新潟大学の初修外国語教育における初修外国語チューター制度 : 受講生・留学生のフィードバックを中心に

新潟大学では、2008年度から留学生をチューターとして初修外国語教育に取り入れる制度を導入しています。この制度の目的は、学習言語を母語とする留学生を活用することで、学生の外国語学習の効果を上げることです。多くの教員に支持されるこの制度ですが、学習の主体である受講生やチューターとして参加する留学生がどのように感じているのかは明確ではありません。本稿では、この授業実践の改善点を探るため、制度を採用した授業を受けた学生およびチューターを務めた留学生を対象にアンケート調査を実施し、その結果を分析・報告します。

アンケート調査の結果、学生の88％がチューター制度を高く評価し、授業への満足度も高かったことが明らかになりました。また、留学生との対話機会が多い学生ほど、学習言語の運用能力向上の手応えを感じ、授業外の言語活動にも積極的であることが確認されました。チューターも学習者にとってのメリットを感じており、特に外国語習得と異文化理解において高い評価を得ています。具体的には、発音や聞き取り能力の向上、多文化理解、ドイツ語圏の情報提供などが挙げられます。

本研究では、初修外国語チューター制度を採用したクラスを履修した学生全員を対象に、インターネットを利用したアンケート調査を実施しました。調査は2012年度第２学期と2013年度第２学期の２回行われ、学期末試験期間終了後の20日間にわたり実施されました。アンケート設問は、授業実践の評価、教育効果の実感、授業外の言語活動への意欲、授業の満足度などを多肢選択式と記述式で尋ねました。さらに、ドイツ語クラスでは授業終了後に書面でのアンケートも実施しました。

初修外国語チューター制度は、学習者にとって外国語習得と異文化理解の両面で大いに役立っていることが明らかになりました。特に、留学生との対話機会が多いほど高い教育効果と満足度が得られることが確認されました。この制度により、受講生は実践的な外国語運用能力を身につけることができ、また異文化に対する理解を深めることができました。チューターにとっても、日本人学生との交流を通じて自身の教育スキルや異文化理解を深める貴重な経験となっています。

今後の課題として、外国語学習の動機付けとの相関をさらに研究し、初修外国語チューター制度が学生の留学への動機付けに与える影響を明らかにすることが挙げられます。また、FL-SALCでの初修外国語チャット活動が参加者の留学や生涯学習に繋がるかどうかを研究することも重要です。さらに、制度の改善点として、留学生との対話機会を最大限に活用するための授業デザインや教授法の工夫が求められます。これにより、制度の教育効果を一層高めることが期待されます。

新潟大学では、2008年から外国語の授業(じゅぎょう)に留学生(りゅうがくせい)をチューターとして参加(さんか)させる制度(せいど)を始めました。この制度(せいど)の目的(もくてき)は、留学生(りゅうがくせい)の助けを借(か)りて、学生が外国語をもっと上手に学べるようにすることです。ですが、生徒(せいと)やチューターの留学生(りゅうがくせい)がこの制度(せいど)をどう感じているか、あまり分かっていません。そこで、授業(じゅぎょう)を受けた学生とチューターにアンケート調査(ちょうさ)(多くの人に同じ質問(しつもん)をして、意見や感想を集める方法(ほうほう)のことです。例(たと)えば、授業(じゅぎょう)が楽しかったかどうか、どれくらい役に立ったかを聞くために使います。多くの人の意見を知るのに便利(べんり)な方法(ほうほう)です。)を行いました。

アンケートの結果(けっか)、学生の88％が、このチューター制度(せいど)(学生が外国語を学ぶときに、他の国から来た学生（留学生(りゅうがくせい)）が先生のように手助けする仕組みのことです。この制度(せいど)は、外国語を話す練習をたくさんできるようにするために作られました。外国語を学ぶのにとても役立ちます。)を良(よ)いと思っていることが分かりました。留学生(りゅうがくせい)とたくさん話した学生ほど、外国語が上手になり、授業(じゅぎょう)の外でも使っていることが分かりました。チューターの留学生(りゅうがくせい)も、この制度(せいど)がとても役に立つと思っています。発音や聞き取りが上手くなり、いろいろな文化についても学べるからです。

