論文詳細
医学部保健学科
医歯学系
#紀要論文
医療処置を受ける小児に関わる看護師の医師との協働的実践に対する認識調査
- AI解説:
- 医療処置場面で子どものニーズに適切に対応していくためには、看護師と医師の協働が必須です。しかし、現状では子どもへの対応や説明に対する医療者間の認識の違いがあり、それが判断や対応のずれに繋がり、子どもの対処行動に影響を与えています。子どもが主体的に医療処置に臨む経験は自律的な成長に繋がるため、看護師と医師が共通認識を持ち、役割を補完することが重要です。本研究の目的は、小児医療処置に関わる看護師を対象に、医師との協働に対する認識とその関連要因を明らかにすることです。
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医学部保健学科
医歯学系
#紀要論文
医療処置を受ける小児に関わる看護師の医師との協働的実践に対する認識調査
AI解説
- 背景と目的:
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医療処置場面で子どものニーズに適切に対応していくためには、看護師と医師の協働が必須です。しかし、現状では子どもへの対応や説明に対する医療者間の認識の違いがあり、それが判断や対応のずれに繋がり、子どもの対処行動に影響を与えています。子どもが主体的に医療処置に臨む経験は自律的な成長に繋がるため、看護師と医師が共通認識を持ち、役割を補完することが重要です。本研究の目的は、小児医療処置に関わる看護師を対象に、医師との協働に対する認識とその関連要因を明らかにすることです。
- 主要な発見:
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小児に関わる看護師の「医師との協働的実践」に対する認識は全体的に低く、成人系領域の看護師とほぼ同様の結果が得られました。医師との協働的実践に関する認識の関連要因として、小児看護経験年数、勤務病棟の種別、配属希望の有無、プレパレーションの意味の認識と学習経験、ケアモデルの実践に関する認識が中程度の相関を示し、看護活動におけるチームワークに関する認識は弱い相関を示しました。特に、小児看護経験年数が「3年以上」の看護師は協働的実践の認識が高い傾向がありました。
- 方法論:
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本研究は質問紙調査法による記述式相関関係型研究デザインを用いました。新潟県及び近隣県の小児病棟をもつ200床程度の病院または小児専門病院に勤務する約200名の看護師を対象に、2014年8月から10月にかけて無記名の自記式アンケートを実施しました。調査内容は基本属性、医師―看護師間の協働的実践、子どもの権利擁護の実践認識、組織的要因に関するもので、得点はCPS日本語版、ケアモデル尺度、看護チームワーク評価尺度を用いて評価しました。データの信頼性を確認するためにCronbachのα係数を用い、有意水準はp<.05としました。
- 結論と意義:
-
医療処置を受ける小児に関わる看護師と医師との協働を向上するためには、小児看護の経験的学習と専門的知識の向上が必要です。具体的には、ケアモデルを基盤とした病棟内の教育支援、病棟特性を踏まえた教育体制の構築、小児看護の経験が積めるような配属希望への配慮など、組織的な取り組みが必要であると示唆されました。これにより、看護師の協働的実践力の向上が期待され、子どもの自律的成長に繋がるケアが提供されることが目指されます。
- 今後の展望:
-
本研究は看護師から見た「医師との協働的実践の認識」に焦点を当てているため、医師側の視点も含めた調査が必要です。今後は、医師への同様の調査を行い、両者の関係性の実態を比較検討することが求められます。また、調査対象数が限られていたため、さらに多くの対象を含めた研究を行い、結果の一般化を目指すことが重要です。これにより、医師と看護師の協働的実践の向上策がより具体的に明らかになり、実践の質が向上することが期待されます。
- 背景と目的:
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子どもが病院で適切なケアを受けるためには、看護師と医師がうまく協力することが必要です。しかし、現状では子どもへの対応に関して看護師と医師の間で認識の違いがあり、その結果、子どもが不安になったりすることがあります。子どもが自分から積極的に医療処置に参加する経験を通じて成長するためにも、看護師と医師が同じ理解を持ち、互いの役割を補完することが大切です。この研究の目的は、子どもの医療処置に関わる看護師が医師との協働についてどのように考えているかを明らかにすることです。
- 主要な発見:
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子どもの医療に関わる看護師は、医師との協働についての認識が全体的に低いことがわかりました。これは、成人の医療に関わる看護師ともほぼ同じ結果です。特に、小児看護の経験が3年以上ある看護師は、協働についての認識が高い傾向がありました。また、勤務している病棟の種類や配属の希望、
