論文詳細

医歯学系 大学院医歯学総合研究科(歯) #紀要論文

FcγIIIb 多型に関連するヒト好中球プロテオミックプロファイリング

AI解説:
好中球は歯周病原細菌に対する重要な宿主防御機構の一部であり、特にFcγRIIAとFcγRIIIBという二つの受容体が関与しています。FcγRIIIBは好中球上で最も多く発現し、IgGとの結合を介して免疫複合体を認識し、他の受容体と協調して貪食を促進します。この受容体はNA1とNA2という遺伝子多型を持ち、それぞれの機能に差異があることが示されています。特に日本人歯周炎患者において、NA2/NA2型の割合が高いことが確認されていますが、これまでFcγRIIIBとIgGの相互作用がどのように細胞内タンパク質発現に影響を与えるかは明確ではありません。本研究の目的は、FcγRIIIb-IgGの相互作用によりNA1-NA2遺伝子型間で好中球タンパク質表現が異なることを網羅的に検証することです。
AI解説を見る
著者名:
横山 智子
掲載誌名:
新潟歯学会雑誌
巻:
42
号:
2
ページ:
129 - 130
発行日:
2012-12
新潟大学学術リポジトリリンク: