプルはASD 127名(女性39名;平均年齢28.0 ± 9.7歳)とSCD 52名(女性20名;平均年齢28.1 ± 9.1歳)であった。NT群は地域から募集した49名(女性26名;平均年齢30.3 ± 10.1歳)で、学業・就労上の問題がなく、精神疾患の既往がないと自己申告した者からなる。すべての参加者について、WAIS-III/IV、WISC-III/IV、またはJapanese Adult Reading Test(JART)により、知的障害がないこと(IQ > 70)を確認した。評価指標はAQ-J(50項目;合計得点範囲0–50)で、合計得点と5つの下位尺度(social skills、attention switching、attention to detail、communication、imagination)として解析した。統計解析では、χ²検定とANOVAを用いて、群間で人口統計学的特性、IQ、AQ-J得点を比較し、Bonferroni補正(p < 0.0056)とTukey補正による事後検定を適用した。続いて、ASD vs NT、SCD vs NT、ASD vs SCDについてROC解析を行い、ROC曲線上で(0, 1)に最も近い点を最適カットオフとして定義し、AUC、sensitivity、specificity、PPV、NPVを報告した。
- 結論と意義:
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本研究は、AQ-J合計得点がASDだけでなくSCDに対しても、潜在的に有用なスクリーニング指標として用い得ると結論づけた。ROCから得られた「暫定的」カットオフは、ASDとNTの識別が23、SCDとNTの識別が22、ASDとSCDの識別が32であり、対応するAUCはASD vs NTで高精度(0.96)、SCD vs NT(0.89)とASD vs SCD(0.74)で中等度の精度を示した。著者らは、ASD vs NTのカットオフが韓国サンプルでの先行研究(カットオフ23)と一致し、従来用いられてきたAQ-Jカットオフ33より低い点を強調している。また、一次医療の場では偽陽性の可能性が増えても見逃しを減らすため、より低い閾値が有利になり得ると主張した。さらに、SCDに対するAQベースのスクリーニング評価は先行研究がないことから、その新規性も強調している。一方で重要な限界として、診断がADI-RやADOSのような標準化された構造化手段に基づいていないこと(またSCDには構造化面接が存在しないこと)、IQ評価法がJARTを含め多様であったこと、IQ < 70を除外しても臨床群とNT群でIQが依然として有意に異なったこと、サンプルサイズが不均等であったこと(特にSCD群が小さいこと)、そしてAQ得点を知った臨床医による後ろ向き症例対照デザインであるため、前向きでAQ盲検のコホート研究と比べ推論に制約があることを挙げている。
- 背景と目的:
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(2014年に改訂された精神疾患の診断基準)では、以前は別々だった自閉症に関する診断名がまとめられ、DSM-5 ( 精神疾患の診断基準の本で、医療現場で「どの診断に当てはまるか」を判断する共通ルールとして使われます。2014年の改訂でASDやSCDなどの分類が整理されました。) (自閉スペクトラム症)という1つの診断になりました。さらにASD ( 自閉スペクトラム症のことで、対人コミュニケーションの難しさに加えて、強いこだわりや同じ行動のくり返しなどの特徴が見られることが多い診断名です。特徴の出方に幅があるため「スペクトラム」と呼ばれます。) (社会的コミュニケーション症)という新しい診断も加わりました。SCDは、人との会話ややりとりが苦手ですが、ASDに多い「こだわり行動」などは目立たないものだとされています。SCD ( 社会的コミュニケーション症のことで、会話の場面での言葉の使い方や空気を読むやりとりが苦手ですが、ASDの中心的特徴の一つである強いこだわり行動などは目立たないとされる診断名です。)
ただし、ASDとSCDの違いは今も議論があり、実際に区別できるのか、区別することでその後の見通しや他の病気の合併の傾向が変わるのかを調べることは、医療の現場で大切です。
そこでこの研究では、日本語版 (AQ-J)という質問紙の合計点で、ASDの人、SCDの人、そしてAQ ( 自閉スペクトラムの傾向がどれくらいあるかを、本人の回答で測る質問紙です。診断そのものではなく、支援や詳しい検査が必要かを考えるための目安として使われます。) (いわゆる定型発達)の人を見分けられるかを調べました。NT ( いわゆる定型発達の人たちを指す言葉で、研究では比較対象として使われます。)
- 主要な発見:
