論文詳細
自然科学系
農学部
#紀要論文
新潟市における農業コミュニティ・ビジネスの可能性に関する研究
- AI解説:
- 本論文は、経済が成長するにつれて、GDPと雇用に占める農業の比率が低下するという、広く観察されている構造変化を扱う。この文脈で著者らは、農業を維持し農村地域を再生するには、食料供給だけに焦点を当てるのではなく、農業の多面的機能、特に環境・社会・資源管理の役割を示す必要があると主張する。また、主流の農業・農村経済学は、農業を都市化や工業化の変化に受動的に適応する部門として扱うことが多く、地域発展の推進役として位置づけてこなかったと指摘する。こうした背景のもと本研究は、豊かな水田・農地景観と高度な都市機能を併せ持つ「田園環境都市」を目指す日本の新潟市において、農業を中心とする地域資源が、コミュニティ・ビジネスや住民参加型の地域づくりをどのように支えうるかを検討する。住民アンケートを用い、(1) 都市化が生活の質に関わる要因(居住環境、地域資源と地域活動、農業・農地および農業用水施設の評価)とどう関係するかの分析、(2) 住民による農業・農地の総合評価(維持したいという意向として操作化)の規定要因の特定、(3) コミュニティ・ビジネスを推進したいという意向の規定要因の特定、の3課題を設定する。
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自然科学系
農学部
#紀要論文
新潟市における農業コミュニティ・ビジネスの可能性に関する研究
AI解説
- 背景と目的:
-
本論文は、経済が成長するにつれて、GDPと雇用に占める農業の比率が低下するという、広く観察されている構造変化を扱う。この文脈で著者らは、農業を維持し農村地域を再生するには、食料供給だけに焦点を当てるのではなく、農業の多面的機能、特に環境・社会・資源管理の役割を示す必要があると主張する。また、主流の農業・農村経済学は、農業を都市化や工業化の変化に受動的に適応する部門として扱うことが多く、地域発展の推進役として位置づけてこなかったと指摘する。こうした背景のもと本研究は、豊かな水田・農地景観と高度な都市機能を併せ持つ「田園環境都市」を目指す日本の新潟市において、農業を中心とする地域資源が、コミュニティ・ビジネスや住民参加型の地域づくりをどのように支えうるかを検討する。住民アンケートを用い、(1) 都市化が生活の質に関わる要因(居住環境、地域資源と地域活動、農業・農地および農業用水施設の評価)とどう関係するかの分析、(2) 住民による農業・農地の総合評価(維持したいという意向として操作化)の規定要因の特定、(3) コミュニティ・ビジネスを推進したいという意向の規定要因の特定、の3課題を設定する。
- 主要な発見:
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クロス集計の結果、都市化が進むほど住民は都市的アメニティ(例:交通手段、文化・スポーツ施設、医療・福祉へのアクセス)をより重視する一方、都市化の程度が低い地域の住民は農村的アメニティ(自然や農地景観)を重視する傾向が示された。居住環境に関する否定的認識(例:中心市街地の空洞化、つながりの希薄化、地域性の喪失、環境悪化)は都市化と明確な単調関係を示さないが、都市化が進んだ地域では災害や環境悪化への懸念がみられる。地域活動への参加パターンは活動の種類により異なり、ボランティアは都市化とともに増加する一方、地域団体への参加は一度低下した後に上昇する。信頼のあり方も変化し、地域住民間の信頼は都市化とともに低下する傾向がある一方、行政(地域内・地域外)の機関への依存は増加する。地域資源の認知は全体として都市化とともに低下し、農村部の住民ほど幅広い地域資源を認知していることが示唆されるが、地域の特産(農産物)や豊かな自然の認知は、より都市化が進んだ地域で一般的にみられる。農業への関心は都市化とともにある程度まで低下し、最も都市化した環境では再び増加する。農業への関与(趣味や過去経験として)は、都市化の程度が低い地域でより一般的である。肯定的な外部性として最も多く認識されるのは、新鮮・安全な産物、生活環境の保全、生態系の保全であり、主な否定的側面は農薬散布、虫、臭気である。農村部の住民は否定的外部性を認識しにくい。農業・農地を維持したいという意向は、都市化の程度が低い地域でより強い。コミュニティ・ビジネス意向の回帰型分析では、統計的に有意な正の規定要因として、都市化の程度、農業・農地を維持したい意向、地域資源の認知、スポーツ/趣味/娯楽活動への参加が挙げられた。負の規定要因として有意だったのは、年齢、地域資源タイプの1つの軸(農業資源―社会資源)、およびその他の集団型活動への参加である。望ましいコミュニティ・ビジネス分野は、高齢者・障害者支援、環境リサイクル、文化・芸術・スポーツ、観光・景観・まちづくり、子育て支援が上位で、農業支援にも一定の関心が示された。
- 方法論:
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データは、2010年2~3月に実施した郵送アンケート「暮らしやすさと地域資源・農業に関する調査」による。NTTの電話帳サービスから2,000世帯を無作為抽出し、回収は550件(回収率27.5%)であった。基本属性が欠ける回答を除外し、最終的に490件が分析対象となった(有効回収率24.5%)。著者らはサンプルに偏りがあることを明示しており、持ち家世帯と高齢者が過大に含まれている可能性が高い。適合度検定では、居住地域別には母集団と概ね整合するが、性別と年齢では一致せず(男性と60代以上が過大)という結果である。都市化は、回答者が「近くに農地があるか」を「たくさん」から「まったくない」までで報告した値(1~4にコード化)で操作化した。まずクロス集計により、都市化と、居住環境評価、地域活動と信頼、地域資源認知、農業・農地および農業用水供給施設に関する認識の関係を検討した。多変量分析では、(i)「農業・農地の評価」について、農業・農地を維持したい意向を従属変数とし、農業・農地の正負の外部性認識、農業用水供給施設の外部性認識、都市化、耕作放棄地、個人属性を説明変数に含めるモデルを推定し、選択モデルの説明力は約30%と報告した(Estimation 1)。また、地域資源認知の構造化のために数量化III類(解釈可能な3軸を導出)を適用し、農業発展の方向性に対する態度の構造化にも数量化III類を適用した(3軸:市場規模、環境―経済志向、都市―農村交流)。最後に、コミュニティ・ビジネスを推進する意向を二値従属変数(参加意欲を含む複数の「推進すべき」回答を1、それ以外を0)としてモデル化し、地域資源の認知とタイプ軸、社会関係資本(地域活動と信頼)指標、農業・農地評価、都市化、個人属性を説明変数に用いた。
- 結論と意義:
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著者らは、新潟市の住民は農業を、生産面だけでなく、環境アメニティの提供、(地域交流を通じた)社会関係資本の「蓄積」、地域資源の管理といった役割でも評価しており、これらの機能が生活の質の認識と密接に結びついていると結論づける。農業・農地を維持したい意向の説明では、「生活環境の保全」「ゆとり・やすらぎの場」「伝統文化の伝承」といった肯定的機能の認識が有意な要因である一方、「悪臭」「虫の増加」といった否定的認識、および都市化の進行は支持を低下させる。理論的予想と異なるパラメータ符号も一部にみられるが(とくに「耕作放棄地」と「生物が住みにくい」)、全体としては、臭気や虫といった迷惑要因を軽減し、農業への一般的理解を高めることが、住民の好意的評価を高めうるという解釈が示される。コミュニティ・ビジネス推進については、都市化、農業・農地の肯定的評価、地域資源の認知とタイプ(とくに人のネットワーク面への注目)、そして社会関係資本(特定の活動参加で測定)が、推進意向の強さと関連すると強調される。内容面では、住民は環境、文化、景観、教育に関わる分野のコミュニティ・ビジネスを優先しており、農業関連コミュニティ・ビジネスも、狭い意味での農業産出にとどまらず地域の複数の便益を明示的に提供する場合に成立しうることが示唆される。本研究が主張する意義は実務・計画志向であり、調査サンプルの偏りによりアンケートにもとづく推論は慎重に解釈すべきだと認めつつ、住民参加と共有資源/地域資源の活用を通じて、新潟市の長期的な「田園環境都市」理念を進める戦略の一つとして、農業関連コミュニティ・ビジネスを位置づけている。
- 今後の展望:
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論文は、地域計画上の施策、とりわけ用途地域(zoning)見直しの実務段階では、住民間の利害対立により合意形成が難しくなる可能性が高いと論じる。次の研究課題として著者らは、住民の合意形成プロセスにおける成功条件と障害を、農業の役割、農地、コミュニティ・ビジネスの実現可能性に関連づけて分析するケーススタディを求めている。また、現研究の量的で意向中心のエビデンスを超え、コミュニティ・ビジネスの展開において交渉、投資・維持管理の負担分担、信頼にもとづく調整が実際にどのように機能するのかを詳細に検討する必要性を示唆する。こうした将来研究は、(社会関係資本、資源認知、農業・農地評価、コミュニティ・ビジネス意向の間に見られた)関連を、新潟市における地域ガバナンスと住民参加型地域づくりの実行可能な設計原則へと翻訳するために必要だと位置づけられている。
- 背景と目的:
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この研究は、国の経済が成長すると、
や雇用の中で農業が占める割合が小さくなるという大きな流れに注目しています。そこで筆者たちは、農業を続けて農村地域を元気にするには、食べ物を作ることだけでなく、環境を守ることや地域のつながりを支えることなど、農業のいろいろな役割をはっきり示すことが大切だと考えました。GDP ( 国の中で一定期間に新しく生み出されたモノやサービスの合計の金額で、国や地域の経済の大きさを表す指標です。農業がGDPに占める割合を見ると、経済の中で農業がどれくらい重要かが分かります。)
また、これまでの農業や農村の研究では、農業は や工業化に合わせて変わるだけの「受け身の存在」として見られがちで、地域を発展させる中心的な役割としては扱われにくかったと指摘しています。都市化 ( 人口や建物が増え、生活が都市型になっていくことです。この研究では、近くに農地がどれくらいあるかを使って都市化の程度を表し、住民の意識との関係を調べました。)
そこで新潟市を例に、農業や農地などの が、住民が関わる地域づくりや地域資源 ( その地域ならではの強みになるもののことです。農産物や自然、景観、文化、人のつながりなどが含まれ、地域づくりやコミュニティ・ビジネスの材料になります。) をどう支えられるかを調べました。住民アンケートを使い、主に次の3点を分析しています。コミュニティ・ビジネス ( 地域の課題を解決するために、地域の人が中心になって、地域の資源を活かしながら事業として行う取り組みです。利益だけでなく、福祉や環境など地域の役に立つことを重視する点が大切です。)
1つ目は、都市化の進み具合が、住みやすさに関わる評価とどうつながるかです。
2つ目は、住民が農業や農地を「残したい」と思う気持ちに、何が影響するかです。
3つ目は、コミュニティ・ビジネスを進めたいと思う気持ちに、何が影響するかです。
- 主要な発見:
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が進む地域ほど、交通の便利さや文化施設、医療や福祉へのアクセスなどの都市的な便利さを重視する人が多くなりました。一方で、都市化があまり進んでいない地域では、自然の豊かさや田んぼの景色など、農村的な良さを大事にする傾向がありました。都市化 ( 人口や建物が増え、生活が都市型になっていくことです。この研究では、近くに農地がどれくらいあるかを使って都市化の程度を表し、住民の意識との関係を調べました。)
住環境の悪い点としては、中心部がさびれることや人とのつながりが弱くなることなどが挙げられましたが、都市化と単純に一直線で結びつくわけではありませんでした。ただし都市化が進んだ地域では、災害や環境悪化への不安が見られました。
地域活動は種類によって変化が違い、ボランティアは都市化とともに増える一方、地域団体への参加は一度下がってから上がる形でした。信頼については、住民同士の信頼は都市化で下がりやすく、代わりに行政などへの頼り方が増える傾向がありました。
の認知は全体として都市化とともに下がり、農村部の住民ほど多くの資源を知っている可能性が示されました。ただし、特産の農産物や豊かな自然は、都市化が進んだ地域でも知られていることが多かったです。地域資源 ( その地域ならではの強みになるもののことです。農産物や自然、景観、文化、人のつながりなどが含まれ、地域づくりやコミュニティ・ビジネスの材料になります。)
農業への関心は、都市化が進む途中までは下がりますが、最も都市化した環境ではまた上がる傾向がありました。実際に農業に関わった経験は、農村に近い地域のほうが多く見られました。
農業の良い影響として多く挙げられたのは、新鮮で安全な農産物、生活環境を守ること、生き物の環境を守ることです。悪い影響としては、農薬散布、虫、においが主に挙げられ、農村部の住民は悪い影響を感じにくい傾向がありました。
農業や農地を維持したい気持ちは、都市化が進んでいない地域のほうが強くありました。
を進めたい気持ちに関しては、都市化の程度が高いこと、農業や農地を維持したい気持ちが強いこと、地域資源をよく知っていること、スポーツや趣味などの活動に参加していることがプラスに関係していました。反対に、年齢が高いことなどはマイナスに関係していました。コミュニティ・ビジネス ( 地域の課題を解決するために、地域の人が中心になって、地域の資源を活かしながら事業として行う取り組みです。利益だけでなく、福祉や環境など地域の役に立つことを重視する点が大切です。)
進めたい分野としては、高齢者や障害者支援、リサイクル、文化やスポーツ、観光や景観を活かしたまちづくり、子育て支援が上位で、農業支援にも一定の関心がありました。
- 方法論:
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2010年2~3月に、新潟市の住民を対象に郵送アンケートを行いました。電話帳サービスから2,000世帯を無作為に選び、550件が回収されました。そのうち必要な情報がそろった490件を分析に使いました。
ただし、持ち家世帯や高齢者、男性が多めに含まれるなど、回答者に偏りがある可能性が示されています。
の程度は、「近くに農地がどれくらいあるか」という回答で表しました。都市化 ( 人口や建物が増え、生活が都市型になっていくことです。この研究では、近くに農地がどれくらいあるかを使って都市化の程度を表し、住民の意識との関係を調べました。)
分析はまず で、都市化と住環境評価、地域活動や信頼、クロス集計 ( アンケートの回答を、例えば都市化の程度ごとに分けて数を比べるなど、2つ以上の項目の関係を表で確かめる方法です。全体の傾向をつかむための基本的な分析です。) の認知、農業や農地への評価などの関係を見ました。さらに、農業や農地を維持したい気持ちや、地域資源 ( その地域ならではの強みになるもののことです。農産物や自然、景観、文化、人のつながりなどが含まれ、地域づくりやコミュニティ・ビジネスの材料になります。) を進めたい気持ちが何で決まるかを、コミュニティ・ビジネス ( 地域の課題を解決するために、地域の人が中心になって、地域の資源を活かしながら事業として行う取り組みです。利益だけでなく、福祉や環境など地域の役に立つことを重視する点が大切です。) で調べました。多変量分析 ( いくつもの要因を同時に入れて、どの要因が結果に強く関係しているかを調べる分析です。単純な比較だけでは分からない影響を整理できるため、意向の決まり方を考えるのに役立ちます。)
- 結論と意義:
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新潟市の住民は農業を、食料を作るだけでなく、環境の良さをつくることや、人と人のつながりを育てること、
を管理することなどの面でも評価しているとまとめられました。そして、こうした農業の役割は、住民が感じる生活の質と深く関わっていると結論づけています。地域資源 ( その地域ならではの強みになるもののことです。農産物や自然、景観、文化、人のつながりなどが含まれ、地域づくりやコミュニティ・ビジネスの材料になります。)
農業や農地を維持したい気持ちは、生活環境を守ること、心のゆとりにつながること、伝統文化を受け継ぐことといった良い面を強く感じるほど高まりました。一方で、においや虫といった迷惑に感じる点や、 の進行は、維持したい気持ちを下げる方向に働きました。つまり、におい対策や虫への対策を進め、農業への理解を広げることが、住民の支持を高める可能性があると考えられます。都市化 ( 人口や建物が増え、生活が都市型になっていくことです。この研究では、近くに農地がどれくらいあるかを使って都市化の程度を表し、住民の意識との関係を調べました。)
また、 を進めたい気持ちは、都市化、農業や農地への前向きな評価、地域資源を知っていること、人のつながりや活動参加などと関係していました。住民は環境や文化、景観、教育に関わる分野を優先しており、農業に関するコミュニティ・ビジネスも、地域にいろいろな良さをはっきり提供できる形なら成り立つ可能性が示されました。コミュニティ・ビジネス ( 地域の課題を解決するために、地域の人が中心になって、地域の資源を活かしながら事業として行う取り組みです。利益だけでなく、福祉や環境など地域の役に立つことを重視する点が大切です。)
