論文詳細
医学部医学科
医歯学系
#学術雑誌論文
肥満度判定のための幼児標準身長体重曲線
- AI解説:
- 本研究の背景には、幼児期の肥満が成人期の健康に影響を与え、成人病のリスクを高めるという問題があります。現在、小児科や保健業務ではKaup指数やRohrer指数が使われていますが、これらは年齢による標準値の変動が大きく、経過観察には不適当です。また、個別の体格評価には限界があります。そこで、本研究の目的は、幼児期の身長に対する標準体重を一つの二次式で表し、視覚的に標準体重と肥満度を判断できるシステムを開発することです。
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医学部医学科
医歯学系
#学術雑誌論文
肥満度判定のための幼児標準身長体重曲線
AI解説
- 背景と目的:
-
本研究の背景には、幼児期の肥満が成人期の健康に影響を与え、成人病のリスクを高めるという問題があります。現在、小児科や保健業務ではKaup指数やRohrer指数が使われていますが、これらは年齢による標準値の変動が大きく、経過観察には不適当です。また、個別の体格評価には限界があります。そこで、本研究の目的は、幼児期の身長に対する標準体重を一つの二次式で表し、視覚的に標準体重と肥満度を判断できるシステムを開発することです。
- 主要な発見:
-
研究の結果、年齢を無視して身長と体重の関係を解析したところ、二次回帰分析が最も適していることが明らかになりました。特に、男児と女児それぞれで異なる二次回帰式を用いることで、標準体重と肥満度を正確に示すことができました。また、肥満度の曲線を加えることで、肥満ややせの程度を視覚的に理解しやすくなり、経過観察にも適していることが示されました。
- 方法論:
-
平成2年厚生省調査結果から得られた身長別体重表を基礎資料とし、身長が70.0cm以上の幼児を対象に解析を行いました。年齢区分を無視し、各身長階級における平均体重を算出した後、単回帰分析と二次回帰分析を実施しました。最終的に、二次回帰分析が最も適切であると判断され、男女別に回帰式を作成しました。回帰分析にはStat View日本語版を使用し、各回帰式の有効性を検証しました。
- 結論と意義:
-
本研究の結論として、二次回帰式に基づく標準身長体重曲線が、幼児期の肥満度を正確に評価し、経過観察にも適していることが示されました。このシステムは、幼児の肥満予防や健康管理において重要な役割を果たす可能性があります。また、教育用材料としても有用であり、保健現場での実用性が期待されています。従来のKaup指数に比べて、より正確で柔軟な評価が可能である点が特に強調されます。
- 今後の展望:
-
今後の展望として、本研究で開発された標準身長体重曲線と肥満度判定チャートを小児保健の現場に広く浸透させることが課題となります。これにより、幼児期からの正確な体格評価と健康管理が可能となり、将来的な成人病予防に寄与することが期待されます。また、さらに多様なデータを収集し、回帰式の精度を向上させることで、より多くの年齢層や体型に対応できるシステムの開発が目指されます。このような取り組みが進むことで、幼児保健の現場における標準的な評価方法として定着することが期待されます。
- 背景と目的:
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本研究の背景には、幼児期に肥満になると、大人になった時の健康に悪い影響を与えるという問題があります。現在、小児科や健康管理の現場では、
やKaup指数 ( 体格指数の一つで、体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った値。子供の肥満ややせの評価に使われます。) を使って体格を評価していますが、これらの方法は年齢によって基準が大きく変わるため、長期間の観察には向いていません。さらに、個別の体格評価にも限界があります。そこで、この研究では、幼児期の身長に対する標準体重を簡単に理解できるように視覚的に示すシステムを開発することを目的としています。Rohrer指数 ( 体格指数の一つで、体重(グラム)を身長(センチメートル)の3乗で割った値。主に学校保健で使われます。)
- 主要な発見:
-
研究の結果、年齢を無視して身長と体重の関係を分析したところ、
が最も適していることがわかりました。特に、男の子と女の子それぞれに異なる二次回帰式を使うことで、標準体重と肥満度を正確に示すことができました。また、肥満度の曲線を加えることで、肥満ややせの程度を視覚的に理解しやすくなり、長期間の観察にも適していることが示されました。二次回帰分析 ( データの関係をモデル化する手法の一つで、データが二次関数(曲線)に従うと仮定して解析を行います。)