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群・ASD ( 自閉スペクトラム症のことで、対人コミュニケーションの難しさに加えて、強いこだわりや同じ行動のくり返しなどの特徴が見られることが多い診断名です。特徴の出方に幅があるため「スペクトラム」と呼ばれます。) 群・SCD ( 社会的コミュニケーション症のことで、会話の場面での言葉の使い方や空気を読むやりとりが苦手ですが、ASDの中心的特徴の一つである強いこだわり行動などは目立たないとされる診断名です。) 群を比べると、NT ( いわゆる定型発達の人たちを指す言葉で、研究では比較対象として使われます。) やIQ ( 知的な能力の目安となる数値で、研究では知的障害がないことを確認するために使われました。) -Jの合計点、そしてAQ-Jの各分野の点数に違いがありました。さらに詳しく比べると、ASDとSCDはAQ-J合計点と4つの分野で差がありました。ASDとNTはIQとAQ-Jの合計点、そして5分野すべてで差がありました。SCDとNTもIQとAQ-J合計点、そして4分野で差がありましたが、「細かい点への注意」では差が出ませんでした。研究者は、これはSCDがASDに見られやすい「こだわり行動」などの特徴をあまり持たないことと合っていると考えました。AQ ( 自閉スペクトラムの傾向がどれくらいあるかを、本人の回答で測る質問紙です。診断そのものではなく、支援や詳しい検査が必要かを考えるための目安として使われます。)
また という方法で「点数でどれくらい上手に見分けられるか」を調べたところ、ASDとNTの見分けは非常に高い精度で、最適なROC解析 ( 検査の点数でどれくらい上手に2つの集団を区別できるかを評価し、よいカットオフも探せる統計手法です。) (目安の境界点)は23点でした。SCDとNTの見分けも比較的高い精度で、カットオフは22点でした。一方、ASDとSCDの見分けはそれほど高くなく、カットオフは32点でした。男性だけにしぼった分析でも、同じような結果でした。カットオフ ( 検査の点数で「この点以上なら疑いが高い」といった境界となる目安の点数です。目的によって適切な値が変わることがあります。)
- 方法論:
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参加者は、新潟大学医歯学総合病院の外来患者で、経験のある精神科医が
の基準に基づいてDSM-5 ( 精神疾患の診断基準の本で、医療現場で「どの診断に当てはまるか」を判断する共通ルールとして使われます。2014年の改訂でASDやSCDなどの分類が整理されました。) またはASD ( 自閉スペクトラム症のことで、対人コミュニケーションの難しさに加えて、強いこだわりや同じ行動のくり返しなどの特徴が見られることが多い診断名です。特徴の出方に幅があるため「スペクトラム」と呼ばれます。) と診断しました。診断には、本人と家族への自由な形式の面接、診察中の観察、医療記録(SCD ( 社会的コミュニケーション症のことで、会話の場面での言葉の使い方や空気を読むやりとりが苦手ですが、ASDの中心的特徴の一つである強いこだわり行動などは目立たないとされる診断名です。) の点数も含む)などの情報が使われました。AQ ( 自閉スペクトラムの傾向がどれくらいあるかを、本人の回答で測る質問紙です。診断そのものではなく、支援や詳しい検査が必要かを考えるための目安として使われます。)
臨床群はASDが127人、SCDが52人でした。 群は地域から募集した49人で、学校や仕事で大きな困りごとがなく、精神疾患の経験がないと自己申告した人たちでした。全員について、知能検査(NT ( いわゆる定型発達の人たちを指す言葉で、研究では比較対象として使われます。) 、WAIS ( 主に大人向けの代表的な知能検査で、IQなどを測ります。) 、WISC ( 主に子ども向けの代表的な知能検査で、IQなどを測ります。) など)でJART ( 読みのテストを使って、元々の知的能力の目安を推定する検査です。特に認知機能が低下している可能性がある場合の推定に使われます。) が70を超えていることを確認しました。IQ ( 知的な能力の目安となる数値で、研究では知的障害がないことを確認するために使われました。)
評価にはAQ-J(50問、0〜50点)を使い、合計点と5つの分野(社会性、注意の切り替え、細部への注意、コミュニケーション、想像力)で分析しました。統計的な比較や、 によるROC解析 ( 検査の点数でどれくらい上手に2つの集団を区別できるかを評価し、よいカットオフも探せる統計手法です。) 推定も行いました。カットオフ ( 検査の点数で「この点以上なら疑いが高い」といった境界となる目安の点数です。目的によって適切な値が変わることがあります。)
- 結論と意義:
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この研究は、
