論文詳細

人文社会科学系 法学部 #紀要論文

Right to Social Security in International Human Rights Law

AI解説:
本論文は、国際人権法における長年の問い、すなわち国際人権規範が各国の社会保障政策をどこまで形成し、制約し、あるいは評価し得るのかを扱う。第二次世界大戦後、ILOの1944年フィラデルフィア宣言、世界人権宣言、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約(ICESCR)などの国際文書に確固として組み込まれるに至った経済的・社会的・文化的権利(ESC権)としての「社会保障を受ける権利」に焦点を当てる。こうした歴史的な拡大を踏まえ、著者は、社会保障を受ける権利の規範的性質と射程、ならびに無差別原則の実務上の役割をめぐって、国際人権フォーラムで行われている現代的な議論を検討する。本論文は、(i) とりわけ経済的、社会的及び文化的権利委員会(CESCR)によって示されてきた内容を中心に、国際基準の下での権利の規範的内容と国家義務を明確化し、(ii) 社会保障をめぐる紛争が(しばしば差別の主張を通じて)争われる国際・地域の判例法を分析し、(iii) 選択した国内訴訟—中心は日本の最高裁判例—を国際人権の推論枠組みから評価し、比較対象として南アフリカの憲法裁判所に言及する、という構成をとる。
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著者名:
Watanabe Yutaka
掲載誌名:
法政理論
巻:
48
号:
4
ページ:
158 - 196
発行日:
2016-04
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