論文詳細
医歯学系
大学院医歯学総合研究科(歯)
#紀要論文
長野赤十字病院口腔外科開設後27年3か月間における唾石症の臨床統計的検討
- AI解説:
- 唾石症は局所の炎症や唾石の停滞が原因で生じる疾患であり、口腔外科領域でよく見られる。特に顎下腺に好発し、壮年期に多く見られる。本疾患の主要な症状は腫脹および疼痛であるが、軽度の症状が多いため放置されやすい。細菌感染により二次的な炎症を引き起こすこともあり、鑑別診断が重要である。本研究では、長野赤十字病院口腔外科で27年間にわたり診断された唾石症患者390例を対象に、臨床統計的検討を行い、その結果を報告することを目的とする。
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医歯学系
大学院医歯学総合研究科(歯)
#紀要論文
長野赤十字病院口腔外科開設後27年3か月間における唾石症の臨床統計的検討
AI解説
- 背景と目的:
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唾石症は局所の炎症や唾石の停滞が原因で生じる疾患であり、口腔外科領域でよく見られる。特に顎下腺に好発し、壮年期に多く見られる。本疾患の主要な症状は腫脹および疼痛であるが、軽度の症状が多いため放置されやすい。細菌感染により二次的な炎症を引き起こすこともあり、鑑別診断が重要である。本研究では、長野赤十字病院口腔外科で27年間にわたり診断された唾石症患者390例を対象に、臨床統計的検討を行い、その結果を報告することを目的とする。
- 主要な発見:
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調査の結果、最も多くの唾石が顎下腺に存在し、特に40歳代と60歳代に多く見られた。また、唾石の部位によって症状や治療法が異なることが確認された。顎下腺の唾石症では導管内や開口部に多く、症状が比較的早期に現れることが多かった。一方、耳下腺や小唾液腺の唾石症はまれであり、特に耳下腺の唾石は症状が出現するまでに時間がかかる傾向があった。治療法としては、口腔内からの摘出が最も多く選択されており、重篤な合併症はなかった。
- 方法論:
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1983年10月から2010年12月までの27年間に長野赤十字病院口腔外科で診断された唾石症患者390例を対象に、年齢、性別、受診経路、唾石の存在部位、主訴、病悩期間、初診時臨床所見、処置方法、唾石の個数および大きさについて臨床統計的に解析した。これにより、唾石症の臨床的特徴および治療結果を明らかにし、過去の文献と比較検討を行った。
- 結論と意義:
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本研究の結果、唾石症は主に顎下腺に発生し、特に40歳代から60歳代に多く見られることが確認された。また、唾石の存在部位により症状や適切な治療法が異なることが明らかになった。顎下腺の唾石症では口腔内からの摘出が多く選択され、術後の経過も良好であった。これらの結果は、唾石症の診断と治療において重要な指針となる。また、唾石症の治療法の選択には、唾石の存在部位や患者の症状を考慮する必要があることが示唆された。
- 今後の展望:
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本研究では、唾石症の臨床的特徴について詳細に解析したが、耳下腺や小唾液腺の唾石症については症例数が少なく、さらなる研究が必要である。また、唾石の形成メカニズムや治療法の最適化についても、より多くのデータを集めることで明らかにすることが期待される。将来的には、唾石症の予防や早期診断、より効果的な治療法の開発に向けた研究が進展することが望まれる。
- 背景と目的:
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(だせきしょう)は、唾液の中に石ができる病気のことです。この病気は顎の下にある唾液腺に多く見られ、中年の人に多いです。主な症状は腫れや痛みですが、軽い症状が多く、見過ごされがちです。細菌に感染すると、さらに炎症が起きることもあります。この研究では、長野赤十字病院で27年間に診断された390人の唾石症の患者について調べ、その結果を報告することを目的としています。唾石症 ( 唾液中に石ができる病気のこと。主に顎下腺に発生しやすい。)
- 主要な発見:
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調査の結果、最も多くの唾石が顎の下にある唾液腺にありました。特に40歳代と60歳代に多く見られました。唾石の場所によって症状や治療法が異なることもわかりました。
の唾石は早く症状が現れやすく、口の中から取り出す治療が多く行われました。一方、耳の近くにある唾液腺や小さい唾液腺の唾石はまれで、症状が出るまでに時間がかかることが多かったです。顎下腺 ( 顎の下にある唾液を作る腺。)
- 方法論:
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1983年10月から2010年12月までの27年間に、長野赤十字病院で診断された
の患者390人について調べました。年齢や性別、受診のきっかけ、唾石の場所、主な症状、病気の期間、初診時の症状、治療法、唾石の数や大きさについて統計的に解析しました。これにより、唾石症の特徴や治療結果を明らかにし、過去の研究と比較しました。唾石症 ( 唾液中に石ができる病気のこと。主に顎下腺に発生しやすい。)
- 結論と意義:
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この研究の結果、
は主に顎の下の唾液腺に発生し、特に40歳代から60歳代に多いことがわかりました。また、唾石の場所によって症状や適切な治療法が異なることもわかりました。唾石症 ( 唾液中に石ができる病気のこと。主に顎下腺に発生しやすい。) の唾石症では口の中から取り出す治療が多く、手術後の経過も良好でした。これらの結果は、唾石症の診断と治療において重要な指針となります。また、唾石の場所や患者の症状を考慮して治療法を選ぶ必要があることが示されました。顎下腺 ( 顎の下にある唾液を作る腺。)
