論文詳細

自然科学系 農学部 #紀要論文

東アジアにおけるFTAの進展と農業をめぐる経済連携

AI解説:
本論文は、WTOの無差別的な多国間貿易枠組みと、二国間・準地域的な特恵貿易協定(PTA)の急速な拡大との間にある緊張関係を問題意識としている。2005年11月までに世界で180件超のPTAが締結されていた。著者らは、2005年12月の香港WTO閣僚会議の不調に象徴されるようにWTO交渉が深刻な困難に直面していた一方で、東アジアの経済がPTAを補完的な通商戦略としていっそう重視していた点を指摘する。こうした背景のもと、本研究は、世界の農産物市場が(主として先進工業国の高い保護によって)大きく歪められているため、農業が貿易自由化において特にセンシティブな領域であることを強調する。さらに著者らは、財(goods)に限定された貿易取り決めでは不十分であり、人・資本・サービスの移動を取り込む、より広範な経済連携協定(EPA)の方が重要であるとも論じる。本論文の目的は、(i)FTAをめぐる地域状況を概観し、(ii)国内の農業政策論争に影響力があるとみなされる日本・中国・韓国の農業経済学者への質問票調査を用いて、農業協力に関する認識上の影響と困難を特定することで、東アジア農業における経済連携の可能性を明らかにすることである。
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著者名:
Kiminami Lily Y., Kiminami Akira
掲載誌名:
新潟大学農学部研究報告
巻:
58
号:
2
ページ:
85 - 95
発行日:
2006-03
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