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人文社会科学系 経済科学部 #紀要論文

『リア王』第一・四つ折り本に見られる校訂の痕跡 : 不整合を解消する傾向

AI解説:
本論文は、シェイクスピアの『リア王』の二つの主要なテクスト、1608年に出版された第一・四つ折り本(Q)と1623年に出版された第一・二つ折り本(F)を比較し、その異同の背後にある原因を探ることを目的としている。特に、Qの編集過程に関与した人物がどのようにテクストに手を加えたのかを検討する。これまでの研究では、Fがシェイクスピア自身による改訂版であるとする説が主流であったが、筆者はこれに懐疑的であり、Qの編集者がテクストに大きな影響を与えた可能性を主張している。
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著者名:
辻 照彦
掲載誌名:
新潟大学経済論集
巻:
106
ページ:
177 - 193
発行日:
2019-03
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