- 今後の展望:
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この研究では
の特徴について詳しく調べましたが、耳の近くや小さい唾液腺の唾石症については症例が少なく、さらに研究が必要です。また、唾石ができる仕組みや治療法の最適化についても、もっとデータを集めることで明らかにすることが期待されます。将来的には、唾石症の予防や早期診断、より効果的な治療法の開発に向けた研究が進むことが望まれます。唾石症 ( 唾液中に石ができる病気のこと。主に顎下腺に発生しやすい。)
- 何のために?:
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(だせきしょう)は、唾石 症 ( 唾石 症 は、唾液腺 というところに小さな石ができる病気です。唾液 は、食べ物をかみ砕 きやすくするために口の中に出てくる液体 です。この病気になると、顎 の下や耳の近くなどに痛 みや腫 れが生じます。) 唾液 の中に石ができる病気です。この病気は、顎 の下にある に多く見られます。中年の人に多い病気です。主な唾液腺 ( 唾液腺 は、口の中に唾液 を作って出す部分です。これには顎 の下にある大きなものや耳の近くにあるもの、小さなものも含 まれます。この腺 がうまく働 かないと、唾液 がうまく出ずに問題が起こります。) 症状 は腫 れや痛 みです。軽い症状 が多いため、気づかれないこともあります。細菌 に感染 すると、 がひどくなることもあります。この研究では、長野赤十字病院で27年間に炎症 ( 炎症 は、体のある部分が傷 ついたり感染 したりして腫 れたり、痛 くなったりすることです。炎症 がひどくなると、赤くなったり熱 を持ったりすることもあります。) 診断 された390人の唾石 症 の患者 について調べました。その結果 を報告 することが目的 です。
- 何が分かったの?:
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調査 の結果 、最 も多くの唾石 は顎 の下にある にありました。唾液腺 ( 唾液腺 は、口の中に唾液 を作って出す部分です。これには顎 の下にある大きなものや耳の近くにあるもの、小さなものも含 まれます。この腺 がうまく働 かないと、唾液 がうまく出ずに問題が起こります。) 特 に40歳 代と60歳 代に多く見られました。唾石 の場所によって、症状 や が治療 法 ( 治療 法 は、病気を治 す方法 や手段 のことです。例 として薬を使ったり、手術 をしたりします。唾石 症 の治療 法 には、石を取り出す手術 などがあります。) 異 なることもわかりました。 の顎下 腺 ( 顎下 腺 は、顎 の下にある唾液腺 の一種 です。この部分は唾液 を多く作り出しますが、唾石 ができやすい場所でもあります。) 唾石 は早く症状 が出やすいです。口の中から取り出す治療 が多く行われました。耳の近くにある唾液腺 や、小さい唾液腺 の唾石 は少ないです。症状 が出るまでに時間がかかることが多いです。
- どうやったの?:
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1983年10月から2010年12月までの27年間に、長野赤十字病院で
診断 された の唾石 症 ( 唾石 症 は、唾液腺 というところに小さな石ができる病気です。唾液 は、食べ物をかみ砕 きやすくするために口の中に出てくる液体 です。この病気になると、顎 の下や耳の近くなどに痛 みや腫 れが生じます。) 患者 390人を調べました。年齢 や性別 、受診 のきっかけ、唾石 の場所、主な症状 、病気の期間、初診 時の症状 、 、治療 法 ( 治療 法 は、病気を治 す方法 や手段 のことです。例 として薬を使ったり、手術 をしたりします。唾石 症 の治療 法 には、石を取り出す手術 などがあります。) 唾石 の数や大きさについて調べました。これにより、唾石 症 の特徴 や治療 結果 がわかりました。過去 の研究とも比 べました。
- 研究のまとめ:
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この研究の
結果 、 は唾石 症 ( 唾石 症 は、唾液腺 というところに小さな石ができる病気です。唾液 は、食べ物をかみ砕 きやすくするために口の中に出てくる液体 です。この病気になると、顎 の下や耳の近くなどに痛 みや腫 れが生じます。) 顎 の下の に多く発生することがわかりました。唾液腺 ( 唾液腺 は、口の中に唾液 を作って出す部分です。これには顎 の下にある大きなものや耳の近くにあるもの、小さなものも含 まれます。この腺 がうまく働 かないと、唾液 がうまく出ずに問題が起こります。) 特 に40歳 代から60歳 代に多いです。また、唾石 の場所によって症状 や が治療 法 ( 治療 法 は、病気を治 す方法 や手段 のことです。例 として薬を使ったり、手術 をしたりします。唾石 症 の治療 法 には、石を取り出す手術 などがあります。) 異 なることもわかりました。 の顎下 腺 ( 顎下 腺 は、顎 の下にある唾液腺 の一種 です。この部分は唾液 を多く作り出しますが、唾石 ができやすい場所でもあります。) 唾石 症 は口の中から取り出す治療 が多く、手術 後の も経過 ( 経過 は、病気やけががどのように進んでいくか、または治療 がどのように効 いているかを表す言葉です。良 い経過 というのは、病気やけがが良 くなっていることを意味します。) 良 いです。これらの結果 は、唾石 症 の診断 と治療 に役立ちます。唾石 の場所や患者 の症状 を考えて治療 法 を選 ぶことが大切です。
- これからどうする?:
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この研究では、
