論文詳細

自然科学系 農学部 #紀要論文

中国銀川市における食料安全保障と貧困削減

AI解説:
本論文は、急速な経済成長と地域間格差の拡大という状況下にある中国において、都市の食料安全保障と貧困削減を扱う。著者らは、FAOによる食料安全保障の定義と、Availability(供給可能性)、Access(入手可能性)、Utilization(利用)の3条件に依拠し、経済発展と食料消費パターンの変化に伴って、これらの条件の相対的重要性が変わると主張する。一般に農地を持たず経済的資源も限られる都市の貧困層にとっては、とりわけ食料へのアクセス(入手可能性)の改善が重要であると位置づけられる。研究はこの課題を、中国の複雑な都市貧困の状況(貧困が、失業や国有企業(SOEs)の再編、疾病・障害、高齢化、孤児、貧困地域からの移住と結びつく状況)の中に置いて論じる。こうした背景のもと、本論文はSecurity System for Urban Minimum Standard of Living(SSUMSL)および関連する食料支援の仕組みに焦点を当て、財政力、制度設計、実施の違いにより影響が地域で異なる点を指摘する。具体的な目的は、寧夏回族自治区の銀川市におけるSSUMSLと食料支援の実際の運用を明らかにし、都市貧困層の食料安全保障の実態を評価するとともに、この地域の貧困削減に向けた政策的含意を導くことである。
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著者名:
Ichikawa Takashi, Kiminami Lily
掲載誌名:
新潟大学農学部研究報告
巻:
63
号:
1
ページ:
9 - 18
発行日:
2010-08
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