論文詳細

人文学部 人文社会科学系 #学術雑誌論文

親しい者と行う非言語コミュニケーション「ケータイのディスプレイを見る行為」とその多様化

AI解説:
本研究は、携帯電話やPHS(以下「ケータイ」と総称)の普及による社会的影響について探求するものである。ケータイのディスプレイを見る行為は、公共空間や職場、学校などで頻繁に見られるが、親しい関係の中でも同様に行われるかを検証することが目的である。著者は、エルヴィン・ゴフマンの対面的相互作用の理論を援用し、ケータイのディスプレイを見る行為が非言語コミュニケーションとしてどのように機能しているかを明らかにしようとしている。
AI解説を見る
著者名:
中村 隆志
掲載誌名:
情報コミュニケーション学会誌
巻:
4
号:
1-2
ページ:
4 - 9
発行日:
2008-12
著者による要約:
ケータイのディスプレイを見る行為を非言語コミュニケーションと捉え、大学生を対象にアンケート調査を行った。家族や友人との会話中、連絡すべき用件があるわけでも、着信があるわけでも、すぐに見たいコンテンツがあるわけでもないにも関わらず、ケータイのディスプレイを見たくなった経験の有無について、被験者に尋ねた。その結果、ケータイのディスプレイを見る行為は、家族や一人の友人と共にいる場合に比べて、複数の友人と居る場合の方が、より利用されやすかった。また、複数の友人と居る場合に為されるケータイのディスプレイを見る行為は、多様な印象を持たれていた。大別すると、直接的な不快感を持つ者、相手の事情や心情を推察する者、自らの反省材料とする者に分類可能であった。これらのことは、ケータイのディスプレイを見る行為が、社会に深く浸透しつつあることを表すと共に、現代の対面的なやりとりを理解する契機になることを示している。
In this paper, the act of looking at displays on mobile phones (keitai) is interpreted as a form of non-verbal communication in face-to-face interactions. The results of questionnaires showed that informants seemed to try to understand the act of checking their mobile phone displays by relating it to their own experiences of intentional using. This means that the act of looking at mobile phone displays is about to be improved to understand the other people
新潟大学学術リポジトリリンク: