論文詳細
教育学部
#紀要論文
読み書きに困難さを持つLD児への学習支援 : 小学6年時一年間の指導の経過
- AI解説:
- 学習障害(LD)は、全般的な知能が正常範囲にあり、末梢感覚器や学習環境に問題がないにもかかわらず、特定の領域で習得困難が見られる状況を指します。特に「特異的読字障害(ディスレクシア)」は、生物学的原因に起因し、正確かつ流暢な単語認識が困難な特徴があります。この論文では、小学校5年時にLDの特性が判明し、6年時に一年間指導を行った事例を通して、高学年のLD児が持つ困難さを整理し、実態把握のための評価および介入法を検討することを目的としています。
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教育学部
#紀要論文
読み書きに困難さを持つLD児への学習支援 : 小学6年時一年間の指導の経過
AI解説
- 背景と目的:
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学習障害(LD)は、全般的な知能が正常範囲にあり、末梢感覚器や学習環境に問題がないにもかかわらず、特定の領域で習得困難が見られる状況を指します。特に「特異的読字障害(ディスレクシア)」は、生物学的原因に起因し、正確かつ流暢な単語認識が困難な特徴があります。この論文では、小学校5年時にLDの特性が判明し、6年時に一年間指導を行った事例を通して、高学年のLD児が持つ困難さを整理し、実態把握のための評価および介入法を検討することを目的としています。
- 主要な発見:
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高学年のLD児は、学習内容の取りこぼしが多く、学習態度や課題に対する耐性が未形成であることが明らかになりました。また、読み書きの困難さは、単に音の違いを弁別する弱さに起因するだけでなく、学習姿勢や意欲の欠如とも関連していることがわかりました。さらに、個別指導を受けることで、徐々に学習に対する態度が改善され、知的好奇心や自己理解が育まれることが確認されました。
- 方法論:
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対象児童は、初期評価時に知能検査WISC-Ⅲを実施し、その結果と学校や保護者からの情報を基に評価項目を設定しました。評価は、K-ABCⅡの習得検査項目や国語教科書の音読を行い、客観的なデータを収集しました。指導方針として、予習、個別学習、宿題の配慮、代替手段の習得を中心に据え、週一回の個別指導を行い、その後、学生ボランティアも併せて支援を進めました。
- 結論と意義:
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高学年で発見されたLD児は、認知特性の偏りに起因する学力低下だけでなく、学習態度や意欲の欠如が問題となることが明らかになりました。個別指導を通して学習態度の改善が見られましたが、取りこぼした学習内容を全て補完することは困難であり、中学校進学に向けた支援も必要です。したがって、早期発見と支援体制の整備が重要であり、認知特性の把握とそれに応じた支援を行うことが必要です。
- 今後の展望:
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本事例を通じて得られた知見を基に、通常学級内での早期スクリーニング体制の整備が求められます。さらに、LD児が学習の楽しさを感じられるようにするための支援体制の確立が急務です。高学年児童に対する支援では、認知特性に応じた学習指導に加え、自己理解の促進と具体的な学習方法の提案が重要です。今後は、より多くの高学年事例を収集し、効果的な介入法の確立を目指す必要があります。
- 背景と目的:
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は、知能が正常なのに特定の範囲で学ぶのが難しいという状況を指します。特に「学習障害(LD) ( 知能が正常なのに特定の範囲で学ぶのが難しいという状況。) 」は、生まれつきの理由で文字を正確に読むのが難しいという特徴があります。この論文では、小学校5年生のときにLDと診断された子どもに対して、1年間の指導を行った事例をもとに、LD児が持つ困難さを整理し、評価や支援法を考えることを目的としています。特異的読字障害(ディスレクシア) ( 生まれつきの理由で文字を正確に読むのが難しい状態。)
- 主要な発見:
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高学年のLD児は、授業内容の理解が遅れがちで、学ぶ姿勢や課題への耐久力が不足していることがわかりました。また、読み書きの困難さは、音の違いを聞き分ける能力だけでなく、学ぶ姿勢ややる気の不足とも関係があることがわかりました。個別指導を受けることで、徐々に学ぶ姿勢が改善され、知的好奇心や自己理解が育つことも確認されました。
