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医歯学系 大学院医歯学総合研究科(歯) #学位論文

患者由来がん関連線維芽細胞を含む, 4種類の細胞の共培養による3次元器官型in-vitro口腔がんモデルの開発とその特徴解析

AI解説:
著者らは、従来の二次元(2D)の単層培養は、生理学的に妥当な細胞—細胞相互作用や細胞—マトリクス相互作用を欠き、組織構築も再現できないため、in vivoのがん生物学を十分に表現できないと論じている。三次元(3D)培養(例:spheroids、organoids、organ-on-a-chip)の利用は増えている一方で、既存の3D口腔扁平上皮癌(OSCC)モデルは、治療応答に影響する腫瘍微小環境(TME)の主要な特徴を一貫して取り込めていない。特にOSCCでは、本来の解剖学的環境として、空気—液体界面と、線維芽細胞が豊富で細胞外マトリクス(ECM)と血管を含む結合組織の上に重層した上皮が存在するため、腫瘍—間質界面を再構築する基盤としてorganotypic cultureが適切である。OSCC細胞株と市販の線維芽細胞を用いた既存のorganotypic OSCCモデルを踏まえ、本研究は、「口腔がん」領域と隣接する「正常口腔粘膜」を水平方向に統合し、さらに患者由来のがん関連線維芽細胞(patient-derived cancer-associated fibroblasts:PD-CAFs)と患者由来の正常口腔線維芽細胞(patient-derived normal oral fibroblasts:PD-NOFs)を対にして用いることで間質線維芽細胞の不均一性も組み込んだ、より生体模倣的な3D organotypic in vitro口腔がんモデルの開発と特性評価を目的とした。中心となる技術目標は、ステンレス製パーティションを用いて4種類の細胞(PD-CAFs、PD-NOFs、正常口腔粘膜ケラチノサイト(normal oral mucosa keratinocytes:NOKs)、OSCC細胞株)の共培養を可能にし、同一構造体内で腫瘍組織と周囲の正常粘膜の治療応答を比較しつつOSCC生物学を研究できるようにすることであった。
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著者名:
相澤 有香
発行日:
2025-03-24
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