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人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

朱印船貿易・南洋日本町地図の再検討

AI解説:
この特集は、筆者が新潟大学在籍中に発表した「朱印船貿易(日本の江戸時代に行われた貿易で、幕府から「朱印状」という許可証を受けた商船が貿易を行いました。)日本町(東南アジアなどに存在した、日本人が集住して形成した町のことです。)関連書籍所載地図ベトナム部分の表記について」という研究に基づいています。この研究では、朱印船貿易と南洋日本町について、地図のベトナム部分における地名の表記や日本町・日本人在住地の認定の適否、航路などを検討しました。この時代に、日本人が大規模に海外に移住したことで、世界史に大きな影響を与えたのです。これらの地図は中高の歴史教科書に広く使われているため、適切な表記の見直しが必要とされています。また、戦後の東南アジア独立(第二次世界大戦後、東南アジアの国々が西洋の植民地支配から独立したことです。)や西洋中心史観の見直しにより、地名のカタカナ表記には政治的や歴史的な意味が含まれることも指摘されています。
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著者名:
蓮田 隆志
掲載誌名:
環日本海研究年報
巻:
24
ページ:
1 - 8
発行日:
2019-03
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