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人文社会科学系 経済科学部 #紀要論文

フレデリック・ソディ『富,仮想的な富そして負債:経済学の逆説への解決策』第2章におけるエネルギーとその利用に関する理論について

AI解説:
この論文の主要な目的は、Frederick Soddyの著作「WEALTH, VIRTUAL WEALTH AND DEBT – THE SOLUTION OF THE ECONOMIC PARADOX」の第2章に焦点を当て、エネルギー資源の起源と人類社会におけるその利用法についての理論を紹介し、さらに原子エネルギーの開発利用の歴史やエコロジー経済学におけるエネルギーの扱いについての考察を行うことです。筆者は、ソディの富とエネルギー資源に関する理論が、現代におけるエネルギー問題や経済学にどのように関係しているかを探るため、ソディの理論を詳細に分析し、その意義を論じています。
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著者名:
藤堂 史明
掲載誌名:
新潟大学経済論集
巻:
104
ページ:
117 - 142
発行日:
2018-03
著者による要約:
本稿ではF. Soddyが自然科学的視点から経済学及び経済政策について議論を展開した著作であるフレデリック・ソディ『富,仮想的な富そして負債:経済学の逆説への解決策』の第2章におけるエネルギー及びその源泉,エネルギー資源の人類による利用,経済社会との関係性についての理論を考察する。また,ソディの予測した原子エネルギー開発の,実際の歴史上の経緯,太陽光のエネルギーの葉緑素を介した取り込みとエネルギーの流れについての,生態学及びエコロジー経済学における関連した理論に関して論じる。ソディの構想した,自然のエネルギー資源を制御し,発展してゆく人類社会の在り方は,未来の生態系及び経済について考察する際の,私たちの社会についての一つの希望が持てる見通しと言えるのではないだろうか。
This paper analyzes the second chapter of Frederic Soddy’s WEALTH, VIRTUAL WEALTH AND DEBT –THE SOLUTION OF THE ECONOMIC PARADOX in which F. Soddy developed theories on economics and economic policy from the viewpoint of natural science. We discuss the theory on energy and its source, resource use by human beings and relationship with the economic society. In addition, the actual history of nuclear energy development predicted by Soddy, related theories of the incorporation of sunlight energy through chlorophyll and the flow of energy in ecology and ecological economics are discussed. The idea of human society developing by the controls and usage of natural energy resources conceived by Soddy could be a hopeful vision of our society, when we consider ecology and economy in future.
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