- 今後の展望:
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地域計画の実務、とくに
の見直しのような場面では、住民同士の利害がぶつかって用途地域 ( 土地の使い方を決めるルールで、住宅地や商業地などを区分する仕組みです。見直しでは住民の利害がぶつかりやすく、合意形成が難しくなる原因になります。) が難しくなる可能性が高いと述べています。合意形成 ( 意見や利害が違う人たちが話し合い、納得できる結論を作ることです。地域計画や地域づくりでは欠かせず、コミュニティ・ビジネスを進める上でも重要になります。)
今後は、合意形成がうまくいく条件や、うまくいかない原因を、農業の役割や農地、 の実現可能性と結びつけて詳しく調べる事例研究が必要だとしています。さらに、話し合い、資金負担、維持管理、信頼にもとづく調整が、現実の場でどう進むのかを具体的に確認することが求められます。コミュニティ・ビジネス ( 地域の課題を解決するために、地域の人が中心になって、地域の資源を活かしながら事業として行う取り組みです。利益だけでなく、福祉や環境など地域の役に立つことを重視する点が大切です。)
- 何のために?:
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国がゆたかになると、農業の
割合 はへります。
でも、農業は食べ物だけではありません。
自然 を守ることにも、役立ちます。
人と人のつながりも、支 えます。
その大切さを、はっきりさせたいです。
今までの研究では、農業は目立ちませんでした。
町が変 わると、合わせて変 わるだけでした。
地域 を元気にする力として、見られにくいです。
そこで、新潟市で調べました。
農地や農業が、町づくりを支 えるか見ます。
で、次のことを調べました。アンケート ( たくさんの人に同じ質問 をして、考えやようすを集めて調べる方法 です。どんなことが多いか少ないかを知るのに大事です。)
町が都会になるほど、住みやすさはどう変 わるか。
農地を残 したい気もちに、何がきくか。
地域 のお店や活動をやりたい気もちに、何がきくか。
- 何が分かったの?:
-
都会に近い所では、
便利 さを大事にします。
車や電車、病院などを重く見ます。
文化のしせつが近いことも、大事です。
田んぼが多い所では、自然 を大事にします。
田んぼの景色 も、良 さになります。
住みにくさは、いろいろありました。
中心がさびれることが、あげられました。
人のつながりが弱くなる心配もあります。
でも、都会かどうかだけでは決まりません。
都会の所では、 や災害 ( 地震 や大雨などで、大きな被害 が出ることです。町の住みやすさを考えるときに大事です。) が心配でした。環境 ( 人や生き物がくらすまわりの自然 や空気や水などのことです。農業が自然 を守る話とつながるので大事です。)
地域 の活動は、種類 でちがいました。
は、都会でふえやすいです。ボランティア ( お金をもらわずに、だれかのために手伝 いや活動をすることです。地域 の助け合いを知るのに大事です。)
地域 の団体 は、下がってから上がりました。
人どうしの信頼 は、都会で下がりやすいです。
そのかわり、市役所などに頼 りやすいです。
地域 のよいものを知る人は、都会でへりがちです。
田んぼが多い所の人は、よく知っていました。
でも、名物の作物や自然 は、都会でも知られます。
農業へのきょうみは、少し下がります。
でも、とても都会の所では、また上がります。
農業をしたことがある人は、田んぼの近くに多いです。
農業の良 いところも、よく言われました。
新せんで安全な野さいなどが、手に入ります。
くらしの環境 を守ることにも、役立ちます。
生き物がすみやすい場所も、守れます。
こまることも、言われました。
をまくことが、心配でした。農薬 ( 作物を虫や病気から守るためにまく薬です。安全や環境 の心配につながるので大事です。)
虫やにおいが、いやだと思う人もいました。
田んぼが多い所の人は、こまりにくいです。
農地を残 したい気もちは、田んぼの多い所で強いです。
地域 でしごとや活動をしたい気もちも見ました。
都会の所ほど、やりたい人が多めでした。
農地を残 したい人ほど、やりたい気もちが強いです。
地域 のよいものを知る人ほど、強いです。