- 方法論:
-
対象の児童には、初期評価として知能検査
を実施し、その結果や学校、保護者からの情報をもとに評価項目を設定しました。評価は、WISC-Ⅲ ( 知能を測るための検査。) の学習評価や国語教科書の音読を行い、データを集めました。指導方針として、予習、個別学習、宿題の配慮、代替手段の習得を中心にして、週1回の個別指導と学生ボランティアの支援を行いました。K-ABCⅡ ( 学習の能力を評価するためのテスト。)
- 結論と意義:
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高学年でLDと診断された子どもは、学力低下だけでなく、学ぶ姿勢ややる気の欠如も問題となることが明らかになりました。個別指導によって学ぶ姿勢は改善されましたが、全ての学びの遅れを補うことは難しく、中学校進学に向けた支援も必要です。そのため、早期発見と支援体制の整備が重要であり、子どもの特性に応じた支援を行うことが必要です。
- 今後の展望:
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この事例から得られた知見をもとに、通常のクラスでの早期スクリーニング体制の整備が求められます。また、LD児が学ぶ楽しさを感じられる支援体制の確立も急務です。高学年児童への支援では、認知特性に応じた学習指導に加え、自己理解の促進と具体的な学習方法の提案が重要です。今後は、より多くの事例を集めて、効果的な支援法を確立する必要があります。
- 何のために?:
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学習
障害 (LD)は、頭がいいのに一部のことが学べない状態 です。特 に「 」は文字を読むのが苦手です。この研究は、小学校5年生でLDとわかった子に1年間教えた話です。LDの子がディスレクシア ( 文字を読むのが苦手な学習障害 の一種 です。この障害 を持つ子供 たちは、文章を理解 するのが難 しいことが多いです。たとえば、文字を見てもそれが何の意味を持つかがすぐにわからないことがあります。ディスレクシアは早期発見と個別 の支援 が重要 です。) 困 ることや、どう助けるかを考えます。
- 何が分かったの?:
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高学年のLDの子は、
授業 がわかりにくかったり、勉強する気がなくなったりします。読む書くのが難 しいのは、音の違 いを聞き分ける力だけでなく、やる気とも関係 があります。個別 に教えると、勉強する気持ちが少しずつよくなります。
- どうやったの?:
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まず、
対象 の子に知能 検査 をしました。学校や親からの情報 も集めて評価 しました。 で学ぶ力をK-ABCⅡ ( これは「カウフマン評価 バッテリー」の略 で、子供 の知能 や学ぶ力を測 るための特別 なテストです。このテストは、子供 がどのように学ぶのが得意 なのか、または不得意 なのかを知るために使われます。この情報 は、個別 の教育プランを立てるのに役立ちます。) 測 り、国語の教科書を読んでもらいました。そのデータをもとに、予習や個別 学習、宿題の工夫 をして、週に1回個別 に教えました。また、学生ボランティアの助けも借 りました。
- 研究のまとめ:
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高学年でLDの子は、勉強が
遅 れるだけでなく、やる気もなくなります。個別 に教えると、やる気は少しよくなりますが、すべての遅 れを取 り戻 すのは難 しいです。中学校に行くための助けも必要 です。だから、早く見つけて助けることが大事です。子どもに合った助けが必要 です。
- これからどうする?:
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この話から、早く見つけて助けることが大事だとわかります。LDの子が勉強を楽しめるようにすることも急いでやるべきです。高学年の子には、分かりやすい教え方や自分を
理解 する手伝 いが必要 です。これからは、もっとたくさんの例 を集めて、効果的 な助け方を見つけることが必要 です。
- 著者名:
- 入山 満恵子
- 掲載誌名:
- 新潟大学教育学部研究紀要 人文・社会科学編
- 巻:
- 8
- 号:
- 2
- ページ:
- 193 - 201
- 発行日:
- 2016-03
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/39636
