論文詳細

自然科学系 農学部 #紀要論文

大腸菌のCsrグローバル制御システムによる転写後調節

AI解説:
細菌は、栄養利用可能性の変化や、指数増殖期から定常期への移行などの環境変化に応じて遺伝子発現を調節するために、グローバルな制御システムに依存している。*Escherichia coli*(*E. coli*)では、carbon storage regulator(Csr)システム(他の細菌における関連するRsmシステム)が、指数増殖期と定常期の成長、あるいは浮遊性(planktonic)とバイオフィルム(biofilm)という生活様式の切り替えなどの生理的移行を調整する主要な転写後(post-transcriptional)制御ネットワークとして位置づけられている。本論文はレビューとして、中心的制御因子であるCsrA(61アミノ酸のRNA結合タンパク質)が、標的転写産物のリーダー領域に結合することで翻訳とmRNA安定性をどのように調節するかを概説する。また、複数の結合モチーフを介してCsrAを隔離(sequester)する小型非コードRNA(small non-coding RNA)であるCsrBおよびCsrCが、どのようにCsrA活性に拮抗するかも説明する。レビューの重要な目的は、CsrA–RNA相互作用の機構的知見を、CsrA活性を制御する制御回路(regulatory circuitry)—具体的にはBarA/UvrYによるcsrB/csrCの転写制御、および膜タンパク質CsrDによるCsrB/CsrCの選択的分解(selective turnover)—と統合することにある。
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著者名:
Suzuki Kazushi
掲載誌名:
新潟大学農学部研究報告
巻:
59
号:
2
ページ:
56 - 63
発行日:
2007-03
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