スポーツやしゅみの活動の人も、強いです。
年が高いほど、やりたい気もちは弱めでした。
やりたい分野も聞きました。
お年よりや体の不自由 な人の助けが上でした。
も人気でした。リサイクル ( いらなくなったものを集めて、もう一度使えるようにすることです。ごみをへらし環境 を守るので大事です。)
文化やスポーツも上でした。
やかんこう ( 外から来た人がその土地を見たり楽しんだりすることです。地域 のよいところを生かす考えにつながるので大事です。) 景色 を生かすことも上でした。
子育てを助けることも上でした。
農業を助けることにも、きょうみがありました。
- どうやったの?:
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2010年2月から3月に調べました。
新潟市の人に、 で郵送 ( 手紙や紙を、郵便 で送ることです。アンケートを広い場所の人に配るときに使います。) をしました。アンケート ( たくさんの人に同じ質問 をして、考えやようすを集めて調べる方法 です。どんなことが多いか少ないかを知るのに大事です。)
から、2000の電話帳 ( 電話番号や住所などがのっている本や名簿 です。調べる相手をえらぶときに使います。) をえらびました。世帯 ( いっしょに住んで生活している家族や人のまとまりです。だれに聞いた調べなのかをはっきりさせるのに大事です。)
550の答えが、もどってきました。
その中で、490の答えを使いました。
ただ、答えた人にかたよりがあるかもです。
家を持つ人や、お年よりが多めでした。
男の人も多めでした。
都会かどうかは、近くの農地の多さで見ました。
まず、表にしてくらべました。
住みやすさや、活動、信頼 を見ました。
地域 のよいものを知るかも見ました。
農業や農地の見方も見ました。
そのあと、何が気もちを決めるかを調べました。
- 研究のまとめ:
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新潟市の人は、農業を大事に見ていました。
食べ物を作るだけではないからです。
をよくする力もあると考えました。環境 ( 人や生き物がくらすまわりの自然 や空気や水などのことです。農業が自然 を守る話とつながるので大事です。)
人のつながりを育てる力もあると考えました。
地域 のよいものを守る力もあると考えました。
これらは、くらしのよさと深くつながります。
農地を残 したい気もちは、良 いところで上がります。
環境 を守ることが大きいです。
心にゆとりができることも大きいです。
昔からの文化を受けつぐことも大きいです。
でも、においや虫がいやだと下がります。
町が都会になることでも、下がりやすいです。
におい対さくや虫対さくが大切だと分かります。
農業を知ってもらうことも、大切です。
地域 でしごとや活動をしたい気もちは、関係 がありました。
都会かどうかと、つながっていました。
農業や農地を良 いと思うこととも、つながります。
地域 のよいものを知ることとも、つながります。
人のつながりや参加 とも、つながります。
環境 や文化、景色 、学びが大事にされました。
農業の活動も、良 さを出せれば成 り立ちます。
- これからどうする?:
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町の計画では、意見がぶつかりやすいです。
土地の使い方を変 えると、もめることがあります。
みんなで決めるのが、むずかしくなります。
これからは、うまく決まる条件 を調べます。
うまくいかない理由も、調べます。
農業の役わりや農地と、つなげて見ます。
地域 のしごとができるかも、いっしょに見ます。
話し合いがどう進むかも、見ていきます。
お金の出し方も、たしかめます。
だれが世話をするかも、たしかめます。
信 じ合って できるかも、見ていきます。調整 ( 意見がちがう人どうしが、折 り合いをつけて決めることです。町の計画で、もめごとをへらすために大事です。)
- 著者名:
- Furuzawa Shinichi, Kiminami Lily, Kiminami Akira
- 掲載誌名:
- 新潟大学農学部研究報告
- 巻:
- 65
- 号:
- 2
- ページ:
- 107 - 122
- 発行日:
- 2013-03
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/22584