-Jの合計点がAQ ( 自閉スペクトラムの傾向がどれくらいあるかを、本人の回答で測る質問紙です。診断そのものではなく、支援や詳しい検査が必要かを考えるための目安として使われます。) だけでなくASD ( 自閉スペクトラム症のことで、対人コミュニケーションの難しさに加えて、強いこだわりや同じ行動のくり返しなどの特徴が見られることが多い診断名です。特徴の出方に幅があるため「スペクトラム」と呼ばれます。) のSCD ( 社会的コミュニケーション症のことで、会話の場面での言葉の使い方や空気を読むやりとりが苦手ですが、ASDの中心的特徴の一つである強いこだわり行動などは目立たないとされる診断名です。) にも役立つ可能性があると結論づけました。スクリーニング ( 病気や特性が「ありそうか」を早めに見つけるための簡易チェックのことです。確定診断ではなく、次に詳しい評価へ進むかどうかの判断に使います。) から得られた暫定的なROC解析 ( 検査の点数でどれくらい上手に2つの集団を区別できるかを評価し、よいカットオフも探せる統計手法です。) は、ASDとカットオフ ( 検査の点数で「この点以上なら疑いが高い」といった境界となる目安の点数です。目的によって適切な値が変わることがあります。) で23点、SCDとNTで22点、ASDとSCDで32点でした。特にASDとNTは高い精度で見分けられました。NT ( いわゆる定型発達の人たちを指す言葉で、研究では比較対象として使われます。)
研究者は、以前日本でよく使われてきた33点という目安より低い点数が示されたことを重要だと述べています。一次医療などの現場では、多少「実際は違う人」も拾ってしまう可能性が増えても、支援が必要な人を見逃しにくくするために低い境界点が役に立つ場合があるからです。また、AQをSCDのスクリーニングに使えるかを検討した研究はほぼなかったため、その点でも新しい意味があるとしています。
ただし限界として、ASDの標準的な評価法(ADI-RやADOS)のような方法で診断していないこと、SCDには同じような標準手段がないこと、 の測り方が複数あったこと、臨床群とNT群でIQ差が残ったこと、人数の偏り(SCDが少ないこと)、そして研究の作りが前向き研究ではないことなどが挙げられています。IQ ( 知的な能力の目安となる数値で、研究では知的障害がないことを確認するために使われました。)
- 何のために?:
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心の病気には、名前や決まりがあります。
は、その決まりの本です。DSM-5 ( 心の病気の名前や診断 の決まりをまとめた本です。先生が同じ決まりで診断 できるようにするために大事です)
この本で、 の名前がまとめられました。自閉症 ( 人とのやりとりが苦手だったり、行動や興味 にかたよりが出たりすることがある発達 の特性 の名前です)
今は という1つの名前です。ASD ( 自閉症スペクトラム症 のことです。自閉症 に関 するいくつかの名前をまとめて1つにした呼 び方で、支 え方を考えるときに使われます)
そして、 という名前もできました。SCD ( 社会的 コミュニケーション症 のことです。人と話したり場に合う伝 え方をしたりするのが苦手ですが、強いこだわりは少ないとされます)
SCDは、人と話すのが苦手です。
でも、強いこだわりは少ないといわれます。
ただ、ASDとSCDのちがいはむずかしいです。
本当に分けられるか、話し合いが続 いています。
そこで、点数で分けられるか調べました。
使ったのは というAQ-J ( 自閉症 の特性 がどれくらいあるかを質問 で点数にする紙で、日本版 です。点数で比 べたり目安を作ったりするために使います) 質問 の紙です。
ASD、SCD、ふつうの人を見ます。
- 何が分かったの?:
-
3つのグループで、点数にちがいがありました。
のAQ-J ( 自閉症 の特性 がどれくらいあるかを質問 で点数にする紙で、日本版 です。点数で比 べたり目安を作ったりするために使います) にも、ちがいがありました。合計点 ( たくさんの質問 の点数を全部たしてできる点です。全体としてどれくらい当てはまるかを見るのに使います)
とASD ( 自閉症スペクトラム症 のことです。自閉症 に関 するいくつかの名前をまとめて1つにした呼 び方で、支 え方を考えるときに使われます) も、点数が少しちがいました。SCD ( 社会的 コミュニケーション症 のことです。人と話したり場に合う伝 え方をしたりするのが苦手ですが、強いこだわりは少ないとされます)
ASDとふつうの人は、ちがいが大きいです。
SCDとふつうの人も、ちがいがありました。
でも、細かい所を見る点は、差 が出ません。
これは、SCDにこだわりが少ないからです。
点数で見分ける上手さも調べました。
