論文詳細

人文社会科学系 経済科学部 #紀要論文

How are English wh-clefts and it-clefts translated into Japanese?

AI解説:
本論文は、英語の2種類のcleft構文——wh-cleft(pseudo-cleft)とit-cleft——がもつ談話機能の違いが、日本語訳における対応構造の選択にどのように影響するかを検討する。どちらの構文も文中のある要素(「clefted constituent」)を際立たせることができるが、先行研究では語用論的に差があるとされている。すなわち、wh-cleftは「pointing forwards」(今後の話題の予告、トピック導入、転換の標示)というマクロ談話上の重要な役割を担うことが多い一方、it-cleftは談話の方向性に関してより「中立的」で、明示的な対比や、ある要素の特定(specification)が重要な場合に比較的適していると説明されてきた。さらに本研究は、日本語の~のは…だ型(「wa-cleft」)が両方の英語cleftタイプの翻訳としてしばしば用いられるものの、日本語wa-cleftが英語wh-cleftやit-cleftに関連づけられる機能の全体を必ずしも満たすわけではない点も指摘する。以上を踏まえ、本論文の目的は、wh-cleftとit-cleftの談話機能の差が、翻訳者による日本語wa-cleftと各種の非cleft代替表現(noncleft alternatives)との選択にどのように作用するかを明らかにすることである。
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著者名:
Yamada Yoko
掲載誌名:
新潟大学経済論集
巻:
100
ページ:
231 - 250
発行日:
2016-03
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