論文詳細

医歯学系 大学院医歯学総合研究科(歯) #学位論文

口腔周囲軟組織の弾性測定に特化した装置の開発

AI解説:
唇は顔貌の審美性の中心であると同時に、呼吸、発話の構音、摂食、嚥下といった重要な機能にも関与する。矯正歯科および関連する臨床領域では、口唇周囲筋の過度な緊張なしに唇を閉じられるかどうかが重要な関心事である。唇が持続的に閉じない状態(lip incompetence)は口呼吸などと関連し、口腔乾燥を介して歯肉炎や歯周の問題に寄与しうる。歯列の位置は周囲の軟組織が及ぼす圧力バランスの影響を受けるため、口唇周囲組織の機械的特性は臨床的に重要である。既存の唇機能の客観的評価は、形態(例:cephalograms、3D imaging、MRI)または機能指標(例:electromyography、maximum lip closure force)に主として焦点を当てている。筋緊張がstiffnessと関係するという報告を踏まえ、著者らは口唇周囲組織の弾性を定量化するための、実用的で再現性の高いアプローチを目指した。従来の弾性評価法は機器が大掛かりになりがちで、チェアサイドでの日常的検査としては導入が難しく、臨床現場でのデータ収集を制限していると著者らは述べる。本論文の目的は、ポリウレタンエラストマーをモデル材料として用いて校正・検証しながら、口唇周囲組織のYoung’s modulusを正確かつ容易に推定できる小型のindentation装置と、それに付随する方法論を開発することである。
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著者名:
竹元 涼
発行日:
2025-03-24
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