論文詳細

医学部保健学科 医歯学系 #学術雑誌論文

ファジィ推論を用いた心臓超音波画像における心筋症のコンピュータ支援診断

AI解説:
心臓の病気を診断するために、心臓超音波診断法(心臓の画像を超音波で撮影し、病気を診断する方法です。)はよく使われます。この方法は簡単で痛みがなく、体に負担が少ないですが、診断結果が医師の経験や判断に依存することがあります。そのため、診断結果に差が出ることもあります。拡張型心筋症(DCM)(心臓の内腔が拡大する病気です。)肥大型心筋症(HCM)(心臓の壁が厚くなる病気です。)という病気を正確に判別するために、コンピュータを使った診断方法が求められています。本論文では、ファジィ推論(曖昧な情報を扱う理論で、判断や予測に使われます。)という方法を使った新しいコンピュータ支援診断(CAD)(コンピュータを使って病気を診断する方法です。)システムを提案し、その効果を検証することを目的としています。
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著者名:
蔡 篤儀, 李 鎔範
掲載誌名:
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界
巻:
J84-A
号:
12
ページ:
1431 - 1438
発行日:
2001-12
著者による要約:
超音波診断法は,簡便で有用な画像診断法の一つである.この診断法は,心臓疾患の診断にも発揮され,広く用いられてきた.心臓疾患の中で心筋症は比較的よくある病気の一種である.この心筋症をより正確に診断できることは重要である.本論文では,心筋症のコンピュータ支援診断システムの構築を目的とし,ファジィ推論に基づく支援診断の一手法を提案する.提案手法は,従来よく用いられる三角形や台形のようなメンバシップ関数ではなく,ガウス分布形メンバシップ関数を用いることと,メンバシップ関数の形を最適化するためにGAを用いることを特徴としている.提案法の性能を,正確度(正診率),感度(有病正診率)及び特異度(無病正診率)の三つのインデックスで評価した.その結果,本手法が支援診断に有効であることが示唆された.
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