論文詳細

工学部 自然科学系 #学術雑誌論文

ハイブリッド結合器と可動短絡を用いたWheeler法による放射効率の測定及びその不確かさ評価(アンテナ・伝搬)

AI解説:
本論文の背景として、小形アンテナの放射効率の簡易測定法であるWheeler法における測定の不確かさ問題が挙げられます。特に、反射係数の大きさが1に近い場合、測定の不確かさが増すという課題があります。この問題を解決するために、ハイブリッド結合器を用いた新たな測定手法が提案されてきましたが、既存の手法には限界がありました。そのため、本研究の目的は、VNAによる1ポート反射測定の代替となる新しい測定法を確立し、反射係数面での測定不確かさを軽減することで、より正確な放射効率測定を実現することです。
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著者名:
小林 陽平, 石井 望
掲載誌名:
電子情報通信学会論文誌. B, 通信
巻:
J95-B
号:
3
ページ:
433 - 441
発行日:
2012-03
著者による要約:
反射係数測定における測定の不確かさを取り除く方法として,180°3dBハイブリッド結合器の減算機能の利用が提案されている.我々は,ハイブリッド結合器に接続するリファレンス標準として可動短絡を用いることで任意の反射係数を測定する手法を提案した.更に,測定系全体のSパラメータを考慮することで,算出された反射係数がべクトルネットワークアナライザで直接測定された反射係数とよい一致を示すことを実験的に確認した.本論文では,この手法をWheele法に適用し,いくつかのアンテナに対して放射効率を測定した.更に,放射効率を算出するために測定した反射係数及び伝送係数に関する不確かさを用いて,モンテカルロ法により放射効率の算出式の不確かさに関するシミュレーションを行った.我々の提案した手法を用いた場合と直接べクトルネットワークアナラィザに接続して反射係数を測定した場合における不確かさを比較することで,我々の提案した手法が不確かさの軽減に有効であるという可能性に言及する.
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