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その他
創生学部
#紀要論文
日本におけるRosenberg 自尊感情尺度の使用状況について
- AI解説:
- 自尊感情(Self-Esteem)は、心理学をはじめとする多くの領域で重要な概念として扱われています。特に教育分野では、子どもの自尊感情の低さが問題視されており、教育委員会も自尊感情を高めるための対策を講じています。しかし、自尊感情を測定する際には多くの課題があり、特にRosenbergによる自尊感情尺度は多くの日本語訳が存在し、研究ごとに異なる表現が使われています。そのため、この研究では日本におけるRosenberg自尊感情尺度の使用状況を再集計し、多く使われている翻訳や選択枝数について整理することを目的としています。
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創生学部
#紀要論文
日本におけるRosenberg 自尊感情尺度の使用状況について
AI解説
- 背景と目的:
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自尊感情(Self-Esteem)は、心理学をはじめとする多くの領域で重要な概念として扱われています。特に教育分野では、子どもの自尊感情の低さが問題視されており、教育委員会も自尊感情を高めるための対策を講じています。しかし、自尊感情を測定する際には多くの課題があり、特にRosenbergによる自尊感情尺度は多くの日本語訳が存在し、研究ごとに異なる表現が使われています。そのため、この研究では日本におけるRosenberg自尊感情尺度の使用状況を再集計し、多く使われている翻訳や選択枝数について整理することを目的としています。
- 主要な発見:
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この研究では、2011年以降のRosenberg自尊感情尺度の使用状況について整理が行われました。研究結果から、山本他(1982)による訳が最も多く使われていることが分かりました。また、選択枝数については、山本他訳が多くの論文で5件法、櫻井およびMimura&Griffiths訳が4件法を用いる傾向が見られました。さらに、オリジナルの10項目から1項目を削除して9項目のみで得点算出を行う研究が一部で見られ、その多くは山本他訳を使用していることが分かりました。
- 方法論:
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本研究では、「心理学研究」「教育心理学研究」「発達心理学研究」「社会心理学研究」「実験社会心理学研究」「パーソナリティ研究」の6つの主要な心理学ジャーナルを対象とし、2018年3月時点でJ-STAGE上で公開されていた論文を調査しました。J-STAGEの検索機能を使用し、「Rosenberg」というキーワードを含む論文を抽出し、最終的に61本の論文が対象となりました。これらの論文について、用いられている翻訳、回答の選択枝数、使用項目数の3点を確認し、集計を行いました。
- 結論と意義:
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研究の結果、Rosenberg自尊感情尺度の使用状況は過去の研究と共通する部分が多いことが分かりました。特に山本他訳が多く用いられている一方で、Mimura&Griffiths訳の使用が新たな傾向として見られました。選択枝数については、オリジナルの4件法を用いる翻訳と、山本他訳の5件法の両方が見られました。また、一部の項目を削除した形で使用されるケースもありました。これらの結果は、今後の自尊感情の測定における統一性や信頼性向上に寄与する可能性があります。
- 今後の展望:
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今後の研究では、異なる翻訳や選択枝数が自尊感情の測定にどのような影響を与えるかを実証的に検討し、測定の精緻化を図ることが期待されます。また、山本他訳の第8項目が削除される傾向が見られるため、この項目の妥当性についてもさらなる検討が必要です。これにより、より正確で一貫した自尊感情の測定が可能となり、教育や心理学の分野における実践的な意義が高まるでしょう。
- 背景と目的:
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(Self-Esteem)は、自分自身に対する評価のことです。この自尊感情は、心理学や教育などの分野でとても重要なものとされています。しかし、自尊感情を正しく測るのは難しく、特にRosenbergという人が作った自尊感情尺度には様々な日本語訳があり、研究ごとに使い方が異なっています。そこで、この研究では、日本での自尊感情 ( 自分自身に対する評価。自分をどれだけ価値があると思っているかという気持ち。) の使用状況を整理し、どの翻訳や選択肢がよく使われているのかを調べました。Rosenberg自尊感情尺度 ( Rosenbergという人が作った、自尊感情を測るための質問表。)
- 主要な発見:
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この研究では、2011年からの
の使い方を調べました。その結果、山本他(1982)による翻訳が一番多く使われていることが分かりました。また、選択肢の数については、山本他訳では5つの選択肢が多く使われ、櫻井やMimura&Griffiths訳では4つの選択肢が使われることが多いことが分かりました。さらに、10項目のうち1項目を削除して9項目で得点を計算する研究もあり、その多くは山本他訳を使っていました。Rosenberg自尊感情尺度 ( Rosenbergという人が作った、自尊感情を測るための質問表。)
- 方法論:
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この研究では、「心理学研究」や「教育心理学研究」などの6つの主要な心理学ジャーナルを対象にしました。2018年3月までにJ-STAGEというサイトで公開されていた論文を調べ、「Rosenberg」というキーワードを含む論文を61本選びました。これらの論文について、どの翻訳を使っているか、選択肢の数、使用している項目の数を確認しました。
- 結論と意義:
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研究の結果、
の使用状況は過去の研究と共通する部分が多いことが分かりました。特に山本他訳が多く使われている一方で、Mimura&Griffiths訳の使用が新たな傾向として見られました。選択肢の数については、オリジナルの4つの選択肢を用いる翻訳と、山本他訳の5つの選択肢の両方が見られました。また、一部の項目を削除して使うケースもありました。これらの結果は、今後のRosenberg自尊感情尺度 ( Rosenbergという人が作った、自尊感情を測るための質問表。) の測定における統一性や信頼性の向上に役立つ可能性があります。自尊感情 ( 自分自身に対する評価。自分をどれだけ価値があると思っているかという気持ち。)
- 今後の展望:
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今後の研究では、異なる翻訳や選択肢の数が
の測定にどのような影響を与えるかを詳しく調べ、測定の精度を高めることが期待されます。また、山本他訳の第8項目が削除されることが多いため、この項目の妥当性についてもさらに検討する必要があります。これにより、より正確で一貫した自尊感情の測定が可能となり、教育や心理学の分野での実践的な意義が高まるでしょう。自尊感情 ( 自分自身に対する評価。自分をどれだけ価値があると思っているかという気持ち。)
- 何のために?:
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は、じぶんについての自尊 感情 ( 自分自身に対する評価 や感情 のことです。自尊 感情 が高いと、自分を肯定的 に感じることができ、低 いと自分に自信 が持てないことがあります。子供 にとっても重要 で、心の健康 や学校の成績 に影響 を与 えることがあります。) 評価 のことです。これは、こころの勉強や学校の勉強で大切です。でも、正しく測 るのはむずかしいです。 さんが作ったRosenberg ( モリス・ローゼンバーグという心理学者の名前です。彼 が作った「ローゼンバーグ自尊 感情 スケール」は、自尊 感情 を測 るためのテストの一つです。多くの研究で使われている有名なテストです。) 自尊 感情 のテストには、いろんな日本語訳 があります。研究によって、使い方がちがいます。この研究では、日本でのテストの使い方を調べました。
- 何が分かったの?:
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この研究では、2011年からのテストの使い方を調べました。山本さんたちが1982年に
翻訳 したものが一番多く使われていました。 は、山本さんたちの選択肢 ( テストやアンケートで、答えを選 ぶための選択肢 のことです。たとえば、質問 に対して「はい」や「いいえ」を選 ぶタイプのものや、複数 の中から一つを選 ぶタイプのものがあります。テストの正確 さや使いやすさに影響 を与 える重要 な要素 です。) 翻訳 では5つ、櫻井さんやMimura&Griffithsさんの翻訳 では4つが多く使われていました。10個 の質問 のうち、1つを消して9個 で点数を計算する研究もありました。その多くは山本さんたちの翻訳 を使っていました。
- どうやったの?:
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この研究では、「心理学研究」や「教育心理学研究」などの6つの大事な心理学の本を使いました。2018年3月までに
というサイトで見つけたJ-STAGE ( 日本の科学技術 情報 提供 サービスのウェブサイトの名前です。ここでは多くの研究論文 が公開されており、研究者が情報 を検索 したり利用 したりすることができます。子供 にとっては少し難 しいかもしれませんが、科学の研究をするために重要 な場所です。) 論文 を調べました。「 」という言葉をRosenberg ( モリス・ローゼンバーグという心理学者の名前です。彼 が作った「ローゼンバーグ自尊 感情 スケール」は、自尊 感情 を測 るためのテストの一つです。多くの研究で使われている有名なテストです。) 含 む論文 を61本選 びました。それらの論文 について、どの翻訳 を使っているか、 の数、使っている選択肢 ( テストやアンケートで、答えを選 ぶための選択肢 のことです。たとえば、質問 に対して「はい」や「いいえ」を選 ぶタイプのものや、複数 の中から一つを選 ぶタイプのものがあります。テストの正確 さや使いやすさに影響 を与 える重要 な要素 です。) 質問 の数を確認 しました。
- 研究のまとめ:
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研究の
結果 、テストの使い方は昔の研究と似 ていることが分かりました。特 に山本さんたちの翻訳 が多く使われていました。Mimura&Griffithsさんの翻訳 も新しく使われていました。 は、4つのものと5つのものがありました。さらに、いくつかの選択肢 ( テストやアンケートで、答えを選 ぶための選択肢 のことです。たとえば、質問 に対して「はい」や「いいえ」を選 ぶタイプのものや、複数 の中から一つを選 ぶタイプのものがあります。テストの正確 さや使いやすさに影響 を与 える重要 な要素 です。) 質問 を消す使い方もありました。これらの結果 は、今後のテストの正しさを高めるのに役立つかもしれません。
- これからどうする?:
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これからの研究では、ちがう
翻訳 や の数がテストにどう選択肢 ( テストやアンケートで、答えを選 ぶための選択肢 のことです。たとえば、質問 に対して「はい」や「いいえ」を選 ぶタイプのものや、複数 の中から一つを選 ぶタイプのものがあります。テストの正確 さや使いやすさに影響 を与 える重要 な要素 です。) 影響 するかを詳 しく調べます。さらに、山本さんたちの翻訳 の第8質問 がよく消されるので、それが正しいかどうかを考えます。こうすることで、もっと正確 で一貫 したテストができるでしょう。これにより、学校やこころの勉強でより役立つでしょう。
- 著者名:
- 並川 努
- 掲載誌名:
- 創生ジャーナルHuman and Society
- 巻:
- 1
- ページ:
- 79 - 84
- 発行日:
- 2018-03
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/50364