についての知識と学習経験、プレパレーション ( 医療処置を受ける前に、子どもや家族に対して処置の内容やその意味を説明し、不安を和らげるための準備を指します。) の実践についての認識が中程度の相関を示しましたが、チームワークに関する認識は弱い相関を示しました。ケアモデル ( 子どもや家族に対して行う看護ケアの基本的な姿勢や方法を示すもので、医療場面での具体的な対応を含みます。)
- 方法論:
-
この研究は、質問紙を使った調査方法で行われました。新潟県とその近隣県にある小児病棟を持つ病院や小児専門病院で働く約200名の看護師を対象に、2014年8月から10月にかけて無記名のアンケートを実施しました。調査内容は、看護師の基本属性、医師との協働、子どもの権利擁護の実践認識、組織的要因などで、CPS日本語版や
尺度、看護チームワーク評価尺度を使って評価しました。データの信頼性を確認するためにケアモデル ( 子どもや家族に対して行う看護ケアの基本的な姿勢や方法を示すもので、医療場面での具体的な対応を含みます。) を用い、有意水準はp<.05としました。Cronbachのα係数 ( アンケートやテストの信頼性を測る指標で、数値が高いほど信頼性が高いことを示します。)
- 結論と意義:
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子どもの医療処置に関わる看護師と医師の協働を改善するためには、小児看護の経験を積み、専門知識を高めることが必要です。具体的には、
を基にした教育支援や、病棟特性に応じた教育体制の構築、小児看護の経験を積むための配属希望への配慮など、組織的な取り組みが重要です。これにより、看護師の協働的実践力が向上し、子どもの成長に寄与するケアが提供されることが期待されます。ケアモデル ( 子どもや家族に対して行う看護ケアの基本的な姿勢や方法を示すもので、医療場面での具体的な対応を含みます。)
- 今後の展望:
-
この研究は看護師の視点に基づいているため、今後は医師の視点も含めた調査が必要です。また、調査対象の数が少なかったため、さらに多くの対象を含めた研究が求められます。これにより、医師と看護師の協働的実践の改善策がより明確になり、医療の質が向上することが期待されます。
- 何のために?:
-
病院では、
看護 師 さんとお医者さんが一緒 に働 いています。でも、子どもへの対応 で意見が違 うことがあります。これが原因 で、子どもが不安 になることもあります。子どもが病院で安心して成長 するために、看護 師 さんとお医者さんが同じ考えを持つことが大切です。この研究では、看護 師 さんが医師 との協力 についてどう思っているかを調べました。
- 何が分かったの?:
-
看護 師 さんは、お医者さんとの協力 についての理解 があまり高くないことがわかりました。これは、大人の医療 に関 わる看護 師 さんも同じです。特 に、 の小児 看護 ( 子どもの世話をするための看護 です。) 経験 が3年以上 ある看護 師 さんは、協力 についての理解 が深いです。 の病棟 ( 病院の中で、患者 さんが入院する場所です。) 種類 や希望 する配属 、勉強したことによって協力 についての理解 が変 わります。 については、少しだけチームワーク ( みんなで協力 して仕事をすることです。) 関係 があることがわかりました。
- どうやったの?:
-
この研究は、
質問 紙を使って行いました。新潟県やその近くの病院で働 く約 200名の看護 師 さんに、2014年8月から10月にアンケートをとりました。質問 内容 は、看護 師 さんの基本的 な情報 や医師 との協力 、 についてでした。データの子どもの 権利 ( 子どもが持っている基本的 な権利 です。例 えば、安全に過 ごす権利 や自分の意見を言う権利 などです。) 信頼性 を確認 するために、 を使いました。大事なCronbachのα係数 ( データの信頼性 を確認 するための方法 です。) 違 いを見つけるために、p<.05という基準 を使いました。
- 研究のまとめ:
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子どもの
医療 で看護 師 さんとお医者さんがもっと上手に協力 するためには、看護 師 さんが の小児 看護 ( 子どもの世話をするための看護 です。) 経験 を積 むことが必要 です。具体的 には、 をケアモデル ( 患者 さんをどうやって世話するかの考え方です。) 基 にした教育や に合った教育病棟 ( 病院の中で、患者 さんが入院する場所です。) 体制 、小児 看護 の経験 を積 むための配属 に配慮 することが重要 です。これにより看護 師 さんの協力 力が高まり、子どもにより良 いケアを提供 できるようになります。
- これからどうする?:
-
この研究は
看護 師 さんの意見を調べたものです。今後は、お医者さんの意見も調べる必要 があります。また、調査対象 の数が少なかったので、もっと多くの人を調べることが求 められます。これにより、医師 と看護 師 さんの協力 がもっと良 くなり、医療 の質 が上がることが期待されます。
- 著者名:
- 沼野 博子, 住吉 智子, 渡邉 タミ子
- 掲載誌名:
- 新潟大学保健学雑誌
- 巻:
- 14
- 号:
- 1
- ページ:
- 59 - 67
- 発行日:
- 2017-03
- 著者による要約:
- 本研究は,医療処置を受ける小児に関わる看護師と医師の協働を向上するための示唆を得る第一段階\\nとして,看護師の協働的実践に関する認識とその関連要因を明らかにすることを目的とした。CPS\\n(Collaborative Practice Scales)日本語版を用い,自記式質問紙調査を実施した。対象はCPSの全項目に回答した看護師212名(有効回答率90.2%)とした。結果,看護師の「医師との協働的実践」に関する認識は低く,「小児看護経験年数」,現在勤務する病棟の「病棟種別」,「配属希望の有無」,「プレパレーションの意味の認識と学習経験」,「ケアモデルの実践」に関する認識が中程度の相関を示し,「看護活動におけるチームワーク」に関する認識は弱い相関を示した。医師との協働が向上するには,小児看護の経験的学習と専門知識の向上,組織的な取り組みとして1.ケアモデルを基盤とした病棟内の教育支援,2.病棟特性を踏まえた教育体制の構築,3.小児看護に特化した看護経験が積めるような配属希望への配慮の必要性が示唆された。
The purpose of this study was to clarify the awareness of nurses who work with children who are undergoing medical procedures concerning collaborative practice with physicians and factors related to this. The Japanese edition of CPS (Collaborative Practice Scales) was used to create a questionnaire to be filled in by nurses. The subjects were 212 nurses who responded to all CPS categories (valid\u3000response rate: 90.2%).The results showed that overall awareness of nurses who work with children concerning collaborative practice with physicians was low and that there was a fair correlation between the number of years of experience of paediatric nurses, the type of ward that the nurse was currently working on, whether the nurse has any preferences concerning assignment, awareness and learning experience concerning the significance of preparation and awareness of care model practice as well as a weak correlation with awareness of teamwork in nursing activities. In order to improve collaborative practice between nurses who work with children undergoing medical procedures and physicians, it is necessary to improve the experiential learning and professional knowledge of paediatric nursing. It was suggested that, in order to do this, organizational initiatives such as 1. supporting training on wards based on care models, 2.constructing a training system based on the features of the ward and 3. considering nurses’ wishes concerning assignment in order to accumulate specific experience as paediatric nurses are require.
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/47198
