論文詳細

医学部保健学科 医歯学系 #紀要論文

照射位置の偶然誤差による線量分布の変化に対して照射野の形状が及ぼす影響

AI解説:
悪性腫瘍に対する放射線治療において、腫瘍に対して十分な線量を投与することは腫瘍制御のための重要な条件です。このためICRUは体積の概念を提唱し、GTV、CTV、PTVといった標的体積を定義しました。放射線治療計画ではPTVに十分な線量を投与することが求められ、そのためにPTVマージンが必要です。PTVマージンを計算するためには、標的位置の不確実性(系統誤差と偶然誤差)を数値として求める必要があります。本研究の目的は、偶然誤差を補償するマージンに対して照射野の形状が及ぼす影響を明らかにし、van Herkの理論値の妥当性を検討することです。
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著者名:
笹本 龍太
掲載誌名:
新潟大学保健学雑誌
巻:
15
号:
1
ページ:
57 - 65
発行日:
2018-03
著者による要約:
放射線治療計画における計画標的体積(PTV)は,照射位置のばらつきによる等線量曲線の偏位を補償するための余白(PTVマージン)を,腫瘍細胞の存在範囲に加えることで作成する.今回,必要なPTVマージンの値に照射野の形状が及ぼす影響を検討することを目的に,van Herkの理論値(正確法,近似法)の妥当性を検討した.部分的に凸形~凹形を有する7種類の照射野を作成し,照射方向は対向2門,4 MV X線と10 MV X線でそれぞれ線量分布を計算した.線量分布にばらつきを加える数値シミュレーションを行い,等線量曲線(処方線量の95%)の偏位を理論値と比較した.正確法は照射野辺縁が平坦な場合はシミュレーションと一致したが,照射野の凹凸が大きくなると不一致が見られた.近似法は多くの場合不一致が見られたが,不一致の範囲は正確法より小さかった.PTVマージンの算出に際しては,照射野形状の考慮が必要である.
The planning target volume (PTV) on the radiotherapy plan is created by adding a margin (PTV margin) to the volume in which tumor cells spread, for compensating the deviation of the isodose curve due to geometrical uncertainties. In this study, the validity of van Herk
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