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人文学部 人文社会科学系 #紀要論文

『リア王』のテクストに見られるSpeech Prefixの変更に関する一考察

AI解説:
シェイクスピアの『リア王』には、1608年に出版された第一・四つ折り本(Q)と、1623年の第一・二つ折り本(F)という2種類のテクストが存在し、これらのテクストは多くの異同を含んでいる。この異同の多さを説明するために、以前から速記説や記憶再構成説などが提唱されてきたが、現在では、Qがシェイクスピアの自筆原稿(foul papers)に基づき、Fがその清書と上演台本に基づくものとする仮説が主流である。しかし、筆者はこの仮説に懐疑的であり、特にQのテクストに加えられた編集の問題に着目して、異同の原因を探ることを目的としている。
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著者名:
辻 照彦
掲載誌名:
新潟大学言語文化研究
巻:
22
ページ:
1 - 10
発行日:
2018-02
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