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医歯学系 大学院医歯学総合研究科(医) #学位論文

正常胆囊におけるリンパ管の壁在分布

AI解説:
胆囊癌(たんのうがん)は、胆囊に発生する癌です。この癌がどれだけ進行しているかが、患者さんの将来の見通し(予後)を決める大きな要素となります。特に進行した胆囊癌の治療は難しいですが、pT2と呼ばれる段階の胆囊癌は、手術で完全に取り除ける可能性があります。pT2胆囊癌(胆囊壁に癌がある状態で、癌が筋層や結合組織に浸潤しています。pT2aは腹腔側、pT2bは肝臓側に癌がある場合を指します。)の中でも、腫瘍(しゅよう)が肝臓側にある場合(pT2b)と腹腔側にある場合(pT2a)で治療の成果に違いが出ることが知られています。この違いの理由として、腫瘍のある場所によってリンパ節への転移の頻度が異なることが考えられています。本研究の目的は、肝臓側の胆囊壁にはリンパ管が多いため、pT2b胆囊癌がpT2a胆囊癌よりもリンパ節に転移しやすいのではないかという仮説を検証することです。
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著者名:
峠 弘治
ページ:
1 - 28
発行日:
2019-03-25
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