論文詳細

工学部 自然科学系 #学術雑誌論文

基地局間減結合と素子間減結合回路を併用した基地局アンテナ間干渉低減法(無線システム,<特集>ワイヤレスシステムを支える技術を融合するアンテナ・伝搬技術論文)

AI解説:
近年、セルラシステムや無線LANの普及により、限られた周波数帯域で高速伝送を行う需要が高まっています。これに対し、複数システムが同一周波数を共用することで周波数利用効率を向上させる技術が注目されています。特に、既存の基地局や中継局と新規に設置される基地局間の干渉を抑制することが課題となっています。本論文の目的は、アレーアンテナと減結合回路を組み合わせて、複数システムの基地局を同一場所に配置するための干渉抑制技術を提案し、その有効性を実証することです。
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著者名:
宍戸 洸太, 西森 健太郎, 本間 尚樹, 八巻 直也, 牧野 秀夫
掲載誌名:
電子情報通信学会論文誌. B, 通信
巻:
J96-B
号:
9
ページ:
926 - 935
発行日:
2013-09
著者による要約:
周波数が等しいまたは近接する複数システムの中継局/基地局を同一場所に配置することを目的として,筆者らはアレーアンテナのヌル指向性を他アンテナに向けるようなアナログ回路を用いて,システム間干渉を大きく抑制する空間減結合を提案している.本論文では,アレーアンテナ内に強い素子間相互結合が存在する場合でも,減結合効果が得られる空間減結合給電回路構成法を提案する.強い相互結合の影響下でも既存システムヘヌル指向性を形成するために,一方のアレーアンテナに整合回路を付加した上で所望の給電ウェイトを与える.提案回路構成法の有効性を明らかにするため,シミュレーションと実験によって高い空間減結合効果が得られることを示す.
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