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人文学部 人文社会科学系 #紀要論文

ロマン派以前の形而上詩批判

AI解説:
形而上詩(17世紀のイギリスで注目された詩のスタイルで、特にJohn Donneが有名です。この詩は知的な表現や論理的な構成が特徴です。)が注目を集めたのは17世紀頃のイギリスです。特にJohn Donneという詩人は、独特の知的な表現方法である「wit(形而上詩における知的な創作力や機知のことです。一見結びつかないものを巧みに結びつけることが特徴です。)」を駆使した詩で賛否を巻き起こしました。しかし、彼の詩は古典主義者(文学や芸術で古代ギリシャやローマの伝統を重視し、理性や秩序を大切にする人たちのことです。)たちから批判を受けました。本論では、Ben Jonson、John Dryden、Alexander Pope、Samuel Johnson(18世紀の著名な文学者で、形而上詩を厳しく批判しました。彼の批評は詩の評価に大きな影響を与えました。)といった批評家たちが形而上詩をどのように批判してきたのかを検討し、ロマン派(19世紀初頭に現れた文学や芸術の運動で、感情や個性を重視し、自然や人間の本質に注目しました。)が再評価するまでの過程を見ていきます。
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著者名:
高橋 正平
掲載誌名:
新潟大学言語文化研究
巻:
20
ページ:
43 - 60
発行日:
2015-08
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