- 方法論:
-
平成2年の厚生省調査結果から得られた身長別体重表を基礎資料として、身長が70.0cm以上の幼児を対象に分析を行いました。年齢を無視し、各身長階級における平均体重を算出した後、単回帰分析と
を実施しました。最終的に、二次回帰分析が最も適していると判断され、男女別に回帰式を作成しました。回帰分析にはStat View日本語版を使用し、各回帰式の有効性を検証しました。二次回帰分析 ( データの関係をモデル化する手法の一つで、データが二次関数(曲線)に従うと仮定して解析を行います。)
- 結論と意義:
-
本研究の結果、二次回帰式に基づく標準身長体重曲線が、幼児期の肥満度を正確に評価し、長期間の観察にも適していることが示されました。このシステムは、幼児の肥満予防や健康管理において重要な役割を果たす可能性があります。さらに、教育用の資料としても有用であり、保健の現場での実用性が期待されます。従来の
に比べて、より正確で柔軟な評価が可能である点が特に強調されます。Kaup指数 ( 体格指数の一つで、体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った値。子供の肥満ややせの評価に使われます。)
- 今後の展望:
-
今後は、本研究で開発された標準身長体重曲線と肥満度判定チャートを小児保健の現場に広く普及させることが課題です。これにより、幼児期からの正確な体格評価と健康管理が可能となり、将来の成人病予防に役立つことが期待されます。また、さらに多様なデータを収集し、回帰式の精度を向上させることで、より多くの年齢層や体型に対応できるシステムの開発を目指します。このような取り組みが進むことで、幼児保健の現場における標準的な評価方法として定着することが期待されます。
- 何のために?:
-
この研究は、小さい子が大きくなる時の体重を調べるためのものです。今使っている
方法 は、長い間使うのに向いていません。だから、もっとわかりやすい方法 を作りました。
- 何が分かったの?:
-
研究で、身長と体重の
関係 を調べました。男の子と女の子で別々 の方法 を使うと、正しい体重がわかりました。これで、太りすぎや痩 せすぎもわかりやすくなりました。
- どうやったの?:
-
平成2年の
を使って、身長70cmデータ ( 情報 や数字の集まり。例 えば、身長や体重の記録 など。) 以上 の子どもを調べました。年齢 を考えずに、身長ごとの 体重を出しました。そして、正しい平均 ( たくさんの数字を合計して、その数で割 ったもの。) 方法 を見つけました。
- 研究のまとめ:
-
この研究で、新しい
方法 が正確 だとわかりました。この方法 は、子どもの健康 を守るために大切です。学校や病院でも使えます。
- これからどうする?:
-
これから、この新しい
方法 をもっと広めたいです。たくさんの を集めて、もっとデータ ( 情報 や数字の集まり。例 えば、身長や体重の記録 など。) 正確 にしたいです。こうすることで、子どもの健康 をもっとよく守れるようになります。
- 著者名:
- 伊藤 善也, 奥野 晃正, 村上 優利香, 内山 聖, 岡田 知雄, 坂本 元子, 梁 茂雄, 衣笠 昭彦, 貴田 嘉一, 大関 武彦, 本田 悳, 村田 光範
- 掲載誌名:
- 小児保健研究
- 巻:
- 55
- 号:
- 6
- ページ:
- 752 - 756
- 発行日:
- 1996-11
- 著者による要約:
- 平成2年度厚生省身体発育調査結果から得られた身長別体重表を基礎資料として身長に対応する平均体重を求めた。さらに各身長と平均体重の二次回帰分析により体重の身長への回帰を二次相関式として表した。その二次回帰式は男児ではy=1.83×10^<-3>x^2-0.071x+4.43,女児ではy=2.34×10^<-3>x^2-0.157x+7.71(y:標準体重(kg),x:実測身長(cm))である。この二次回帰式を標準体重を表わす標準身長体重曲線とし,これに肥満度?30%,+20%,+15%,-15%と-20%の曲線を加えたチャートを肥満度判定用に作成した。この肥満度判定チャートを用いれば視覚的に容易に肥満度を判定できる。また経過観察や教育指導用の材料として用いることができる。
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/9793
