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医学部医学科 医歯学系 #学術雑誌論文

肥満または高血圧児における家庭血圧測定の有用性に関する研究 : 24時血圧との比較

AI解説:
日本では本態性高血圧症の頻度が高く、その結果として高血圧性疾患による死亡も多いです。高血圧は動脈硬化の重要な危険因子であり、心臓血管系疾患の発症や死亡と密接に関連しています。近年、小児本態性高血圧症が中学生から高校生にかけて多く存在することが明らかになり、小児期の血圧測定の重要性が再認識されています。しかし、血圧には日内変動があり、外来での随時の測定だけでは正確な評価が難しいため、24時間血圧測定や家庭での血圧測定が注目されています。本研究の目的は、24時間血圧を指標にして小児における家庭血圧測定の有用性を検討することです。
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著者名:
長沼 賢寛, 富沢 修一, 内山 聖
掲載誌名:
小児保健研究
巻:
57
号:
1
ページ:
85 - 89
発行日:
1998-01
著者による要約:
29例の肥満および高血圧小児を対象に,家庭血圧,検診あるいは外来時血圧と24時間血圧(収縮期の平均値と,拡張期の平均値)を比較検討した。検診時の血圧と外来血圧のいずれも24時間血圧との間に相関を認めなかった。一方,家庭血圧は24時間血圧の平均値と密接に関連し,特に,連続して3回測定した血圧の平均値や正午の血圧などが24時間血圧と良好な相関を示した。検診時および外来時の収縮期血圧は,24時間血圧の7時半から12時の平均値に比して優位に高値であったが,家庭血圧はほぼ同じ値を示した。家庭血圧(特に,連続3回測定した平均値)は24時間血圧をよく反映し,小児の血圧を評価する際にも簡便で有用な手段と考えられた。
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