論文詳細

人文社会科学系 法学部 #紀要論文

戦争損害受忍論の批判的検討 (國谷知史教授退職記念)

AI解説:
戦争損害受忍論とは、戦争による損害は国民全体が等しく受忍すべきものであり、これに対する補償は憲法が予想していないとする考え方です。この論文では、被告国が沖縄戦被害国家責任訴訟においてしばしばこの法理を引用し、国に法的責任がないことを主張している現状を踏まえ、この法理が「確立した判例」であるかどうか、また、その判例法理に問題がないかを検討することを目的としています。特に、本稿では沖縄戦被害国家責任訴訟を素材に、戦争損害受忍論の正当性について批判的に検討します。
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著者名:
西埜 章
掲載誌名:
法政理論
巻:
50
号:
2
ページ:
34 - 59
発行日:
2018-02
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