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人文社会科学系 法学部 #紀要論文

大阪瓦斯報償問題再考 : メディアからみる大阪市政財界

AI解説:
明治30年代半ば、大阪瓦斯報償問題が大阪を賑わす重要な事件となった。1902年8月、大阪市は大阪瓦斯株式会社に対して、市所有の道路使用の対価として一定の納付金を要求し、独占的なガス事業を認めた。しかし、大阪瓦斯はこれを拒否し、内務省も大阪瓦斯を支持したため、論争が巻き起こった。『大阪朝日新聞』が市の立場を支持し、『大阪毎日新聞』がこれに反論したことで、メディア間の論争が展開された。本稿の目的は、大阪瓦斯報償問題を通じて都市政治におけるメディアの役割を考察することであり、特に市政改革運動やメディアの影響力に焦点を当てている。
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著者名:
稲吉 晃
掲載誌名:
法政理論
巻:
51
号:
1
ページ:
1 - 37
発行日:
2018-09
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