論文詳細

医歯学系 大学院医歯学総合研究科(医) #学位論文

妊娠中に施行された広汎子宮頸部摘出術が胎児発育及び血流波形に与える影響に関する研究

AI解説:
子宮頸がんは生殖年齢の女性で最も多く診断される悪性腫瘍であり、妊娠中にも発症する。日本では、出産年齢の高齢化、HPVワクチン接種率の極めて低い状況(対象コホートで<1%)、および子宮頸がん検診受診率の伸び悩み(全年齢で30–40%)により、妊娠に関連して浸潤性子宮頸がんと診断される症例が無視できない数に上る。Radical trachelectomy(RT)は早期病変に対する妊孕性温存治療として確立しているが、妊娠中にRTを行うことは、エビデンスが限られ、術後の産科管理が複雑であるため、依然として議論がある。妊娠中のabdominal radical trachelectomy(ART-DP)は、子宮頸管長を短縮することで上行性感染や早産のリスクを高め得る。さらに、子宮・子宮胎盤血流の変化、術中麻酔および子宮操作は、胎児の発育や健康状態に影響し得ると考えられる。先行研究は主として母体・産科転帰に焦点が当たり、ART-DP後の子宮内胎児発育、Doppler指標、またその後の児の発達に関する直接的エビデンスは少ない。本研究は、第2三半期のART-DPが胎児および新生児に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、胎児・新生児の評価項目に特化した後ろ向きコホート解析として位置づけられている。
AI解説を見る
著者名:
島 英里
新潟大学学術リポジトリリンク: