論文詳細
医学部医学科
医歯学系
#学術雑誌論文
肥満または高血圧児における家庭血圧測定の有用性に関する研究 : 24時血圧との比較
- AI解説:
- 日本では本態性高血圧症の頻度が高く、その結果として高血圧性疾患による死亡も多いです。高血圧は動脈硬化の重要な危険因子であり、心臓血管系疾患の発症や死亡と密接に関連しています。近年、小児本態性高血圧症が中学生から高校生にかけて多く存在することが明らかになり、小児期の血圧測定の重要性が再認識されています。しかし、血圧には日内変動があり、外来での随時の測定だけでは正確な評価が難しいため、24時間血圧測定や家庭での血圧測定が注目されています。本研究の目的は、24時間血圧を指標にして小児における家庭血圧測定の有用性を検討することです。
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医学部医学科
医歯学系
#学術雑誌論文
肥満または高血圧児における家庭血圧測定の有用性に関する研究 : 24時血圧との比較
AI解説
- 背景と目的:
-
日本では本態性高血圧症の頻度が高く、その結果として高血圧性疾患による死亡も多いです。高血圧は動脈硬化の重要な危険因子であり、心臓血管系疾患の発症や死亡と密接に関連しています。近年、小児本態性高血圧症が中学生から高校生にかけて多く存在することが明らかになり、小児期の血圧測定の重要性が再認識されています。しかし、血圧には日内変動があり、外来での随時の測定だけでは正確な評価が難しいため、24時間血圧測定や家庭での血圧測定が注目されています。本研究の目的は、24時間血圧を指標にして小児における家庭血圧測定の有用性を検討することです。
- 主要な発見:
-
本研究では、家庭血圧(特に午前中の連続3回測定の平均値)は、24時間血圧を良く反映していることが明らかになりました。家庭血圧は24時間血圧と有意な相関を示し、外来血圧や検診時の血圧よりも正確に高血圧の評価が可能であることが示されました。また、白衣高血圧などの環境要因を排除する点でも、家庭血圧測定が有効であることが確認されました。
- 方法論:
-
本研究の対象は、1996年7月から10月に国立療養所新潟病院で24時間血圧と家庭血圧を同日に測定した29名の小児(男児18名、女児11名)です。対象者は全員が肥満または高血圧を有しており、年齢は7.3歳から17.1歳、肥満度は0.7%から75.5%でした。家庭血圧はA&D社製UA743を使用し、24時間血圧はテルモ社製の携帯型血圧計ES-H531を使用して測定しました。家庭血圧は午前6時、8時、正午の3回測定し、その平均値を取りました。統計解析には、単回帰直線と対応のあるt検定を用いました。
- 結論と意義:
-
本研究の結果、肥満または高血圧児において家庭血圧(特に連続3回測定した平均値)は、24時間血圧を良く反映していることが示されました。これにより、小児期における高血圧の評価手段として、家庭での血圧測定が簡便かつ有用であることが確認されました。外来や検診時の血圧測定に比べて、家庭血圧測定はより実生活に即した正確な血圧評価が可能であり、将来的な成人病のリスク管理にも資するものと考えられます。
- 今後の展望:
-
今後の研究では、より大規模なサンプルサイズを用いて家庭血圧測定の有用性をさらに確認することが求められます。また、家庭血圧測定の時間帯や頻度に関する最適なプロトコルを明確にすることも重要です。さらに、小児の生活パターンや環境要因が血圧に与える影響についても詳細に検討し、個別化された血圧管理方法を確立することが期待されます。これにより、小児期からの高血圧予防と管理がより効果的に行えるようになるでしょう。
- 背景と目的:
-
日本では高血圧症が多く、その結果として高血圧による病気で亡くなる人も多いです。特に高血圧は
(どうみゃくこうか、血管が硬くなること)という状態を引き起こし、それが心臓や血管の病気の原因となります。最近では、中学生から高校生の間にも高血圧が増えていることが分かってきました。そのため、若いころからの血圧測定が大切だと再認識されています。しかし、血圧は一日の中で変動するため、外来での一回の測定だけでは正確に高血圧を判断するのが難しいです。そこで、24時間血圧測定や家庭での血圧測定が注目されています。この研究の目的は、24時間血圧を基準にして、家庭での血圧測定がどれだけ役立つかを調べることです。動脈硬化 ( 血管が硬くなってしまう状態です。これにより血液が通りにくくなります。)
- 主要な発見:
-
この研究では、家庭での血圧測定(特に午前中に3回測定した平均値)が、24時間血圧をよく反映していることが分かりました。家庭での血圧測定は、外来での測定や検診時の測定よりも、正確に高血圧を評価できることが示されました。また、医者の前での緊張による
などの影響を避けるためにも、家庭での測定が有効であることが確認されました。白衣高血圧 ( 医者の前で緊張して血圧が高くなることです。)
- 方法論:
-
この研究の対象は、1996年7月から10月に新潟病院で24時間血圧と家庭血圧を同じ日に測定した29人の子どもたち(男の子18人、女の子11人)です。対象者は全員が肥満または高血圧で、年齢は7.3歳から17.1歳、肥満度は0.7%から75.5%でした。家庭血圧はA&D社のUA743を、24時間血圧はテルモ社の携帯型血圧計ES-H531を使って測定しました。家庭血圧は午前6時、8時、正午の3回測定し、その平均値を取りました。統計解析には、単回帰直線と対応のあるt検定を使いました。
- 結論と意義:
-
この研究の結果、肥満または高血圧の子どもたちにおいて、家庭での血圧測定(特に3回測定した平均値)は、24時間血圧をよく反映していることが分かりました。これにより、家庭での血圧測定が、子どもの高血圧を評価するための簡単で有用な手段であることが確認されました。外来や検診時の測定に比べて、家庭血圧測定はより実際の生活に即した正確な評価ができ、将来の健康リスク管理にも役立つと考えられます。
- 今後の展望:
-
今後の研究では、より多くの人を対象に家庭血圧測定の有用性をさらに確認することが求められます。また、家庭での血圧測定の時間帯や頻度に関する最適な方法を明確にすることも重要です。さらに、子どもの生活パターンや環境が血圧に与える影響についても詳細に調べ、個別化された血圧管理方法を確立することが期待されます。これにより、若いころからの高血圧予防と管理がより効果的に行えるようになるでしょう。
- 何のために?:
-
日本では、
血圧 が高い人がたくさんいます。血圧 が高いと、心臓 や血管 の病気になりやすいです。最近 では、中学生や高校生でも血圧 が高い人が増 えています。だから、若 いうちから血圧 を測 ることが大事です。でも、血圧 は一日の中で変 わります。病院で1回だけ測 るのでは、正しく分かりません。そこで、24時間血圧 を測 ったり、家で血圧 を測 ったりするのが大切です。この研究は、家での がどれだけ役に立つかを調べることです。血圧 測定 ( 血液 が血管 の中を通る時の力を測 ることです。高すぎると心臓 や血管 に負担 がかかり、健康 に悪影響 を及 ぼす可能性 があります。家でも簡単 に測 れるので、健康管理 に役立ちます。)
- 何が分かったの?:
-
この研究では、家で
血圧 を測 ることが24時間血圧 をよく反映 していると分かりました。特 に、朝に3回測 った平均 が良 いです。家での は、病院で血圧 測定 ( 血液 が血管 の中を通る時の力を測 ることです。高すぎると心臓 や血管 に負担 がかかり、健康 に悪影響 を及 ぼす可能性 があります。家でも簡単 に測 れるので、健康管理 に役立ちます。) 測 るよりも正確 です。また、医者の前で緊張 して血圧 が高くなることを避 けられます。だから、家での血圧 測定 が良 いです。
- どうやったの?:
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この研究では、29人の子どもが
対象 です。1996年7月から10月に、新潟病院で24時間血圧 と家での血圧 を測 りました。子どもたちは、全員が太っているか、血圧 が高いです。年齢 は7歳 から17歳 です。家での血圧 は、朝6時、8時、お昼の3回測 りました。その平均 を取りました。 には、統計 解析 ( データを使って結果 を分析 する方法 のことです。例 えば、どれくらいの人が特定 の病気にかかっているかを調べたりします。研究の結果 を信頼 できるものにするために重要 です。) 特別 な方法 を使いました。
- 研究のまとめ:
-
この研究で分かったのは、家で3回
測 った血圧 が、24時間血圧 とよく一致 していることです。だから、家での は、子どもの血圧 測定 ( 血液 が血管 の中を通る時の力を測 ることです。高すぎると心臓 や血管 に負担 がかかり、健康 に悪影響 を及 ぼす可能性 があります。家でも簡単 に測 れるので、健康管理 に役立ちます。) 血圧 を知るために簡単 で役立ちます。病院で測 るよりも、実際 の生活に近い状態 で測 れます。これにより、将来 の健康 のために役立ちます。
- これからどうする?:
-
今後は、もっと多くの人で
試 して、家での が役に立つか血圧 測定 ( 血液 が血管 の中を通る時の力を測 ることです。高すぎると心臓 や血管 に負担 がかかり、健康 に悪影響 を及 ぼす可能性 があります。家でも簡単 に測 れるので、健康管理 に役立ちます。) 確認 します。また、いつ、どのくらい測 るのが良 いかも調べます。子どもの生活や環境 が血圧 にどう影響 するかも調べます。これにより、若 いうちから高血圧 を防 ぐ方法 が分かるでしょう。
- 著者名:
- 長沼 賢寛, 富沢 修一, 内山 聖
- 掲載誌名:
- 小児保健研究
- 巻:
- 57
- 号:
- 1
- ページ:
- 85 - 89
- 発行日:
- 1998-01
- 著者による要約:
- 29例の肥満および高血圧小児を対象に,家庭血圧,検診あるいは外来時血圧と24時間血圧(収縮期の平均値と,拡張期の平均値)を比較検討した。検診時の血圧と外来血圧のいずれも24時間血圧との間に相関を認めなかった。一方,家庭血圧は24時間血圧の平均値と密接に関連し,特に,連続して3回測定した血圧の平均値や正午の血圧などが24時間血圧と良好な相関を示した。検診時および外来時の収縮期血圧は,24時間血圧の7時半から12時の平均値に比して優位に高値であったが,家庭血圧はほぼ同じ値を示した。家庭血圧(特に,連続3回測定した平均値)は24時間血圧をよく反映し,小児の血圧を評価する際にも簡便で有用な手段と考えられた。
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/9794