の唾石 症 ( 唾石 症 は、唾液腺 というところに小さな石ができる病気です。唾液 は、食べ物をかみ砕 きやすくするために口の中に出てくる液体 です。この病気になると、顎 の下や耳の近くなどに痛 みや腫 れが生じます。) 特徴 について詳 しく調べました。しかし、耳の近くや小さい の唾液腺 ( 唾液腺 は、口の中に唾液 を作って出す部分です。これには顎 の下にある大きなものや耳の近くにあるもの、小さなものも含 まれます。この腺 がうまく働 かないと、唾液 がうまく出ずに問題が起こります。) 唾石 症 については が少ないです。もっと研究が症例 ( 症例 は、特定 の病気や症状 を持っている患者 の事例 や例 です。研究などでどのような症状 や治療効果 があったかを確認 するために使われます。) 必要 です。また、唾石 ができる仕組みや の治療 法 ( 治療 法 は、病気を治 す方法 や手段 のことです。例 として薬を使ったり、手術 をしたりします。唾石 症 の治療 法 には、石を取り出す手術 などがあります。) 最適化 についても、もっと を集めることがデータ ( データは、研究や観察 の結果 から得 られる数値 や情報 の) 必要 です。将来 は、唾石 症 の予防 や早期 診断 、より良 い治療 法 の研究が進むことが期待されます。
- 著者名:
- 長谷部 大地, 櫻井 健人, 清水 武, 五島 秀樹, 野池 淳一, 柴田 哲伸, 植松 美由紀, 細尾 麻衣, 横林 敏夫
- 掲載誌名:
- 新潟歯学会雑誌
- 巻:
- 42
- 号:
- 1
- ページ:
- 13 - 20
- 発行日:
- 2012-06
- 著者による要約:
- 今回,長野赤十字病院口腔外科において開設以来27 年3か月間に経験した唾石症について臨床統計的検討を行ったので,その概要を報告する。対象は1983 年10 月より2010 年12 月までに経験した唾石症390 例で,平均年齢44 歳で,年代別では40 歳代,60 歳代が多く,中高年層が多く占めた。性別は男性209 例,女性181 例であった。当科への受診経路は直接来院が147 例と最も多く,次いで歯科開業医からの紹介125 例,他科からの紹介94 例であった。唾石の存在部位は顎下腺が377 例と最も多く,その内訳は導管内121 例,開口部118 例,移行部62 例,腺体内50 例であった。その他の部位では耳下腺10 例,小唾液腺3例であった。初診時の主訴は腺体部の腫脹・疼痛が148 例と最も多く,続いて口底部の腫脹・疼痛が85 例であり,自覚症状がなかったものが41 例であった。病悩期間は1か月未満が178 例で最も多く,5年以上経過している症例は42 例もあった。処置方法は,口腔内からの摘出192 例,経過観察95 例,腺体摘出55 例の順であった。唾石の個数は1個の症例が292 例と最も多かった。唾石の大きさは,ほとんどの症例が10mm 未満であった。
We present the results of a clinical study on 390 cases of sialolithiasis treated in the Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Nagano Red Cross Hospital during a period of 27 years and 3 months from October 1983 to December 2010. The 390 sialolithiasis patients included 209 males and 181 females. The average age of the patients was 44 years and most of them were middle-age. Of the 390 patients, 147 patients visited our hospital directly, 125 patients were referred from dental clinics, and 94 patients were referred from medical clinics. There were 377 patients with salivary calculi in the submandibular gland, including 121 patients with intraductal calculi, 118 patients with calculi in the aperture of the salivary duct, 62 patients with calculi in the gland and transitional portion, and 50 patients with intraglandular calculi. There were also 10 patients with calculi in the parotid gland and 3 patients with calculi in the minor salivary gland. The most frequent initial chief complaint was swelling and pain in the salivary gland (148 patients), and the next most frequent was swelling and pain in the oral floor (85 patients). There were 41 patients with no symptoms. One hundred and seventy-eight patients visited our department within one month from initial symptoms, while 42 patients had symptoms for more than five years. Calculi were removed through the intraoral approach in 192 patients and by sialoadenectomy in 55 patients. Ninety-five patients were followed up without removal of calculi. The majority of patients (292 patients) had only one calculus, and most of the calculi were less than 10 mm in diameter.
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/47758