ASDとふつうの人は、とてもよく分かれます。
の点は、23点でした。目安 ( だいたいの基準 になる点数や考え方です。点数を見て分けるときの手がかりになります)
SCDとふつうの人も、わりと分かれます。
目安の点は、22点でした。
ASDとSCDは、分けるのがむずかしいです。
目安の点は、32点でした。
男の人だけでも、同じようでした。
- どうやったの?:
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新潟大学の病院に来た人が
参加 しました。
心の病気の先生が、 しました。診断 ( 話を聞いたり様子を見たりして、どの病気や状態 に当てはまるかを決めることです。助け方や支援 につなげるために重要 です)
先生は の決まりを使いました。DSM-5 ( 心の病気の名前や診断 の決まりをまとめた本です。先生が同じ決まりで診断 できるようにするために大事です)
本人や家族に話を聞きました。
診察 のようすも見ました。
ふだんの記録 や点数も使いました。
は127人、ASD ( 自閉症スペクトラム症 のことです。自閉症 に関 するいくつかの名前をまとめて1つにした呼 び方で、支 え方を考えるときに使われます) は52人でした。SCD ( 社会的 コミュニケーション症 のことです。人と話したり場に合う伝 え方をしたりするのが苦手ですが、強いこだわりは少ないとされます)
ふつうの人は49人で、地域 から集めました。
学校や仕事で大きな困 りがない人です。
心の病気がないと、自分で言った人です。
みんなの が70より上かIQ ( 考える力や理解 する力などの目安になる数値 です。研究で参加 できる条件 をそろえるときに使われます) 確 かめました。
は50問で、0点から50点です。AQ-J ( 自閉症 の特性 がどれくらいあるかを質問 で点数にする紙で、日本版 です。点数で比 べたり目安を作ったりするために使います)
と、5つの合計点 ( たくさんの質問 の点数を全部たしてできる点です。全体としてどれくらい当てはまるかを見るのに使います) も見ました。分野 ( 点数をいくつかの種類 に分けたまとまりです。どんなところが得意 苦手かを細かく見るために使います)
分野は社会性 など、いくつかあります。
点数のちがいを、計算で比 べました。
の点も、計算で決めました。目安 ( だいたいの基準 になる点数や考え方です。点数を見て分けるときの手がかりになります)
- 研究のまとめ:
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のAQ-J ( 自閉症 の特性 がどれくらいあるかを質問 で点数にする紙で、日本版 です。点数で比 べたり目安を作ったりするために使います) は、役に立つかもしれません。合計点 ( たくさんの質問 の点数を全部たしてできる点です。全体としてどれくらい当てはまるかを見るのに使います)
だけでなく、ASD ( 自閉症スペクトラム症 のことです。自閉症 に関 するいくつかの名前をまとめて1つにした呼 び方で、支 え方を考えるときに使われます) でも役立ちそうです。SCD ( 社会的 コミュニケーション症 のことです。人と話したり場に合う伝 え方をしたりするのが苦手ですが、強いこだわりは少ないとされます)
ふつうの人との は、ASDが23点です。目安 ( だいたいの基準 になる点数や考え方です。点数を見て分けるときの手がかりになります)
SCDは22点でした。
ASDとSCDの目安は、32点でした。
ASDとふつうの人は、特 によく分かれました。
前は33点が目安として使われていました。
でも今回は、もっと低 い点でした。
低 いと、助けがいる人を見つけやすいです。
そのかわり、ちがう人も入ることがあります。
SCDにAQを使う研究は、ほとんどありません。
その点でも、新しい意味があるそうです。
ただ、弱いところもあります。
決まった で検査 ( 決まったやり方で力や特性 をはかる方法 です。結果 を比 べやすくして、診断 の確 かさを上げるために使います) していない点です。診断 ( 話を聞いたり様子を見たりして、どの病気や状態 に当てはまるかを決めることです。助け方や支援 につなげるために重要 です)
SCDには、決まった検査 がない点もあります。
のはかり方が、いくつかありました。IQ ( 考える力や理解 する力などの目安になる数値 です。研究で参加 できる条件 をそろえるときに使われます)
人数にかたよりがあり、SCDが少ないです。
研究の進め方にも、 があるそうです。限界 ( この研究ではここまでしか言えないという弱い点のことです。結果 を信 じすぎないために大事です)
- 著者名:
- 吉永 清宏
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/0002001578
