論文詳細

人文社会科学系 人文学部 #紀要論文

On the Interpretations of the Discontinuous WH-mo Construction

AI解説:
本論文は、日本語の不連続WH-mo構文(discontinuous WH-mo construction)の意味解釈を検討する。この構文では、*dare*「誰」のような不定語句(indeterminate phrase)が関係節の内部に現れる一方で、助詞*mo*はその不定語句の外側に現れる。しかし、構文全体としては典型的に全称に近い解釈(例:「すべてのxについて…」)が得られる。先行研究では、これに対して競合する2つの説明が提案されている。**埋め込み制限部説(embedded restrictor view: ERV)**では、埋め込み節内の不定語句が意味的に*mo*と関連づけられ、全称量化の制限部(restrictor)を提供すると考える。これに対し、**直接制限部説(direct restrictor view: DRV)**では、関係節の主要部名詞(例:「宿題」)そのものが*mo*を制限し、*mo*は主要部名詞が指す集合を量化するとする。本論文の主目的は、この構文の真理条件的ふるまいを精査し、とりわけ日本語において主要部名詞が定的(definite)にも不定的(indefinite)にも解釈されうる点に注目して、DRVよりもERVのほうが観察される解釈の範囲を適切に捉えると論じ直すことである。
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著者名:
Homma Shinsuke
掲載誌名:
新潟大学言語文化研究
巻:
15
ページ:
1 - 11
発行日:
2010-07
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