この研究では、チューター制度(せいど)(学生が外国語を学ぶときに、他の国から来た学生（留学生(りゅうがくせい)）が先生のように手助けする仕組みのことです。この制度(せいど)は、外国語を話す練習をたくさんできるようにするために作られました。外国語を学ぶのにとても役立ちます。)のクラスを受けた全学生に、インターネットでアンケートをしました。調査(ちょうさ)は2012年と2013年の二学期に行いました。アンケートでは、授業(じゅぎょう)の評価(ひょうか)(何かの良(よ)し悪(わる)しを判断(はんだん)することです。例(たと)えば、授業(じゅぎょう)がどれくらい分かりやすかったか、面白かったかを評価(ひょうか)します。評価(ひょうか)することで、もっと良(よ)い授業(じゅぎょう)にするためのヒントが得(え)られます。)や効果(こうか)、授業(じゅぎょう)外の活動への意欲(いよく)(何かをしたいと思う気持ちのことです。例(たと)えば、外国語をもっと上手になりたいと思う気持ちが意欲(いよく)です。意欲(いよく)があると、勉強や練習を頑張(がんば)れます。)、満足度(まんぞくど)(どれくらい満足(まんぞく)しているか、どれくらい良(よ)かったと思っているかを表す言葉です。例(たと)えば、授業(じゅぎょう)が楽しくて分かりやすかったら満足度(まんぞくど)が高いと言えます。満足度(まんぞくど)が高いと、次も頑張(がんば)ろうと思えます。)などを聞きました。

チューター制度(せいど)(学生が外国語を学ぶときに、他の国から来た学生（留学生(りゅうがくせい)）が先生のように手助けする仕組みのことです。この制度(せいど)は、外国語を話す練習をたくさんできるようにするために作られました。外国語を学ぶのにとても役立ちます。)は、外国語を学ぶことと、他の文化を理解(りかい)することに、とても効果的(こうかてき)だと分かりました。特(とく)に、留学生(りゅうがくせい)とたくさん話すほど、効果(こうか)が高く、満足度(まんぞくど)(どれくらい満足(まんぞく)しているか、どれくらい良(よ)かったと思っているかを表す言葉です。例(たと)えば、授業(じゅぎょう)が楽しくて分かりやすかったら満足度(まんぞくど)が高いと言えます。満足度(まんぞくど)が高いと、次も頑張(がんば)ろうと思えます。)も高いです。この制度(せいど)で、学生は外国語を実際(じっさい)に使う力を身につけ、他の文化もよく分かるようになります。チューターの留学生(りゅうがくせい)も、日本人学生と交流することで、教育スキルや異文化(いぶんか)理解(りかい)(自分たちの)が深まります。

今後の課題(かだい)は、外国語を学ぶ意欲(いよく)(何かをしたいと思う気持ちのことです。例(たと)えば、外国語をもっと上手になりたいと思う気持ちが意欲(いよく)です。意欲(いよく)があると、勉強や練習を頑張(がんば)れます。)との関係(かんけい)をもっと研究することです。また、この制度(せいど)が、学生の留学(りゅうがく)したい気持ちにどう影響(えいきょう)するかも調べることが大切です。さらに、留学生(りゅうがくせい)ともっと話せるように、授業(じゅぎょう)のデザインや教え方を工夫(くふう)する必要(ひつよう)があります。これにより、教育効果(こうか)(授業(じゅぎょう)や勉強の結果(けっか)、どれくらい学んだか、どれくらい上手になったかを表す言葉です。教育効果(こうか)が高いと、勉強したことがしっかり身についたということです。)がさらに高まることが期待されます。