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工学部 自然科学系 #紀要論文

福島第一原発事故由来の放射性セシウムとトリチウムが環境に与える影響評価及び水素同位体交換反応を考慮に入れたトリチウムの内部被ばく評価法の構築(学位論文要約)

AI解説:
トリチウム(T)は水素同位体交換反応(T-for-H交換反応)を起こす可能性があり、HTO(水分子)として存在するTが生体細胞中のHと交換し、組織結合型T(OBT)として生体内に存在することが知られています。ICRPの勧告では、内部被ばく評価時のTの放射線荷重係数は1とされていますが、このOBTを考慮に入れると、体内で長期的に放射線を放出するため、自由水型T(FWT)よりも危険性が増大すると考えられます。また、福島第一原子力事故の影響もあり、環境中のトリチウム濃度やその人体への影響を評価する必要があります。本研究では、交換可能型OBTと非交換可能型OBTのT-for-H交換反応を観測し、人体への影響を定量的に評価することを目的としています。
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著者名:
片岡 憲昭
掲載誌名:
新潟大学工学部研究報告
巻:
65
ページ:
13 - 14
発行日:
2016-03
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